自律神経失調症による耳鳴りとは?症状の特徴・原因・何科に相談すべきか徹底解説!
目次
静かな場所で響く不快な耳鳴り。もしかしたら、それは自律神経失調症と関係があるかもしれません。耳の病気ではないのに耳鳴りが続くのはなぜか、その原因はどこにあるのでしょうか。この記事では、自律神経の乱れによる耳鳴りの特徴から、そのメカニズム、そして日々の生活でできるセルフケアまでを具体的にご紹介します。
自律神経失調症による耳鳴りとは?
自律神経失調症とは、体の中にある「活動するときの神経(交感神経)」と「休むときの神経(副交感神経)」の切り替えがうまくいかなくなり、体と心の両面であらゆる不調を感じやすくなります。
耳鳴りはその代表的な症状のひとつです。耳の病気や加齢によるものもありますが、自律神経の乱れが原因となる耳鳴りには、以下のような特徴があります。
「キーン」「ピー」と鳴る高音タイプが多い
自律神経の乱れ(自律神経失調症)によって起こる耳鳴りは、「キーン」「ピー」といった高い音が続くケースが多いのが特徴です。これは強いストレスや緊張で交感神経が優位になり、血管が収縮して耳の奥にある蝸牛(かぎゅう、内耳の感覚器)への血流が悪くなるためです。血流が滞ると耳が敏感になり、わずかな刺激で耳鳴りを感じるケースがあります。
一方で「ゴー」「ボー」と響く低音タイプの耳鳴りは、自律神経の不調よりもメニエール病など耳の病気が関わっている場合もあります。耳鳴りの音の高さや種類は、原因を考えるうえで大切な手がかりになるため、まずはどんな音が鳴っているのか確認してみましょう。
めまい・頭痛・不安感などを伴うこともある
自律神経の乱れ(自律神経失調症)による耳鳴りは、耳だけにとどまらず他の不調とあわせて現れるのが特徴です。めまいやふらつき、頭痛、肩や首のこり、動悸、息苦しさなど、全身に広がる症状を抱えることがあります。さらに、自律神経の乱れは精神面にも影響を及ぼし、不眠や不安感、集中力の低下、イライラといった心の不調を伴うことも少なくありません。こうした体と心の症状が複合的に出ている場合、耳鳴りの原因として自律神経の乱れが関係している可能性が高いと考えられます。
自律神経失調症で耳鳴りが起こる主な原因2つ
自律神経の乱れ(自律神経失調症)と耳鳴りの関係は医学的にまだ明確に解明されているわけではありません。ただし、過労や睡眠不足、強いストレスなどで自律神経の働きが乱れると、血流や神経の安定性が損なわれ、耳鳴りを感じやすくなることが知られています。ここでは、現代社会に生きる私たちが直面しやすい主な原因を2つまとめました。
過労や睡眠不足
私たちの体は、日中の活動中は交感神経が優位になり、夜の休息中は副交感神経が優位になることでバランスを保っています。しかし、仕事や家事、育児などで常に忙しく、十分な休息が取れない状態が続くと交感神経が常に働き続けてしまいます。
夜間になってもリラックスに切り替えられず、体は覚醒した状態のまま。その結果、眠りが浅くなり、疲労が抜けない悪循環に陥ります。この慢性的な疲労と睡眠不足が、自律神経のバランスを大きく崩し、耳鳴りをはじめとするさまざまな不調を引き起こすと考えられています。
過剰なストレスや緊張
人間関係や仕事のプレッシャー、将来への不安など、私たちの生活の中には多くのストレスがありますよね。少しのストレスなら体にとって刺激になりますが、強いストレスや緊張が長く続くと、自律神経のバランスが崩れやすくなります。交感神経が優位になると心拍数が上がり、呼吸は浅く血管が収縮。その結果、十分な血液が届かなくなり耳鳴りを感じやすくなります。
自律神経失調症の耳鳴りは何科に相談する?
耳鳴りが続くときは、まず耳鼻咽喉科で耳に異常がないか確認しましょう。突発性難聴やメニエール病など耳の病気が背景にないかを調べる入口となります。
耳に問題が見られない場合は、心療内科や神経内科で自律神経の乱れやストレスとの関係を確認します。不眠や生活習慣の乱れが影響している場合は、睡眠外来や内科で相談するのもおすすめです。
また、自律神経を整えるサポートとして整体でのケアを取り入れる人も増えています。血流の改善や筋肉の緊張緩和によって心身のリラックスにつながり、耳鳴りの悪化を防ぐ日常的な工夫として役立ちます。
耳鳴りを和らげる生活習慣とセルフケア5選
医療機関や専門家の力を借りることも大切ですが、日々の生活の中でできるセルフケアも非常に重要です。ここでは、自律神経のバランスを整え、耳鳴りを和らげるための5つの習慣を紹介します。
規則正しい生活をする
早寝早起きなどの規則正しい生活は、自律神経を整えるために欠かせません。毎日ほぼ同じ時間に起床し、朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、自律神経の切り替えがスムーズになります。さらに、食事もできるだけ決まった時間に摂るよう意識することが安定につながります。
質の高い十分な睡眠をとる
睡眠は心身を修復し、自律神経を整えるための最も重要な時間です。眠る前はスマートフォンやパソコンの使用を避け、リラックスできる時間を作りましょう。また、寝る前にぬるめのお湯(38〜40℃)にゆっくり浸かると、副交感神経が優位になり、質の良い睡眠につながります。
呼吸法やストレッチで体の緊張をほぐす
ストレスや緊張で凝り固まった体をほぐすことは、自律神経のバランスを整える上で欠かせません。深呼吸は、手軽にできる最高のセルフケアです。鼻からゆっくり息を吸い込み、お腹を膨らませ、口からゆっくり息を吐き出す腹式呼吸を数回繰り返すだけで、気持ちが落ち着き、副交感神経が働き始めます。
また、デスクワークなどで同じ姿勢が続く場合は、定期的に立ち上がって首や肩、肩甲骨周りをストレッチしましょう。
運動や入浴で血流を良くする
適度な運動は、全身の血行を促進し、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。激しい運動でなくても、ウォーキングや軽いジョギング、ヨガなど、無理なく続けられる運動を生活に取り入れてみましょう。また、シャワーだけで済ませず、湯船にゆっくり浸かることも血流改善に効果的です。
ストレスを解消する
ストレスは自律神経の最大の敵。自分に合ったストレス解消法を見つけることが非常に重要です。趣味に没頭する、友人とおしゃべりする、好きな音楽を聴く、自然の中を散歩するなど、心から楽しめる時間を作りましょう。
自律神経失調症と耳鳴りに効果的なツボ押しもおすすめ!
整体でも行うツボ押しは、セルフケアとしても非常に効果的です。ここでは、自律神経の乱れ(自律神経失調症)に伴う耳鳴りに効果があるとされる代表的なツボをいくつか紹介します。
耳門(じもん)
耳の穴のすぐ手前、口を開くとへこむ部分にあるツボです。耳の通りを良くし、耳鳴りを和らげる効果が期待できます。人差し指で優しく押しながら、口を開閉することでツボが刺激されます。
風池(ふうち)
首の後ろ、髪の生え際にあるくぼみ部分のツボです。自律神経を整えるツボとして知られ、頭痛や肩凝り、目の疲れにも効果的です。両手の親指で頭を支えるようにして、気持ちいい強さでゆっくりと押しましょう。
労宮(ろうきゅう)
手のひらの中心にあるツボで、心を落ち着かせ、精神的な緊張を和らげる効果があります。手のひらを広げたときに、中指と薬指の間にあり、握りこぶしを作ると中指の先が当たるあたりです。もう一方の親指でゆっくりと押してみましょう。
広島周辺で耳鳴りにお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
広島周辺にお住まいの方で、耳鳴りにお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。