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      腱鞘炎の痛みは鍼灸で和らぐ?主な効果・痛み・改善までの目安期間

      腱鞘炎は手首や指を使いすぎることで起こる炎症性の疾患で、家事育児やパソコン作業、スマホ操作など、日常生活の中でも悪化しやすい厄介な症状です。

      そんな腱鞘炎の痛みやこわばりに対し、鍼灸による施術が注目されています。

      血流を促して炎症を和らげる効果が期待できるほか、体に優しい自然療法として取り入れやすいのも特徴です。

      今回は、鍼灸の主な効果や改善までの目安期間、施術時の痛み、不安を和らげるポイントまで詳しく解説します。ぜひご覧ください。

       

      腱鞘炎は鍼灸で改善できる?主な効果とは

      腱鞘炎は、筋肉の先にある「腱」と、それを包んで支える「腱鞘」に炎症が起きることで生じる症状です。

      特に指や手首など、よく動かす部分に痛みや腫れ、熱っぽさ、引っかかり感、動かしにくさなどがあらわれます。

      原因の多くは手を繰り返し使う動作によるもので、パソコンのタイピングやスマホ操作、道具を握るスポーツ、手書き作業、楽器の演奏などがきっかけになる場合があります。

      さらに、腱鞘炎を引き起こす一因とされているのが、女性ホルモンのバランスの変化。

      ホルモンが減ると関節や腱、腱鞘を包む滑膜などの組織の潤滑性が低下し、摩擦が起こりやすくなって炎症が起きやすくなるのです。

      痛みや炎症をやわらげる

      鍼灸では、炎症によって痛みが出ている部分に針やお灸でやさしく刺激を与え、血流をよくしながら痛みを落ち着かせていきます。

      鍼灸では、痛みの原因となっている腱や腱鞘そのものに直接働きかけることができます。

      鍼による刺激が神経を通じて脳に伝わることで痛みを感じにくくなる仕組みが働き、それによって施術後に「痛みがやわらいだ」と感じる方も少なくありません。

       

      筋肉や腱の緊張を緩和する

      鍼の刺激によって、血流をうながすとこわばった筋肉がほぐれます。

      血流がよくなると、腱やそのまわりの組織に酸素や栄養が届きやすくなり、炎症が緩和します。

      また、筋肉がこわばったままだと痛みが悪化しやすいため、筋肉をほぐす効果のある鍼灸は腱鞘炎に有効です。

      固まっていた筋肉がやわらぐことで患部が動かしやすくなり、日常生活の動作も少しずつ楽になるでしょう。

       

      再発予防や体質改善にもつながる

      炎症を起こしている部位だけでなく、血流や筋肉のこわばり、姿勢のクセ、自律神経の乱れなど、体全体のバランスを整える施術ができる鍼灸。

      ツボを刺激することで血流が促進され、冷えやむくみ、自律神経が整い代謝も向上します。

      そのため、腱や筋肉にかかる負担が減り、根本的なアプローチをすることにより再発を防ぐ土台作りができるのです。

      腱鞘炎に鍼灸は痛い? 不安を和らげる対処法

      「炎症を起こしていて痛い箇所に鍼を刺すなんて、もっと痛くなるのでは…」と初めて施術に不安を覚える方もいらっしゃるかもしれません。

      この章では、そんな不安を和らげる対処法を紹介します。

      鍼が肌に触れるとチクッと軽い刺激がある

      鍼灸は、適切な方法で行えば安心して受けられる、とても安全性の高い施術です。

      使用する鍼は非常に細く、太さは 約0.10mm〜0.30mm程度が一般的で、髪の毛とほぼ同じか、それより少し太い程度の細さ。

      鍼先は滑らかで、刺入時の抵抗を減らす工夫がされているため、肌に触れると「チクッ」という軽い刺激があります。

      刺入の深さも症状や部位に応じて調整されるため、浅めに刺せば、皮膚への刺激を抑えることが可能です。

       

      ツボなどにあたると「響き」を感じることも

      鍼灸でツボに当たると「響き」を感じる場合があります。これは「得気」(とっき)という鍼灸特有の感覚で、筋肉や神経が反応しているサインです。

      “ズーン”“ビリッ”“ジワーッ”といった、鈍い刺激が広がるのが特徴。ただの痛みや刺激ではなく、中国伝統医学では、ツボ(経穴)や筋膜、神経に鍼の刺激が正確に届いた証と言われています。

      この響きが苦手な方は、事前に率直に伝えることが大切です。

      多くの鍼灸院では、カウンセリングの段階で不安や希望を聞いてくれる体制が整っているため、安心して相談できます。

      使用する鍼の太さを変更したり、浅く刺したり、患者にストレスがないよう施術を行ってくれるため、鍼灸が初めての方や刺激に敏感な方でも受けやすいのが特徴です。

      腱鞘炎に鍼灸を取り入れるメリットとデメリット

      腱鞘炎は痛みやこわばりが日常生活に支障をきたすこともあります。

      安静にすることが基本とされますが、手を使わずに過ごすのは現実的には難しく、症状がなかなか改善しなかったり、再発を繰り返すケースも少なくありません。

      血流を促し、筋肉や腱の緊張を和らげる鍼灸の施術で、実際に痛みが軽くなったと感じる人も多くいます。

      ただし、すべての人に合うとは限りません。体質や体調によって注意が必要な場合もあるため、腱鞘炎に鍼灸を取り入れる際のメリットとデメリットについて、ポイントを整理して紹介します。

      メリット|副作用が少なく継続しやすい

      通常、痛み止めや消炎剤を使う方法では、胃や肝臓、腎臓などへの副作用リスクがあります。

      鍼灸では薬ではなく針や温熱、ツボ刺激を用いるため、そうした薬物による副作用が大幅に軽減されるのが特徴です。

      細い鍼を使い、浅く刺すなど患部への物理的な刺激を最小限にできるため、「チクッとするくらい」「温かさを感じる程度」など痛みが少ない鍼灸。

      そのため、施術に対する抵抗感が少なく、続けやすいと感じる方が多くいらっしゃいます。

      腱鞘炎の痛みがなかなか引かず、何度もぶり返してしまうようなときは、手や腕の使い方に偏りある場合や、筋肉や腱の動きにアンバランスが生じていることも少なくありません。

      そうした部分を整えていくことが、症状の改善や再発防止につながります。

      体が本来もっている回復する力を引き出しながら、痛みのあるところだけでなく、全身の状態も整えることで、炎症が起こりにくい体づくりができるのが鍼灸のメリットです。

      デメリット|即効性は低く個人差がある

      鍼灸の効果は人によって感じ方に差があり、体質や年齢、日ごろの生活習慣、手や指の使い方などによって、回復のスピードが変わってきます。

      同じ施術を受けても「すぐに楽になった」と感じる人もいれば「少しずつ変化している気がする」といったように、効果のあらわれ方はさまざまです。

      また、炎症が強い場合や、腱鞘炎になってから時間が経っているケースでは、患部の修復に時間がかかるため、すぐに症状が軽くなるというよりは、徐々に和らいでいくことが多いようです。

      腱鞘炎ってどのくらいでよくなるもの?長引く原因は?

      いつまでも痛みやこわばりが引かず、不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

      手や指をしっかり休ませずに負担のかかる動作を続けていると、炎症がなかなか引きにくくなってしまいます。

      日常生活の中でどうしても手首や指を使わなければならない場面が多いと、回復の妨げになってしまうことも。

      また、痛みを「そのうち引くだろう」と軽く考えたり、忙しさなどから無理をして使い続けたりして初期のうちにきちんと対処しないでいると、炎症がじわじわと広がり、腱や腱鞘のまわりの組織が硬くなってしまうことがあります。

      こうなると、血流も悪くなりやすく、痛みが慢性化したり、動かしにくさが残ったりする原因にもなります。

      腱鞘炎は、早めにケアすることで軽いうちにおさまることが多いため、違和感を感じた段階で無理をせず対応することが大切です。

       

      軽度の場合(炎症が初期で痛みも軽い)

      • 目安期間:1〜2週間程度

      • 手を休ませたり、湿布や装具で炎症を抑えることで、比較的短期間で回復が見込めます。

       中程度(痛みや腫れがはっきりしている/家事や仕事に支障がある)

      • 目安期間:2〜6週間

      • 安静だけでは不十分で、鍼灸や専門医の検査が必要になることもあります。再発予防のためのケアも重要です。

       重度(指が動かしにくい/バネ指を伴う/慢性化している)

      • 目安期間:1ヶ月〜数ヶ月以上

      • 慢性的に炎症が続いている場合や、痛みをかばって他の部位に負担がかかっている場合は、長期的な来院や生活習慣の見直しが必要になります。

       

      予防・改善に役立つ!腱鞘炎の痛みを和らげるツボ

      腱鞘炎の痛みを和らげるツボを紹介します。

      疲れを感じたときや痛むときに押してみましょう。

      • 陽谿(ようけい)

      手の甲側、親指と手首の境目にできる、親指を広げたときに目立つくぼみにあります。

      親指周辺の痛みや腫れの緩和に効果的で、炎症による熱感を抑えつつ、手関節の動きをスムーズにしてくれるツボです。

      • 外関(がいかん)

      前腕外側、手首のしわから肘方向へ指3本分(約4〜5cm)上にあります。

      前腕から手首にかけての筋肉や腱のこわばりをほぐし、神経の流れを整えることで痛みをやわらげてくれるツボです。

      肩や腕の疲れやだるさの緩和にも役立つとされています。

      • 大陵(だいりょう)

      手首の内側、しわの中央にあるツボです。

      手首の痛みや腫れ、しびれに作用するだけでなく、心身の緊張を和らげて自律神経のバランスを整える効果も期待できます。

       

      広島周辺で腱鞘炎にお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

      広島周辺にお住まいの方で、腱鞘炎にお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。