
鍼灸が痛いと感じる5つの理由とは?「ズーン」と響く感覚の正体を徹底解説!
目次
鍼灸(しんきゅう)に興味はあっても、「痛そう」「怖い」といったイメージから一歩踏み出せないと感じる人は少なくありません。実際に「ほとんど痛みを感じなかった」「一瞬だけチクッとした」など体験者の感想はさまざま。
では、どうして痛みの感じ方には個人差があるのか。この記事では、鍼灸の痛みを引き起こす要因や誤解されやすいポイントを整理しながら、鍼灸を快適に受けるための考え方や工夫について解説します。
鍼灸は痛い?注射針との違いと感覚の差
鍼灸(しんきゅう)の針は注射針とは構造が異なり、強い痛みを感じることはほとんどありません。それでも「痛そう」と誤解されやすいのは、「針」という言葉の印象や注射のイメージが重なるからと言えるでしょう。
実際に使用される鍼灸針は非常に細く、髪の毛の太さとほぼ同じ。注射針が直径0.5〜0.9mmであるのに対し、鍼灸針はおよそ0.12〜0.18mmと見た目でもその違いは明らかです。
さらに鍼灸の針先は丸みを帯びており、皮膚を切らずにすき間を押し広げるようにして入っていきます。もちろん痛みの感じ方には個人差がありますが、注射のような鋭い刺激をイメージしている場合は実際と異なるケースがほとんどです。
鍼灸で痛いと感じる主な理由5つ
鍼灸そのものの痛みの感じ方は個人差があります。体質や体調に加えてそのときのコンディションによって左右される場合も。ここでは鍼灸で痛みを感じやすくなる代表的な5つの要因を解説します。
①痛みに敏感でチクッと感じやすい
まず、皮膚には「痛点(つうてん)」と呼ばれる感覚のセンサーが存在し、痛みに敏感な人はわずかな刺激にも強く反応します。これは皮膚や筋肉に分布する「痛点」の密度や感度に個人差があるためです。
とくに、皮膚が薄い部位(指や顔)は末梢神経が密集しており、同じ刺激でも痛みを鋭く感じやすい傾向があります。こうした痛覚の違いは生まれつきの体質や生活習慣の影響を受けるため、施術のたびに感じ方が変化することも珍しくありません。
施術前にはできるだけリラックスした状態を保つことが大切です。
②疲労や緊張で痛みに敏感になっている
心身が疲労している状態は体の防御反応が高まり、痛みを感じる神経が過敏になります。
たとえば睡眠不足が続いていたり、仕事で緊張が続いていたりする人は要注意。そのまま鍼灸を受けると、普段よりもチクチクとした痛みを強く感じるケースがあります。施術前に深呼吸したり、体の力を抜いたりなどして緊張をほぐしておくのがおすすめです。
③毛穴にピンポイントで刺さっている
毛穴のまわりには細い血管や神経が集まっているため、鍼が偶然そこに触れると鋭い痛みを感じることがあります。ただ、痛みは瞬間的ですぐにおさまるため、ズキズキと続くような刺激に発展することはほとんどありません。
施術者はこうした敏感な部位を避けるために、鍼を刺す角度や深さを丁寧に調整しながら進めています。とはいえ、皮膚には無数の毛穴が存在するため、まれに意図せず神経に近い部分に触れてしまうことも考えられます。こうした内容を事前に把握しておくと、万が一のときも安心です。
④強いコリがあると「ズーン」と響きやすい
これは、筋肉の奥にある“コリ”が強い部分(硬結)に鍼が当たったときに起こりやすい反応です。神経や筋膜を通じて、刺激が周囲にも広がっていくため、離れた部位まで重だるさや鈍い感覚が伝わることがあります。
少し驚くかもしれませんが、この「響き」は悪い現象ではありません。むしろ、コリの根本にしっかり届いていることを意味し、鍼灸による効果が期待できるサインでもあります。
⑤施術者との相性や技術レベルによる違い
鍼灸で痛みを感じるかどうかは、施術者の技術や患者との相性によっても大きく左右されます。
鍼灸の刺激は非常に繊細で、鍼を打つ角度・深さ・スピード・手の安定性などによって痛みの感じ方に差がでることも少なくありません。ほかにも施術者とのコミュニケーションの取りやすさや施術のテンポ、声かけのタイミングなども痛みの感じ方に多少なりとも影響します。
つまり「どこで受けるか」だけでなく、「誰にやってもらうか」も大切な要素の一つです。一度痛みを感じたからといって鍼灸そのものを避けるのではなく、自分と相性のよい施術者を見つけることが快適な施術につながります。
響きってなに?鍼灸特有の感覚と持続時間
「ズーンと重だるい感じ」「奥に響いた気がする」こうした感覚は鍼灸ならではの独特な反応であり、一般に「響き(ひびき)」と呼ばれます。
響きが起こるのは、鍼が筋膜や神経の近くに触れたとき。神経が刺激を受けることで周辺の筋肉が反応し、一時的に緊張が起きたり血流が変化したりすることで生じます。この現象は「神経刺激による生理的な反応」であり、“好転反応”とは別のものです。
響きの強さや感じ方には個人差があり、数秒で消えることもあれば数分ほど続くこともあります。人によっては「効いている感じがして心地よい」と捉える一方で、敏感な方にとっては「少し不快」と感じることも。
響きが強すぎると感じたら、無理に我慢する必要はありません。違和感を抱いた時点で、すぐに施術者に相談しましょう。
痛み以外のデメリットは?鍼灸による副作用2つ
鍼灸は副作用の少ない施術として知られていますが、ここでは代表的な副反応として知られる2つの例を紹介します。
まれに内出血が起こる
皮膚の下にある毛細血管に鍼が触れると稀に出血が起こり、小さな青あざが残ることがあります。とくに、皮膚が薄い部位や血管が浅い位置にある場所では見られやすい反応です。
ただし、この内出血は数日〜1週間ほどで自然に吸収され、跡が残ることはほとんどありません。見た目に驚くことはあっても、体に悪影響を及ぼすものではないため安心してください。
一時的な筋肉痛やだるさを感じる
施術後に「体が重い」「筋肉が張っている」といった感覚を覚えることがあります。これは鍼によって血流が促され、筋肉や神経が活性化する過程で一時的に起こる「好転反応(こうてんはんのう)」と呼ばれる一過性の現象です。
とくに慢性的な疲労やコリが強い部位では、初回や強めの施術後に出やすい傾向があります。多くの場合は半日〜翌日には落ち着き、体調も整っていきます。
何が違う?好転反応と危険な痛みの見分け方
好転反応とは、体が回復に向かう過程で一時的に現れる正常な変化です。ただし、中には注意すべき「危険な痛み」もあります。万が一の場合に備えて、あらかじめ好転反応と危険な痛みの違いを知っておくと安心です。
たとえば、夜になっても痛みがおさまらない、眠れないほどの不快感が続く場合は、好転反応ではない可能性があります。
さらに、ズキズキとした鋭い痛みが続いている、患部が大きく腫れて熱を帯びているといった症状があれば、感染症や過剰な刺激による炎症が疑われます。こうした場合は、できるだけ早く施術者や医療機関に相談しましょう。
2:痛くない鍼灸があるって本当?“刺さない鍼”ってなに?
痛みが心配な方におすすめなのが「刺さない鍼(ていしん)」です。これは、金属製の棒やローラーのような器具を使って、皮膚に軽く触れたり押し当てたりすることでツボを刺激します。
皮膚を貫通させないため、チクッとした痛みが起こることはありません。肌への接触のみで刺激を与えるため、小さなお子さまや高齢の方、痛みに敏感な体質の方でも安心して受けられるのが特徴です。
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