
肋間神経痛かも?今すぐできるセルフチェックと病院に行く目安
目次
突然、脇腹や背中に鋭い痛みやしびれを感じ、不安になったことはありませんか?その痛み、実は肋間神経痛の可能性があります。
神経が刺激されることで起こる痛みで、姿勢の悪さやストレス、筋肉の緊張などが原因となっている場合もあるのです。
この記事では、簡単にできるセルフチェックの方法と、どのような場合に病院に行くべきかをわかりやすくご紹介します。
肋間神経痛とは?まずは症状の特徴を知ろう
肋間神経痛とは、肋骨と肋骨の間を通る肋間神経が圧迫されたり、傷ついたりすることで起こる痛みやしびれを指します。脇腹や胸まわりに鋭い痛みを感じるのが特徴で、外傷や帯状疱疹といった原因によって神経が刺激されて発症する場合も。ただし「肋間神経痛」は病名ではなく、「頭痛」や「腹痛」と同じく、症状そのものを表す呼び方です。
参照元:その背中の痛み、肋間神経痛かもしれません |はやし健康整体院 | 箕輪町の整体院
肋間神経痛のセルフチェック|痛みの出方で見分ける
肋間神経痛が疑われる主な症状や特徴を紹介します。
・背中から脇腹にかけて鋭い痛みがある
・呼吸をすると痛みが強くなる
・ 姿勢を変えると痛みが増す
・胸や背中に帯状の発疹や水ぶくれが見られる(帯状疱疹の可能性)
・過去に肋骨を骨折したことがある
・胸や背中の手術を受けた経験がある
肋間神経痛では、ピリピリとした痛みが現れることが多く、これが特徴的な感覚のひとつです。ただし、似たような痛みでも次のような症状がある場合は注意が必要です。
・太ももやふくらはぎにしびれがある
・足に力が入りにくい、または脱力感がある
・歩くと足がもつれることがある
・階段を降りるときに不安があり、手すりを持たないと不安定になる
・尿意があるのに出にくい、残尿感がある
これらの症状がみられる場合は、胸椎椎間板ヘルニアが疑われます。できるだけ早めに専門医に相談しましょう。
肋間神経痛になる主な原因5つ
肋間神経痛を引き起こす主な原因は実は日常生活の中に潜んでいます。その要因を5つ紹介しますので、自分の生活と照らし合わせて確認してみましょう。
骨折や打撲などの外傷
肋骨や背骨に骨折や打撲があると、その衝撃で肋間神経が傷つく場合があります。また、ゴルフや野球などで体をひねる動作を何度も繰り返すと、神経に負担がかかり痛みが生じるケースもあるため注意が必要です。
椎間板ヘルニアや背骨の加齢変化
肋間神経痛の原因となる背骨の病気には、椎間板がずれて神経を圧迫する胸椎椎間板ヘルニアや、加齢によって背骨の構造が変形していく変形性脊椎症などがあります。特に、前かがみの姿勢で痛みが強くなる傾向がある場合は、椎間板ヘルニアの可能性が考えられるため、早めに専門医にかかるのがよいでしょう。
帯状疱疹ウイルスの活性化
帯状疱疹は、ウイルスが神経を通って皮膚に現れることで発疹を引き起こす病気ですが、胸のあたりに出ると肋間神経痛をともなうことがあります。帯状疱疹による神経痛は、発疹があるかどうかに関係なく、皮膚の表面にヒリヒリ、ジクジクといった持続的な痛みを感じるのが特徴です。
肋骨周辺の筋緊張・日常のストレス
精神的なストレスは交感神経を刺激し、筋肉の緊張や炎症を引き起こす原因になります。長引く疲労やストレスが重なると、肋間神経痛を招くこともあるため、心と体のケアを意識することが大切です。
女性ホルモンの変動(生理前に多い)
ホルモンバランスの乱れは、全身に影響を及ぼしやすく、特に神経が過敏になる傾向があります。甲状腺機能の低下や更年期、生理前のホルモン変動では、体内の炎症反応が強まりやすく、肋間神経痛の原因になるケースも。中でもエストロゲンの急激な減少は炎症を引き起こし、神経に痛みが出やすくなってしまうのです。
放置は危険!肋間神経痛に関連する主な病気
肋間神経痛は、ほかの病気と症状が似ている場合があり、見逃しを防ぐためにも注意が必要です。帯状疱疹や狭心症、心筋梗塞、肺梗塞、気胸、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、肋軟骨炎などが挙げられます。
なかには緊急の対応が求められる疾患も含まれており、検査を受けなければ判別が難しいケースもあるため、今までにない胸の痛みなどを感じたときは、早めに専門医に相談しましょう。
傷みが続くときは病院へ|回復目安は1週間以上
肋間神経痛が治まるまでには、一般的に1週間から1ヵ月ほどかかると言われています。痛みが軽いうちに病院にかかれば、悪化を防ぎ、合併症のリスクも抑えやすくなるため、まずは原因を特定することが大切です。
痛みが3日以上続く場合や、呼吸や体を動かすたびに痛みが強くなるようであれば、早めに病院で診てもらいましょう。
ただし、回復にかかる期間は原因や症状によって異なるため、正確な見通しを知りたいときは、医師に相談するのが確実です。
肋間神経痛を悪化させる3つのNG行動
肋間神経痛のある方は、避けたほうがよい行動を3つ解説します。知らずに続けてしまうと痛みがひどくなり、回復を遅らせてしまうおそれがあるため、症状を悪化させないためにも、注意点を知っておくと良いでしょう。
前屈みで重たいものを持つ
肋間神経痛のある方は、前かがみの姿勢をできるだけ避けるようにしましょう。前屈みになると背骨の椎間板にかかる圧力が高まり、背中や脇腹の筋肉も余計に緊張しやすくなります。こうした状態が続くと神経への刺激が強まり、痛みが悪化する原因になるケースもあるため、日常生活でも姿勢には十分注意が必要です。
ハードな運動・無理なストレッチ
激しい運動は、肋間神経に余計な圧力をかけてしまう場合があるため注意が必要です。特に、体を大きくひねる動きは患部に負担がかかりやすく、痛みを悪化させる原因になることもあるため、控えましょう。ただし、まったく動かさずに安静にしすぎるのも逆効果です。
体を動かさない状態が続くと筋肉の柔軟性が失われ、血流も滞りがちになります。その結果、回復が遅れるだけでなく、再発のリスクも高まります。
肋間神経痛の改善や予防のためには、体への負担が少ない範囲で、日常に無理なく取り入れられる運動が効果的です。
神経への圧迫を和らげ、肋間筋の柔軟性を高めるストレッチを3つご紹介します。
・胸を開くストレッチ
背筋を伸ばして立ち、両腕を背中側で組みます。そのままゆっくり胸を開きながら深呼吸を繰り返し、肋間筋を気持ちよく伸ばしていきます。
・体側を伸ばすストレッチ
片腕をゆっくりと頭の上に持ち上げ、反対側に体を倒します。体の側面がじんわりと伸びているのを感じながら、20〜30秒ほどキープします。
・上半身をひねる運動
椅子に座った状態で両手を膝に置き、ゆっくりと上半身を左右にひねります。無理のない範囲で行うことで、背中や肋間筋の動きがやわらかくなり、神経への圧迫を軽減する効果が期待できます。
体を冷やす・不規則な生活
血行が悪くなると筋肉がこわばり、神経にかかる圧力が増して痛みが強くなることがあります。特に体が冷えると神経が敏感になり、痛みを感じやすくなる傾向があるのです。
また、不規則な生活は体にとって大きなストレスとなり、肋間神経痛の悪化につながるおそれもあります。さらに、睡眠不足が続くと疲労がとれず、肋骨まわりの筋肉が緊張した状態に。こうした負担が積み重なることで、痛みが出やすくなる可能性があります。
肋間神経痛の予防や改善のためには、毎日の生活リズムを整えることが大切です。特に睡眠は、6〜8時間を目安にしっかりと確保し、体を休める時間を意識的に取るようにしましょう。
広島周辺で肋間神経痛にお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
肋間神経痛は、姿勢の乱れや筋肉の緊張、日々のストレスや冷えなど、さまざまな要因が重なって生じる痛みです。
放っておくと慢性化し、日常生活に支障をきたすこともあります。根本的な改善を目指すには、体全体のバランスを整えることが大切です。
広島周辺にお住まいの方で、肋間神経痛にお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。