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      【ツボ】中封の効能は?押す時の注意点や似ているツボをご紹介!

      「なんとなく体がだるい」「情緒が不安定」「顔がむくんでいる気がする」。そんな時に頼りになるのが、東洋医学の知恵「ツボ押し」です。今回ご紹介するのは、肝の気を整え、心と体をスムーズに保つツボ「中封(ちゅうほう)」。精神的な不調やむくみ、腰痛、美容面にまで多角的な効果が期待できる、まさに“知る人ぞ知る万能ツボ”です。この記事では、中封の位置・効能・押し方の注意点・類似ツボまで、まるっと解説します。

      中封(ちゅうほう)のツボはどこにある?

      中封は、足の内くるぶしの前方、足首の前面にある太い腱む前脛骨筋腱)の内側のくぼみにあります。足を軽く上に向けて伸ばし、内くるぶしと足の甲を繋ぐライン上をたどると、指が沈む感覚がある場所が中封です。このツボは「足の厥陰肝経」に属し、肝臓・情緒・血の巡りなどを司る経路に位置しています。

      中封(ちゅうほう)のツボはどんな症状の緩和が期待できる?

      中封(ちゅうほう)は、気血の巡りを整える働きがあり、精神的なストレスから体の冷え・痛みまで広く対応できる万能ツボです。

      瘀血(おけつ)

      瘀血(おけつ)とは、体内で血液の流れが滞り、生理的な働きをしなくなった「汚れた血液」のことを指します。産後の悪露や生理不順、精神的ストレス、打撲や高熱などが原因となり、血流が悪化すると瘀血が発生します。瘀血が体内に留まると、免疫機能が低下し、腰痛・背部痛・湿疹・動脈硬化・喘息・生理不順など、さまざまな慢性症状の引き金になるとされています。

      瘀血の有無は、へそから指三本分左・下にある大巨(だいこ)や、頭のてっぺん周辺を軽く押し、押して痛いかで確認できます。瘀血の改善には、中封が有効です。足の内くるぶしの前方にあるくぼみに位置し、特に左足の中封を1~2分程度、膝方向に向かってやさしく刺激することで、血流の改善が期待できます。施術後に圧痛が軽減すれば、瘀血が緩和されている可能性があります。ただし痛みが強い場合や不安がある場合は、医療機関に相談を。

      イライラなどの精神的な不調

      肝経は東洋医学において「怒り」や「情緒のバランス」に深く関わるとされており、気の流れが滞るとイライラしやすくなったり、情緒が不安定になったりします。中封はその肝経に属する重要なツボであり、穏やかに刺激することで気の巡りが整い、感情の波を落ち着かせる手助けをしてくれます。怒りっぽくなったり、ささいなことでイライラする、感情がコントロールしづらいといった状態が続いている方におすすめです。

      頭痛やめまい

      中封は、自律神経の乱れからくる頭痛や、ふわっとした軽いめまいにも有効とされています。現代人に多い「緊張型頭痛」や「ストレス性の頭重感」などは、精神的なプレッシャーや不規則な生活によって自律神経のバランスが崩れることが原因です。中封を優しく刺激することで、肝の気が整い、交感神経の過剰な働きを抑え、血流や神経の伝達がスムーズになるといわれています。その結果、こめかみや頭頂部の痛み、立ちくらみや目の前が暗くなるような感覚が和らぐ可能性があります。日頃からストレスや疲労が溜まりやすい方には、ぜひ取り入れてほしいケア方法です。

      目の疲れ

      東洋医学では「肝は目に通じる」とされ、肝経のバランスが崩れると目の症状が現れると考えられています。中封はこの肝経に属するため、長時間のパソコン作業やスマートフォンの見過ぎによる目の疲れ、かすみ目、ドライアイ、目の奥の痛みなどの症状に働きかけるとされます。とくに眼精疲労によって頭痛や肩こりを伴うような場合、中封への刺激によって目元と全身の気の巡りを同時に整えることができるため、相乗的な効果が期待されます。目の使いすぎが気になる方は、目元を温めたあとに中封を軽く押してあげるのもおすすめです。

      足のむくみ

      中封は足首の近くに位置するため、リンパや血流の流れを促進する働きがあり、夕方になると足が重く感じたり、靴がきつくなるような「むくみ」の緩和に役立ちます。特に長時間の立ち仕事やデスクワークなど、同じ姿勢を続けていることで下半身に血液や水分が溜まりやすくなる人におすすめのツボです。また、中封は冷え性の改善にも効果が期待でき、血の巡りが良くなることで代謝が上がり、足先の冷えやだるさの軽減にもつながります。足湯やストレッチと組み合わせると、さらに高い効果が得られます。

      生理痛の改善

      中封は、肝経を整えることでホルモンバランスの乱れにアプローチできるツボです。肝は血の貯蔵や循環にも関係し、特に女性の月経に深く関与しています。そのため、生理前のイライラや下腹部の鈍痛、生理中の重だるさなどに対して、肝の気血をスムーズにする中封の刺激が有効とされています。また、生理不順や月経過多など、周期の乱れに悩む方にも、体質改善を目的としたケアとしておすすめです。就寝前やリラックスタイムに、左右の中封をそれぞれ1〜2分ずつやさしく押してみましょう。

      中封(ちゅうほう)のツボを押す時の注意点は?

      中封(ちゅうほう)は、心と体のバランスを整える効果が期待される大切なツボですが、効果を引き出すためには正しい方法での刺激が重要です。足首前面にある腱の内側に位置しており、デリケートな部位でもあるため、押し方には注意が必要です。

      強く押しすぎない

      まずは「押して気持ちいい」と感じるポイントを見つけましょう。基本は親指の腹をツボに当て、皮膚を軽く動かすように押し回すのが効果的。手の力だけでなく、リズムを意識してじんわりと刺激します。強く圧をかけたい場合は、ペンのおしりなどを使って押すのもOK。ただし「痛気持ちいい」程度にとどめ、飛び上がるほどの強い刺激はNGです。

      リラックス目的の場合は、人差し指・中指・薬指の3本指でツボをやさしくなでるだけでも、経絡の流れを整えるのに効果的です。また、冷えや巡りの悪さが気になる場合は、3本指で関節をはさむように指先をもむのもおすすめです。

      ツボ押しはあくまで「心地よさ」が基準。刺激のしすぎは逆効果になる場合があり、特に満腹時・空腹時・飲酒後、熱があるときやけが・感染症のあるときは避けてください。1回の刺激は1か所につき10秒程度を目安に、無理なく続けることが大切です。

      満腹時や空腹時、飲酒後に行わない

      ツボ押しは心身のバランスを整える効果が期待されますが、飲酒直後に行うのは避けるべきです。​アルコール摂取後は感覚が鈍くなり、ツボ刺激による体調変化に気づきにくくなる可能性があります。​また、血行が促進されることで酔いが回りやすくなり、めまいや吐き気を引き起こすリスクもあります。​さらに、アルコールの分解には時間がかかるため、飲酒後すぐのツボ押しは内臓に負担をかける恐れがあります。

      妊娠中は避ける

      中封は、肝経に属するツボであり、ホルモンバランスや子宮の働きに関与するとされています。妊娠中は、ツボ刺激が子宮収縮を促す可能性があるため、自己判断での刺激は避け、医師や専門家に相談することをおすすめします。

      中封(ちゅうほう)と似た効能があるツボは?

      中封(ちゅうほう)は、気血の巡りを整え、精神的なストレスや体の冷え・痛みなどに効果があるとされています。同様の効能を持つツボとして、太衝(たいしょう)と合谷(ごうこく)が挙げられます。

      太衝(たいしょう)

      太衝は足の甲にあるツボで、親指と人差し指の骨が交わるくぼみに位置します。東洋医学では肝の経絡に属し、気の流れを整える働きがあります。ストレスによるイライラや不眠、目の疲れ、頭痛、生理痛など、精神的・体的な不調に広く効果があるとされています。

      合谷(ごうこく)

      合谷は手の甲にあり、親指と人差し指の骨が交わるくぼみが目印です。全身の気の巡りを調整する重要なツボとされ、頭痛や肩こり、目の疲れ、歯の痛み、ストレス、生理痛など、さまざまな症状の緩和に使われています。日常的なセルフケアにも活用しやすいツボです。

      広島周辺でお体の不調でお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

      中封をはじめとするツボの力は、心と体のバランスを整え、日常の不調にやさしくアプローチしてくれます。しかし、ツボ押しだけでは改善しきれない症状や、長引く不調に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

       

      広島周辺にお住まいの方で、お体の不調でお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。