
【側弯症】整体で治る?通う前に知りたい基礎知識と悪化リスク
目次
側弯症は整体に行けば治るの?自分や大切な人が側弯症であると分かったら、少しでも良い対処方法を選びたいですよね。
側弯症には整体が効く、という話を聞いたことのある方もいるかもしれませんが、本当なのでしょうか?
今回は側弯症の基礎知識や悪化リスク、整体の施術効果まで解説します。
側弯症について気になる方は、ぜひ一読してくださいね。
側弯症とは? まずは基礎知識を押さえよう
側弯症とは、本来正面から見た時に真っ直ぐであるはずの脊柱が、左右に弯曲している状態のことを指します。
正確には、上下で最も傾いている背骨同士のなす角度が10°以上であると、側弯症と判断されます。
日本国内での有病率は約1〜2%であると言われており、男性よりも女性に多い病気です。
側弯症の種類とそれぞれの症状
側弯症は大きく二種類に分けられます。
一つは背骨自体に問題がある構築性側弯症、もう一つは背骨そのものに原因が無く、生活習慣や別の病気が原因で起こる機能性側弯症です。
構築性側弯症は痛みなどの症状が現れづらいと言われますが、機能性側弯症は腰痛や下肢の痛みを感じることが多いのが特徴です。
また、側弯が進行してくると構築性側弯症・機能性側弯症のいずれにおいても背中・足の痛みやしびれ、便秘、息切れ、歩行困難などを生じるようになります。
側弯症の原因は一つではない
側弯症全体のうち約7割を占めると言われる特発性側弯症は、構築性側弯症の一つですが、未だに原因が分かっていません。
その他の構築性側弯症は生まれつきの形態異常や神経・筋疾患、神経線維腫症、放射線の照射などによって起こり、機能性側弯症は姿勢の悪さや同じ動作の反復、スポーツでの左右非対称な動きになどが原因になると言われています。
側弯症以外の脊柱変形にも注意
脊柱が変形する病気として、側弯症の他に「後弯症」という病気もあります。
後弯症は、背骨が後ろに向かって湾曲する病気で、側弯症と同様に構築性と機能性の二種類に分けられます。
軽度であれば問題はその見た目のみですが、進行すると首や腰に痛みが出て、日常生活に支障を来すことも少なくありません。
側弯症は整体で治る? 施術の効果
側弯症に関して、整体で治せるという科学的根拠は示されておらず、医療機関での対応が必須となります。
しかし、整体での施術によって側弯症による痛みやしびれなどの症状を緩和させることは可能です。
側弯症の人が安心して通える整体院の見極め方
側弯症で整体院での施術を受けた方の実感として、「完治しないと言われたけれど、整体に通うことで症状が楽になった」という声もあるようです。
では、多くの整体院がある中でどのように院を選べば良いのでしょうか?注目すべきポイントについてご紹介します。
信用できるエビデンス(症例)がある
どれくらいの数の側弯症の方に施術をし、効果を出しているかは非常に重要です。
経験や実績があるほど、自分も施術効果を感じられる可能性が高いためです。
整体院では、HP上で施術内容や実績を載せていることも多いのでチェックしてみましょう。
レントゲン写真などが載っていれば、信憑性はさらに高くなります。
整形外科と連携して施術を行っている
整体院と整形外科で連携を行っていると、両者で体の状態に関する情報が共有されます。
すると、それぞれの分野で最適な対応を組み合わせて受けることができるのです。
レントゲンなどの検査が必要になった場合も、連携があれば対応がスムーズなので安心です。
側弯症はどこに相談すればいい?費用目安は?
整体院以外では、側弯症はどこに相談すれば良いのでしょうか。
費用目安とともに解説します。
整形外科:医師による検査・施術が受けられる
整形外科は、骨や関節などの病気や怪我を検査・施術する診療科で、側弯症の場合に相談すべき科となります。
検査では医師による問診、肩や背中の状態を確認する視診・触診、レントゲンによる背骨の弯曲の程度の測定などが行われます。
側弯症は、基本的には保険適用される病気です。
上記の検査をすべて初診で受けた場合の費用目安は、3割負担の方で3,000円から5,000円程度となります。
整骨院:施術やリハビリのサポートを受けられる
整体院と整骨院は名前が似ていますが、スタッフの保有する資格や、対応する症状に違いがあります。
整体院は必ずしも資格を持っていなくても施術が可能ですが、整骨院の施術者はすべて国家資格である「柔道整復師」です。
また、整体院が腰痛や肩こりといった慢性的な症状を主な対象としているのに対し、整骨院は主に骨折や捻挫などの外傷に対応しています。
整骨院では、一部の症状が保険適用となるのも特徴です。
側弯症は整骨院でも対応していることが多く、電気療法やマッサージ、リハビリなどによって症状を軽減させることができます。
費用は自費の場合で初回5,000円から7,000円程度。
保険適用される場合は、一回1,500円から2,000円程度となります。
年齢・症状別に違う!側弯症への主な対処法
側弯症への対処法は、年齢や側弯症の症状、進行度合いによって違ってきます。
主に選択される方法について見ていきましょう。
定期検診と経過観察
成長期において脊柱のカーブが25°未満と軽度の場合、定期検診と経過観察を行います。
具体的には3〜12ヶ月おきにレントゲン検査を行って、カーブの進行が無いかを確認。
必要があれば下記に挙げる装具療法や手術療法への移行を検討します。
年齢的に成長期を過ぎている場合は、25°以上の側弯でも同様の方法が取られることもあります。
装具の使用で進行を抑える
成長期で脊柱のカーブが20°〜45°と中等度の側弯症を認めるケースでは、コルセット型の装具を使用します。
これは側弯の進行を抑えるのが目的で、成長が止まれば装具療法も終了となります。
装具は使用時間が長いほど効果が高く、少なくとも1日16時間以上の使用が必要です。
手術療法で根本的な改善を目指す
側弯症が高度で40°〜45°以上のカーブが見られる場合は手術療法が適応となります。
手術は全身麻酔で行われ、脊椎に金属を入れて正しい形に固定します。
入院期間は若年者で10日前後、高齢者であれば長くて4週間程です。
放置すると悪化する? 側弯症が招く健康リスク
側弯症を放置すると、側弯が進行する可能性があります。
側弯が高度になると痛みやしびれに留まらず、肺を圧迫して呼吸困難になったり、脊髄麻痺に発展したりするケースも。
側弯症が発見されたら、放置せずにきちんと対処することが大切です。
側弯症を予防するには? 日常生活でできること
機能性側弯症は、日常生活に気をつけることで予防できる病気です。
下記のことを意識しましょう。
正しい姿勢を身につける
姿勢が悪いと体に歪みを生じさせ、側弯症の原因となります。
座る時は両足をしっかり付けて骨盤を立てて座る、立つ時は片足立ちしないようにするなど、正しい姿勢を心がけましょう。
無理のない運動で筋肉を鍛える
体を支える筋肉を鍛えると、正しい姿勢を保ちやすくなります。
ウォーキングやジョギング、筋トレなどで、特に太ももの前側やお尻の筋肉を鍛えるのがおすすめです。
ストレッチで柔軟性を高める
正しい姿勢を保つためには、筋肉の柔軟性を高めることも重要です。
仕事や家事の合間の短時間でも良いので、ストレッチをして筋肉を伸ばしましょう。
重い荷物の持ち方を工夫する
重い荷物をいつも同じ側で持っていると、左右のバランスが不均衡となって側弯症を起こす可能性があります。
意識して左右交互に持つなどの工夫をすると良いでしょう。
広島周辺で側弯症でお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
見た目の変化による精神的ダメージに加え、痛みやしびれといった症状を起こす可能性もある側弯症。
辛い症状を、少しでも早く和らげたいですよね。
広島周辺にお住まいの方で、側弯症でお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。
セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。
どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。
どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。
一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。