
他覚的耳鳴りの原因は?改善方法・放置するとどうなるか解説!
目次
40歳以上の人の約2割、高齢者では約3割が悩んでいると言われている耳鳴り。
人口の5%が耳鳴りによって生活に支障をきたしている、とも言われています。
そんな耳鳴りですが、「実際には音が鳴っていないのに、鳴っているように感じるもの」をイメージする方が多いのではないでしょうか?実際に多くの耳鳴りはそのイメージ通りなのですが、「実際に音が鳴っていない」という部分が変わってくるのが、他覚的耳鳴りです。
本記事では他覚的耳鳴りの原因や改善方法、放置するとどうなってしまうか、という点まで解説していきます。
よく知ると少し恐ろしい部分もある他覚的耳鳴り。ぜひ最後まで読んで、日々の健康管理に役立ててくださいね。
耳鳴りには二種類ある?
耳鳴りとは周りでは何も音が鳴っていないにも関わらず、耳の中で音を感じる症状のことです。
聞こえる音の種類は「ゴー」「ブーン」「ジー」等さまざま。
音の高さや大きさについても低いものから高いものまで、人によって異なります。
症状は不快に感じられることが多く、集中力の低下やイライラ感といった精神的な問題だけでなく、疲れやすさや不眠といった体の問題を起こすこともあります。
耳鳴りには大きく二種類に分けられ、ひとつは自覚的耳鳴り、そしてもうひとつは他覚的耳鳴りです。
それぞれは、音源の有無や原因に違いがあります。詳しく見ていきましょう。
自覚的耳鳴り
自覚的耳鳴りとは、基本的に体内に音源が確認されず、本人にしか聞くことのできない耳鳴りのことです。
第三者が耳鳴りの状態を正確に把握することは難しく、また、耳鳴りの大半は自覚的耳鳴りに当てはまると言われています。
自覚的耳鳴りの原因は多岐に渡ります。
外耳炎やメニエール病などの耳の病気だけでなく、脳梗塞や自律神経失調症、老化などによって症状を引き起こすこともあります。
他覚的耳鳴り
他覚的耳鳴りは体内、特に耳の近くの機関から発生する雑音によって起こるものです。
具体的には耳周辺の血液が流れる音や、顎・耳周りの筋肉が動く音がよく聞かれ、注意して聞けば本人以外でも耳鳴りの音を聞き取ることができます。
耳鳴りの中でも、起こる頻度としてはかなり稀です。
他覚的耳鳴りの原因は?
他覚的耳鳴りの原因はいくつかあり、また原因によって音の種類は異なってきます。
下記に詳しく解説していきます。
血管が異常を起こしている
血管の異常によって、「コツコツ」「ドクドク」という拍動性の耳鳴りを感じることがあります。
体の緊張が強いために内耳の血流が悪化し起こることもあるのですが、脳の動脈や静脈に異常が発生し、血流が普段と変わっている可能性もあります。
脳梗塞や脳出血、脳腫瘍など、命に関わるような疾患の前兆であることも。
拍動性の耳鳴りを感じたら、なるべく早く医療機関に相談しましょう。
筋肉が痙攣している
耳周辺の筋肉や、中耳の小さな筋肉が痙攣することによって、「カチカチ」「プツプツ」のような音(クリック音)が生じます。
この場合、音のリズムは脈拍と一致しません。
筋肉が痙攣する理由としては、主に疲労やストレス、緊張が挙げられます。
貧血になっている
血液中のヘモグロビン濃度が低下する、いわゆる貧血が原因となって拍動性の耳鳴りを起こすこともあります。
組織に十分な酸素を供給する目的で、血流速度が高まるためです。
耳管の一部が粘膜に触れる
耳と鼻・喉をつなぎ、気圧を調整する役割を担う器官が耳管です。
耳管が正常に働かなくなると、喉の上の方にある耳管の開口部が粘膜に触れた際に「ピチャピチャ」という音を感じることがあります。
他覚的耳鳴りの改善方法は?
他覚的耳鳴りの原因として何らかの疾患があれば、その対策が必要となります。
また、耳鳴りの症状やそこから起こる二次的な問題を改善させる方法もいくつかあるので、紹介していきます。
マスキング療法
マスキング療法とは、1977年にアメリカのvernonという人物によって考案された方法です。
耳鳴りの音の大きさや周波数を調べた上で、マスカーという機器から耳鳴り音を遮蔽できるような大きさ・周波数の雑音を聞きます。
すると、雑音を消した後でもしばらく耳鳴りを感じなくなるのです。
これを繰り返すことで、耳鳴りを軽減するのがマスキング療法です。
マスカーに限らず、好きな音楽や水の流れる音などの環境音でも実施可能なので、自宅でも続けることができます。
TRT療法
TRT療法(Tinnitus Retraining Therapy )は、耳鳴り順応療法とも言われ、1990年代にアメリカで考案されました。
TRT療法の目的は耳鳴りそのものを改善するのではなく、耳鳴りが気にならない状態となること。
耳鳴りを「気になる不快な音」から、川のせせらぎのような「快適で意識しない音」へ変換させ、ストレスと感じさせなくなることを目指します。
具体的な流れは、以下のとおりです。
1.指向性カウンセリング:聞こえの仕組みや耳鳴りのメカニズムについて説明し、理解を促します。
2.音響療法:サウンドジェネレーターという補聴器型の機器を付けて、耳鳴りが消えない大きさの、快適な雑音(ノイズ)を流します。
原則として1日6時間以上の使用から開始し、徐々に装用時間を減らしながら半年〜2年程度、対処を継続します。
適応は6ヶ月以上の慢性的な耳鳴り。重度のうつ病や軽度の耳鳴りの人には適していません。
また効果が出始めるまで、基本的には3ヶ月以上の期間を要します。
認知行動療法
認知行動療法は、耳鳴りに対して感じる不安やストレスを緩和する目的で行うものです。
「耳鳴り自体が問題なのではなく、耳鳴りによって起こる恐怖感や不快感が問題である」という考えを本人に理解させて、耳鳴りへの考え方や行動パターンを変える手段を提供します。
整体での施術
他覚的耳鳴りの改善には、整体で施術を受けることも有効です。
拍動性の耳鳴りは自律神経を整えて免疫力を上げることで、改善しやすくなります。
また、耳周り・中耳の筋肉の痙攣によって耳鳴りが生じている場合は、筋肉の緊張をほぐして全身の歪みを取ることで疲労やストレスを緩和させ、症状の軽減が図れます。
整体での施術を検討する場合はぜひセラピストプラネットにお任せください。
カウンセリングの丁寧さやアフターフォローの手厚さ、そして自慢の施術技術の高さでサポートいたします!
他覚的耳鳴りを放置するとどうなる?
耳鳴りを感じていても、仕事や家庭のことなどで日々忙しく、つい放置してしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし他覚的耳鳴りをそのままにしていると、下記のような事態になってしまうこともあるので、注意が必要です。
自覚的耳鳴り、他覚的耳鳴り共に、しばらく続いたり耳鳴りの音がいつもと違ったりする時は、早めに医師の診察を受けましょう。
改善しにくくなる
他覚的耳鳴りを放置すると、耳鳴りの原因そのものが悪化し、結果として耳鳴りも改善しづらくなります。
効果が出づらくなったり、耳鳴りが悪化してしまうこともありますよ。
耳が聞こえなくなる可能性がある
血管異常による他覚的耳鳴りでは、対処が遅れると最悪の場合、耳が聞こえなくなってしまう可能性もあります。
広島周辺で耳鳴りでお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
煩わしく感じるだけでなく、体に影響を及ぼすこともある耳鳴り。
種類に関わらず、少しでも早く改善させたいですね。
広島周辺にお住まいの方で、耳鳴りでお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。
セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。
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どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。
一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。