ぎっくり腰とヘルニアはどっちが痛い?見分け方・改善方法をご紹介!
目次
ぎっくり腰とヘルニアはどちらも腰まわりに痛みを感じる症状です。それぞれどんな原因で発症し、どんな方法で改善すべきか。この記事では、原因や改善方法などについて詳しくご紹介します。
ぎっくり腰と椎間板ヘルニアはそれぞれどんな症状?
ぎっくり腰と椎間板ヘルニアは、どちらも腰に強い痛みを引き起こしますが、原因や症状には違いがあります。ぎっくり腰は、突然の動作や無理な姿勢がきっかけで起こる急性の腰痛で、動くのが困難になることが特徴です。一方、椎間板ヘルニアは、背骨のクッションの役割をする髄核や椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こします。それぞれの症状を詳しく見ていきましょう。
ぎっくり腰
ぎっくり腰は、「急性腰痛」とも呼ばれる、突然強い痛みが走るのが特徴の症状です。
重いものを持ち上げたり、腰をひねったりした時に発症することが多く、痛みがひどいと立ち上がるのも難しくなります。腰の周りの筋肉や靭帯が急に引き伸ばされて、小さな損傷が起こることが原因と考えられています。
痛みには個人差がありますが、数日〜一週間ほどで徐々に和らぐことがほとんどです。
発症直後は痛みを強く感じるので、無理に動かさずに安静にしてくださいね。しかし、長期間動かずにじっとしていると、かえって回復が遅れることがあるので、痛みが落ち着いてきたら無理のない範囲で少しずつ体を動かして血流を良くすることがポイントです。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、背骨の間にある髄核や椎間板が飛び出して神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こしてしまう病気です。腰椎という腰のあたりの部分で起こり、腰の痛みだけでなく、お尻や脚にまで痛みやしびれが広がることがあります。重いものを持ち上げる時の動作や、長時間の座り仕事などが発症の原因になることが一般的です。
症状が軽い場合は、安静にしたり、ストレッチやリハビリを行ったりすることで改善することもあります。しかし、症状が強くなると、歩くのが困難になったり、排尿や排便に影響が出たりすることもあるため、注意が必要です。
ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの見分け方は?
ぎっくり腰と椎間板ヘルニアは、どちらも腰の痛みがあるものですが、原因や症状の現れ方に違いがあります。
まず、原因の違いについて。
椎間板ヘルニアは、背骨の間でクッションの役割をする椎間板の中にある髄核が外に飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれが現れます。一方、ぎっくり腰は、無理な動きや急な負担で筋肉や靭帯、関節に強いストレスがかかり、炎症が起こることで痛みが生じます。
症状にもはっきりした違いがあります。
椎間板ヘルニアは、腰だけでなくお尻から足にかけてしびれや痛みが広がることが特徴です。一方、ぎっくり腰は、主に腰まわりだけに痛みが現れます。
また、痛みが続く期間も異なります。
ぎっくり腰は、数日から数週間で自然に和らぐことがほとんどです。しかし、椎間板ヘルニアは数か月以上痛みが続くことがあり、慢性化することもあります。
ぎっくり腰の改善方法は?
ぎっくり腰になってしまったときは、まずは整体への通院をご検討ください。ぎっくり腰の急性期は安静にすることが大切な場合もありますが、整体に来ていただいた方が早期に回復できています。ここでは、ぎっくり腰の改善方法について詳しくご紹介します。
痛みが和らぐまでは無理をしない&整体への通院を検討する
ぎっくり腰になると動けない方が多いでしょう。もちろん、無理に体を動かす必要はないので、ゆっくり体を休めてください。可能であれば、整体への通院を検討しましょう。先にご紹介したように、急性期に整体を通院した方は圧倒的に早くぎっくり腰が改善されています。整体であれば内服薬やリハビリがなくても症状を改善することが可能です。急性期は動くことすら大変かもしれませんが、ぜひ整体への通院を検討してみてくださいね。
お風呂で体をじっくり温める
ぎっくり腰の急性期が過ぎて痛みが落ち着いてきたら、徐々に腰を温める方向へシフトしましょう。安静にしていたことで腰周りの筋肉が硬くなっているため、そのまま放っておくと慢性的な腰痛につながることがあります。血行をよくすることで筋肉がほぐれ、腰の動きがスムーズになります。
おすすめなのは、湯船にゆっくりと浸かること。38〜40度くらいのぬるめのお湯に10〜15分ほど入ると、筋肉がリラックスしやすくなります。普段シャワーだけで済ませている方も、できるだけ湯船に浸かるようにしましょう。入浴が難しい場合は、蒸しタオルを腰に当てるのもおすすめです。温めながら優しく腰をさすることで、さらに血行が促進されます。
徐々に体を動かしていく
ぎっくり腰の痛みが和らいできたら、少しずつ体を動かしていくことが大切です。ずっと安静にしていると筋力が低下し、かえって腰への負担が増えることがあります。無理のない範囲で、日常動作を再開しながら、軽いストレッチや体操をしましょう。
最初は、腰に負担をかけずにできる簡単な動きから始めてくださいね。例えば、仰向けに寝た状態で膝をゆっくり曲げ伸ばしする動きや、座ったまま上半身を軽くひねるストレッチがおすすめです。ウォーキングも血行を促進するので、筋肉のこわばりを防ぐのに効果が期待できます。
ここでのポイントは、痛みを感じない範囲で行うことです。
急に激しく動くと再発する可能性があるので、無理をせずに少しずつ動きを増やしていきましょう。体を動かすとぎっくり腰の回復を早めるだけでなく、再発の予防にもつながります。
椎間板ヘルニアの改善方法は?
椎間板ヘルニアの改善方法は、症状の重さによって異なります。
軽い症状の場合は内服薬やリハビリで改善することがほとんどですが、痛みが強い場合はブロック注射を選択する場合もあります。それでも症状が改善しない場合や、日常生活に影響があるほど悪化している場合は、手術が必要になることも。ここでは、椎間板ヘルニアの改善方法についてご紹介します。
内服薬
椎間板ヘルニアの改善のために、まずは内服薬が使われることが一般的です。
痛みを和らげる薬と炎症を抑える薬が処方され、神経への圧迫による痛みやしびれの軽減を目指します。
一般的に使われるのは、鎮痛剤(消炎鎮痛薬)や神経の興奮を抑える薬です。鎮痛剤は、炎症を鎮めることで痛みをやわらげる効果が期待できます。また、神経の圧迫によるしびれや違和感が強い場合は、神経の働きを調整する薬が処方される場合もあります。
薬を服用することで症状が軽減して元の日常生活に戻ることが期待できます。
ただし、内服薬はあくまで痛みを和らげるためのもので、根本的な改善にはなりません。長期間服用すると胃に負担がかかることもあるため、病院の指示に従いながら使うことが大切です。
ブロック注射
椎間板ヘルニアの痛みが強く日常生活に影響がある場合は、ブロック注射が選ばれることもあります。ブロック注射とは、炎症や神経の興奮を抑える薬を直接注射することで、痛みを和らげる方法です。
中でも神経ブロック注射は効果が高く、痛みの原因となっている神経の周りに麻酔薬やステロイド薬を注射することで、一時的に痛みを抑えることができます。注射後は早くて数時間から数日で痛みが和らぐことが多く、効果が長く続く人もいます。
ブロック注射は、あくまで痛みを和らげるための方法のひとつであり、ヘルニアそのものを治すわけではありません。そのため、注射の効果がある間に、リハビリや生活習慣の改善を行い、根本的な回復を目指すことが大切です。
手術
内服薬やブロック注射を試しても症状が改善しない場合や、悪化している場合は、手術が必要になることがあります。
手術では、飛び出して神経を圧迫している椎間板の一部を取り除き、痛みやしびれを軽減します。最近では、内視鏡を使った低侵襲手術(傷口が小さく、体への負担が少ない手術)も行われており、術後の回復が早いのが特徴です。手術の方法は、患者さんの症状やヘルニアの状態によって異なるため、病院でしっかり相談してから行いましょう。
ぎっくり腰と椎間板ヘルニアは整体で改善できる?
ぎっくり腰や椎間板ヘルニアの症状は、整体で和らげたり改善を目指したりすることが可能です。慢性的な腰のこわばりや姿勢の悪さが原因の場合は、整体が効果を発揮することが多いのでおすすめです。
ただし、ぎっくり腰の発症直後など、強い炎症がある時期は無理に体を動かすとかえって悪化することがあります。痛みが落ち着いた後に整体を受けることで、再発予防や回復促進が期待できます。
まずは原因から探って、どのようなアプローチで改善を目指すべきかを一緒に考えましょう。
広島周辺でぎっくり腰・ヘルニアでお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
この記事では、ぎっくり腰とヘルニアについてご紹介しました。どちらも発症すると日常生活で違和感を覚えることが多い症状なので、気になったらすぐに改善のために対策していくことが大切です。
広島周辺にお住まいの方で、ぎっくり腰やヘルニアにお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。