関節水腫の原因は？セルフチェック・改善方法をご紹介！

関節に水が溜まってしまう病気のことを「関節水腫」といいます。関節水腫になる原因は、外傷や感染症、変形性膝関節症などさまざまなものが考えられます。気になる場合は早めに相談するようにしましょう。関節に溜まった水を抜いたり、ヒアルロン酸注射を打ったり、さらにはウォーキングなどの軽めの運動によって改善を目指します。この記事では、関節水腫の原因や改善方法などについて詳しくご紹介します。

関節水腫とは？

関節水腫とは、関節に余分な水がたまる状態のことです。関節の中には「関節液」と呼ばれる液体があり、これが関節の動きを滑らかにしたり、衝撃を和らげたりする役割を持っています。普段は必要な分だけ作られ、自然に吸収されて量が保たれています。

 

しかし、膝や肘などの関節に炎症が起こると、関節液が必要以上に作られてしまうことがあるのです。これが関節内にたまり、腫れや痛みを引き起こします。関節水腫は加齢や運動による負担、ケガなどさまざまな原因で起こるため、年齢を問わず注意が必要です。早めに気づいて適切に対処することで、悪化を防ぐことができます。

また、徒手検査によって原因となる部位や関節の動きの問題を特定し、手技による施術で改善を図るケースも増えています。病院での手術などと並行して、整体の視点から関節機能の改善を目指すことも選択肢です。

関節水腫になる原因は？

関節水腫はさまざまな原因で起こりますが、大きく分けて外傷、感染症・痛風、変形性膝関節症の3つが代表的です。それぞれの原因について詳しくご紹介します。

外傷

関節に強い衝撃が加わると、骨や軟骨、靭帯などが損傷して、関節に水がたまることがあります。具体的には、骨折や半月板の損傷などがよく見られます。外傷による関節水腫の場合、たまる水が透明ではなく、褐色や赤色になることが一般的です。関節内で出血が起こり、その血液が混ざるため、褐色や赤色になります。

 

外傷による関節水腫は、痛みや腫れが目立つのが特徴で、動かすとさらに痛みが増すことも。転倒やスポーツ中の怪我などが原因となることが多く、早めに改善をしていく必要があります。

整体の施術では、関節の安定性や周囲筋肉のバランスを確認して、手技療法で関節周囲の緊張を緩めることで早期改善を図る方法があります。

感染症・痛風

関節に細菌が入り込んで炎症を起こすと、関節水腫が発生します。この場合、関節は熱を持ち、腫れや赤みが強く現れるのが特徴です。細菌が原因の関節炎は急速に進行することがあり、早期に抗生物質などの施術を行わないと、関節が破壊されることもあります。

 

一方で、痛風も関節水腫の原因となります。痛風は体内の尿酸が関節内に蓄積し、結晶化して炎症を引き起こす病気です。痛風による関節水腫は、突然強い痛みが起こって患部が赤く腫れます。足の親指の付け根や膝などに発生しやすいのが特徴です。痛風は生活習慣と深く関わっているため、食事の見直しや運動習慣を改善することも予防につながります。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、膝の関節が年齢や使いすぎによって徐々にすり減っていき、炎症が起こる病気です。この炎症が関節水腫を引き起こすことがあります。変形性膝関節症による関節水腫は、膝が腫れて重だるく感じることが多く、動き始めや長時間歩いた後に痛みが強くなることが特徴です。

 

膝関節の軟骨がすり減ることで関節内のクッションが減り、摩擦が増えるため、関節が反応して余分な水を作るのです。これが続くと膝が変形し、さらに痛みが悪化するとされています。症状が軽いうちは膝の負担を減らす運動やサポーターの使用で改善が見込めますが、進行すると手術が必要になる場合もあります。

変形性膝関節症に伴う関節水腫の場合も、徒手検査により可動域や筋力低下、バランス異常などを細かくチェックしていき、関節への負担を軽減するための手技施術が有効とされています。

関節水腫のセルフチェック方法は？

関節水腫が気になるときは、自宅でも簡単にセルフチェックができます。膝に水がたまると、腫れぼったく感じたり、重さを感じたりすることが一般的です。曲げ伸ばしがしにくいときは、関節水腫の可能性があるかもしれません。そんなときは、次の方法で確認してみましょう。自宅で簡単にできるセルフチェック方法は以下のとおりです。

 

まず、膝を伸ばして床に座ります。片方の手で膝のお皿の少し上を軽く押さえ、反対の手で膝のお皿をそっと押してみてください。もし水がたまっている場合、お皿がふわっと浮くような感覚があります。これは「膝蓋跳動（しつがいちょうどう）」と呼ばれ、水が関節内にたまっているサインです。

 

違和感を感じたら無理をせず、早めに病院に相談することをおすすめします。

関節水腫の改善方法は？

関節水腫の改善方法はいくつかあります。膝の動きが悪くなったり、痛みが強い場合には、注射を使った施術が効果的です。また、軽い違和感程度ならストレッチやウォーキングで改善を目指せます。無理をせず、自分の体の状態に合わせて取り組んでいくことが大切です。ここからは、関節水腫の改善方法についてご紹介します。

注射器で水を抜く

関節にたまった水が多く、腫れや痛みが強い場合は、注射器で直接水を抜く方法が行われます。これは「関節穿刺（せんし）」と呼ばれる方法で、膝の皮膚に針を刺して、関節内の余分な水を吸い取るというものです。水を抜くことで、膝の腫れがすぐにひき、痛みが軽くなることが一般的です。

 

ただし、水を抜いても膝の炎症が続いている場合は、再び水がたまることがあります。そのため、何度か繰り返して行うことがあります。また、水を抜いたあとに膝を冷やしたり、膝に負担をかけないように安静にすることが大切です。

ヒアルロン酸を打つ

膝の関節に水がたまる原因が変形性膝関節症や関節リウマチの場合、ヒアルロン酸を膝に注射する方法がよく行われます。ヒアルロン酸は、関節の中で潤滑油のような役割を果たし、膝の動きをスムーズにしてくれるのです。

 

この注射をすることで関節のすべりがよくなり、痛みの軽減や腫れの改善が期待できます。特に膝を動かしたときのゴリゴリ感が気になる方にはおすすめです。ヒアルロン酸注射は日本国内で保険が適用されており、気軽に受けられます。ただし、飲み薬としてのヒアルロン酸は関節水腫の改善にはほとんど効果がないので、内服薬ではなく注射を選ぶようにしましょう。

屈伸運動・ウォーキングなどで膝を伸ばす

関節水腫が軽い場合や、違和感程度であれば、日常の運動で改善を目指せます。膝を優しく伸ばすストレッチや屈伸運動、ウォーキングがおすすめです。ストレッチは急に強く行うのではなく、ゆっくりと無理のない範囲で行うことがポイントです。膝の関節をゆっくりと伸ばしながら、少しずつ可動域を広げていきましょう。

 

ウォーキングは膝への負担が少なく、全身の血行もよくなるのでおすすめです。ただし、膝に強い痛みがある場合は無理をせず、安静にするようにしましょう。体の声をしっかり聞きながら、できる範囲で運動を続けることが関節水腫の改善につながります。

また、整体の現場では、関節の自然な動きを取り戻すために、筋膜リリースやストレッチ手技などの徒手施術が行われることがあります。これにより自己運動だけでは届きにくい関節の深部機能にもアプローチすることが可能です。

広島周辺で関節に水が溜まってお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください！

この記事では、関節に水が溜まってしまう関節水腫の原因やセルフチェック方法、改善方法などについて詳しくご紹介しました。大きな病気ではないものの、気になったら早めに改善に努めるようにしましょう。改善方法で注射を挙げましたが、注射が苦手な方でもご安心くださいね。関節水腫を改善させるために頑張りましょう！

広島周辺にお住まいの方で、関節水腫でお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。