
扁平足になると疲れやすい?症状・改善方法・体の変化を解説!
目次
足裏のアーチ部分、いわゆる「土踏まず」の形が崩れて平らになる扁平足。
足の裏が平らになるだけで、あまり大きな問題は起こらないんじゃない?と思ってしまいがちですが、実はさまざまな症状を引き起こし、歩くだけでも疲れや痛みを生じさせることもある、厄介なものです。
本記事では扁平足の症状や改善方法、体の変化について解説します。
歩くことは日々の健康にとって大切なこと。ぜひ一読して、足の健康管理に役立ててくださいね。
扁平足の要因とは?
実は、生まれたばかりの赤ちゃんは全員が扁平足。
足の裏のアーチはありません。
独り歩きができるようになった後、2〜3歳ごろから徐々に足裏のくぼみが形成され、10〜15歳までに「土踏まず」が完成すると言われています。
土踏まずが最初から形成されないものを先天的な扁平足、一度できた足裏のアーチが消失してしまう場合を後天的な扁平足と分類されます。
それぞれに要因があるので、下記でご紹介していきます。
先天的な要因
先天的な要因としては、遺伝的な要素で関節が緩かったり、骨や関節に変形があったりすることが挙げられます。
胎児期に足のアーチが十分に発達しなかったために扁平足となることもあります。
後天的な要因
扁平足の多くが、後天的な要因で起こると言われています。
関節の柔らかさや筋肉量の少なさから、特に女性は後天的な扁平足となりやすく、注意が必要です。
体重増加
体重が急激に増加すると足への負荷が大きくなり、土踏まずと呼ばれる足のアーチが消失してしまいます。
肥満や妊娠による体重増加によって、しばしば引き起こされます。
運動不足
土踏まずの上には「舟状骨」という骨があり、通常、この骨は周囲の筋肉によって支えられています。
しかし、運動不足になると足裏の筋力が低下し、支えきれなくなった舟状骨は地面側に落ちてきます。こうして扁平足を形成することがあります。
足への負荷
固い床上での立ち仕事やスポーツで足に強い負荷がかかり、アーチが押しつぶされることがあります。
スポーツが原因の扁平足は、体重負荷が著しく増える学齢期後半から成人期によく起こると言われています。
加齢
年齢を重ねると、足部の関節を支えている靭帯は緩みやすくなります。
すると骨が本来の位置からずれ、扁平足となることが多くあります。
怪我
足の関節の骨折や脱臼によって、「外傷性扁平足」が起こることがあります。
特にかかとの骨である「踵骨」や、足の甲にある「中足骨」を骨折した後、変形治癒した場合に多く見られます。
扁平足の症状は?
扁平足の主な症状として、足の痛みがあります。
ここからは、具体的な痛みの箇所や、痛む行動について解説します。
くるぶしやかかとに痛みを感じる
先天的な扁平足で痛みを生じることは稀ですが、後天的な扁平足、特に成人期の扁平足はくるぶしやかかとに痛みを感じることが多くあります。
これは、扁平足のために足関節の腱や靭帯に炎症が起こることによる痛みで、内くるぶしに腫れが見られることも多いとされています。
歩行時に痛みを感じる
初期の扁平足で普段は痛みを感じない場合も、長時間歩くことで、足裏や足の甲に痛みを生じやすくなります。
また進行してくると痛みの範囲が広がり、歩く事自体が困難になるケースもあるので、歩行時の痛みがある場合は早めの対処が必要です。
扁平足で足が疲れやすくなる理由は?
扁平足の人はそうでない人に比べ、歩いた後に足が疲れやすくなると言われています。その理由について見ていきましょう。
地面からの衝撃を受けやすい
歩行で足に荷重がかかった時、通常は土踏まずのアーチ構造がバネのように伸縮して衝撃を吸収します。
しかし、足裏が平らになっていると衝撃はダイレクトに伝わり、下肢全体で吸収することになります。
こうして下肢の筋肉や関節の負担が増え、疲れやすくなってしまうのです。
歩行時の推進力が下がる
土踏まずがバネの役割を果たすと、歩行時の前方への推進力にもつながります。
扁平足の場合は推進力が低下した分、一歩一歩を踏み出す際の足の負担が増えることになり、疲れを感じやすいのです。
扁平足を改善する方法は?
扁平足は足の痛みや疲れやすさの原因となり、さらには歩行障害を引き起こすことも。
既に足裏のアーチが無くなってきている人は早めに対策を取りたいですね。
自分でできる扁平足の改善方法を紹介しますので、症状が強くなる前にぜひ実践してみましょう。
インソールの活用
扁平足の改善方法として代表的なのが、インソールの使用です。
インソールを使用しても扁平足自体を改善させることはできないのですが、扁平足による痛みや疲れやすさといった症状を軽減させることが可能です。
インソールは選び方が重要です。
足に合わないインソールを履き続けると足裏のアーチが崩れたり、歩き方に悪影響が出て逆効果となることもあるためです。
土踏まずを支えるアーチサポートは必要ですが、アーチが高すぎると足裏の筋肉が硬くなってしまうので注意しましょう。
また、クッション機能が必要なので、靴がきつくならない程度の、厚みのあるものを選びましょう。
重みで足が疲れないように、なるべく軽い製品を選ぶとより良いでしょう。
グーパー運動
足の指を閉じたり開いたりする、「グーパー体操」も有効です。
これは足裏のアーチを支える筋肉を鍛える運動で、扁平足の改善が見込めます。
- 体勢は自由ですが、初めは椅子に座ってかかとを床に付け、足先を上げて行うのがおすすめです。
- 足の指をぎゅっと閉じる→パッと開く、の動きを10回1セット、1日3セットを目安に行います。
- 足の指が開ききらない場合、足裏の筋肉が硬くなっている可能性があります。足裏をマッサージしてから再チャレンジしましょう。
扁平足による体の変化
扁平足の症状は多岐に渡り、実はむくみやすくなったり、太りやすくなったりすることもあります。
なぜそのようなことが起こるのでしょうか?以下で解説していきます。
むくみやすくなるって本当?
扁平足は足のむくみを起こすことがあると言われています。
扁平足の人は足裏のアーチを引き上げる筋肉が弱くなっているのですが、この筋肉はふくらはぎを引き締める働きも持っています。
このポンプの役割がうまく機能しないと、ふくらはぎに循環障害が起こり、むくみの原因となるのです。
太りやすくなるって本当?
扁平足になると、足に限らず全身が太りやすくなります。
扁平足になると重心が安定しないので、それを支えるためにすねやもも、ふくらはぎなどの筋肉が発達します。
筋肉がついた部分には自然に脂肪がつきやすくなり、結果的に太ることになります。
また、歩行時に全身に余分な力が入り、疲労も増します。
この疲労分をカロリーで補おうと過食傾向にもなりやすく、全身の肥満につながっていきます。
さらに二次的な要因として、扁平足により足の痛みや歩行困難があることで歩行機会が減り、運動不足に陥ることで太りやすくもなります。
広島周辺で扁平足でお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
疲れやすさや痛みに加えて、太りやすさなど全身の変化まで起こしてしまうのが扁平足です。
思い当たる症状がある方は、まず自分の足裏をチェックして、扁平足になっていないか確認しましょう。
既に扁平足になっている、という方は、前述したセルフケアも良いですが、専門家のケアを受けるのもおすすめです。
広島周辺にお住まいの方で、扁平足でお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。
セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。
どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。
どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。
一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。