変形性股関節症の手術費用は?原因・なりやすい人の特徴・改善方法をご紹介!

変形性股関節症を発症した場合、状態によっては手術が必要になります。

股関節の様子を見ながら手術を選択していきますが、どれくらいの費用がかかるのかは気になりますよね。

この記事では、変形性股関節症の原因やなりやすい人の特徴、手術費用などについて詳しくご紹介します。

変形性股関節症の原因は?

変形性股関節症の原因はさまざまですが、股関節にかかる負担が大きな影響を与えます。

生まれつきの骨の形状や体重、軟骨の摩耗が主な原因です。

ここでは、変形性股関節症の原因について詳しくご紹介します。

臼蓋形成不全によるもの

臼蓋形成不全とは、股関節の骨盤側の受け皿部分(臼蓋)が浅かったり、小さかったりする状態のことです。

このような骨の形状の問題があると、股関節をしっかり支えられないため、関節にかかる負担が増えやすくなります。

臼蓋形成不全は生まれつきの場合が多いですが、成長期に運動量が多いと症状が進むことも。

臼蓋が十分に関節を保護できないことで、軟骨がすり減りやすくなり、最終的に変形性股関節症を引き起こす可能性が高まります。

体重のかかりすぎ

股関節は、立ったり歩いたりする際に大きく体重がかかります。

そのため、体重が増えると、股関節にかかる負担も増加します。

特に肥満の方は、股関節への圧力が適正体重の人よりも大きくなり、軟骨がすり減りやすい状況に。

また、運動不足によって筋力が低下すると、体重を適切に支える力が弱まり、関節への負担がさらに増すことがあります。

体重を適切に管理して日常生活で関節にかかる負担を軽減することが、変形性股関節症の予防につながります。

関節軟骨の摩耗

股関節をスムーズに動かすためのクッションとなる軟骨が摩耗すると、骨同士が直接接触するようになり、変形性股関節症が進行します。

軟骨の摩耗は、年齢を重ねることによる自然な老化現象である場合もありますが、過剰な運動やケガなどで加速することもあると考えられています。

一度すり減った軟骨は元には戻らないため、初期段階で進行を抑えることがポイントです。

軟骨の摩耗を防ぐためには、適度な運動で股関節を柔軟に保つことや、過度な負荷を避けることが大切です。

変形性股関節症になりやすい人の特徴

変形性股関節症は、股関節に過剰な負担がかかる生活をしている人がなりやすいと言われています。

また、立ち仕事をしている方や、激しいスポーツを続けてきた方は注意が必要です。

遺伝的な影響もあり、家族に発症した人がいる場合はリスクが高まることがあります。

ここでは、発症リスクが高い人の特徴について詳しくご紹介します。

立ち仕事をしている

長時間立ちっぱなしの仕事をしている人は、股関節にかかる負担が大きくなりやすいと言われています。

立っている間、股関節は体重を支え続けています。

この状態が日常的に続いてしまうと、関節の軟骨が徐々にすり減りやすくなります。

また、硬い床や不安定な足場で立ち続けていると関節への衝撃が増えてしまうため、さらに負担がかかります。

立ち仕事の合間に座ったり、ストレッチを行うことで、関節への負担を軽減することが大切です。

スポーツ経験者

運動やスポーツは健康に良い一方で、股関節に繰り返し負荷をかける激しい運動をしていると、変形性股関節症のリスクが高まることがあります。

ジャンプやランニング、股関節を大きく動かす動作が多いスポーツでは、軟骨が摩耗しやすくなるため、フォームに注意が必要です。

若い頃に運動を頻繁に行っていた方が、年齢を重ねた後に股関節の痛みを感じることも少なくありません。

適度に運動を楽しみながら、股関節を守るための筋力トレーニングやストレッチを取り入れることで、関節を守ることができます。

家族に発症した人がいる

変形性股関節症は、遺伝的な要因も関係しているとされています。

家族に同じ病気を発症した人がいる場合、股関節の形状や軟骨の質に遺伝的な影響が及ぶことがあるため、注意が必要です。

たとえば、臼蓋形成不全や関節の弱さが遺伝するケースも考えられます。

家族に同じ病気を持つ人がいる場合は、股関節の健康チェックを受けてみましょう。

また、日常生活で無理をせずに負担をかけないように心がけましょう。

変形性股関節症の手術方法と費用は?

変形性股関節症が進行して日常生活に支障をきたす場合、手術が必要になることも。

手術には、いくつかの方法がありますが、どれくらいの費用がかかるかは気になりますよね。

ここでは、代表的な手術方法とそれにかかるおおよその費用について、詳しくご紹介します。

関節鏡視下手術

関節鏡視下手術は、股関節に小さな切り口を作り、そこから内視鏡を挿入して行う手術です。

この方法は、軟骨の損傷や骨の棘(骨棘)の除去、関節内の炎症を和らげるのに適しています。

傷が小さいため、術後の回復が早いことが特徴です。

軽度から中程度の症状に対して行われることが多く、特に症状が初期段階である場合に効果的とされています。

ただし、軟骨が大きく損傷している場合や関節の変形が進んでいる場合は、この手術だけでは十分でないこともあります。

術後はリハビリを通じて関節の動きを改善することが大切です。

手術費用

関節鏡視下手術の費用は、医療保険が適用される場合、全体で約25万円ほどになります。

このうち、自己負担が3割の場合は約7万5千円程度、1割負担の場合は約2万5千円程度が目安です。

これはあくまでもおおよその費用で、実際には入院中のベッド代や食事代が別途必要になることがあります。

そのため、トータルで見た自己負担額は、病院の設備やサービス内容によって多少変動するため、あらかじめ見積もりを依頼してくださいね。

骨切り術

骨切り術は、股関節の形状を調整するために行われる手術です。

臼蓋形成不全が原因で股関節に負担がかかっている場合に選択される手術です。

骨を切り、関節の形を整えることで、軟骨への負担を軽減し、痛みを和らげる効果が期待されます。

この手術は、自分の関節を温存したい人や若い患者さんに実施されることが多いとされています。

ただし、手術後は骨が完全に回復するまで時間がかかるため、長期間のリハビリが必要です。

手術の効果を長持ちさせるためにも、体重管理や運動も必要になります。

手術費用

骨切り術の費用は、入院や術後のリハビリを含めた全体の医療費が約35~40万円程度とされています。

このうち、自己負担が3割の場合は10~12万円、1割負担の場合は3~4万円ほどになります。

入院期間は4週間ほどが一般的で、その間の食事代や個室利用時のベッド代などが追加でかかることがあります。

骨切り術は、自分の骨を使用するため術後の動きに制限が出にくく、スポーツや肉体労働を続けたい方にもおすすめされています。

人工股関節置換術

人工股関節置換術は、変形が進み、軟骨がほとんど失われた状態の患者さんに対して行われる手術です。

股関節を人工の関節に置き換えることで、痛みを取り除き、関節の機能を回復させることができます。

この手術は重度の症状を持つ患者さんにとって非常に効果的で、術後は多くの人が痛みから解放され、日常生活を快適に過ごせるようになります。

ただし、人工関節には耐久性の限界があり、定期的な検査や場合によっては再手術が必要になることがあります。

術後のリハビリをしっかり行い、長持ちさせる工夫をすることが大切です。

手術費用

人工股関節置換術は、全体の医療費が約200~250万円かかる手術です。

医療保険が適用される場合、3割負担で約60~80万円、1割負担なら約20~25万円となります。

これでも高額に感じられるかもしれませんが、高額療養費制度を利用すれば、自己負担額が10万円程度まで抑えられる場合があります。

また、術後の入院やリハビリには追加の費用がかかるため、退院までのトータル費用をしっかり見積もるようにしましょう。

広島周辺で変形性股関節症でお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

この記事では、変形性股関節症の原因や、なりやすい人の特徴、手術とその費用などについて詳しくご紹介しました。

広島周辺にお住まいの方で、変形性股関節症にお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。

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どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。

どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。

一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。