骨棘がつくられる原因は?症状や改善する方法も解説!

「骨棘(こつきょく)ができる原因は何なんだろう?最近肩や膝に痛みがあって、もしかして骨棘が原因なのかもしれない…。」

「どんな症状が出るのか、どう改善すればいいのか知りたい。」そう思う方もいるかもしれません。

骨棘は関節の負担や加齢による変化が原因で作られることが多く、早めに対策を取れば症状を軽減できる可能性があります。

この記事では、骨棘ができる原因や症状、改善方法について詳しく解説します。

骨棘とは?

「骨棘(こつきょく)」という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれませんが、具体的にどのようなものなのか気になる方も多いでしょう。

骨棘とは、関節や骨の端にできる余分な骨の突起のことです。

この余分な骨が神経や周囲の組織に圧迫を加えることで、痛みや動きの制限を引き起こすといわれています。

 

骨棘は通常、加齢や関節への長期的な負荷が原因で発生しますが、骨や関節が過度にストレスを受けることでも発生する可能性があります。

このような負荷やストレスが、体の防御反応として骨を増やす方向に働き、最終的に骨棘が形成されるのです。

骨棘は形成されるメカニズムによって2種類に分けられます。以下でそれぞれの特徴について解説します。

インピンジメント型

インピンジメント型の骨棘は、関節や骨が互いにぶつかり合うことによって生じます。

この型の骨棘は、特に肩や膝・股関節に多く見られ、動作時に痛みが発生したり動作が制限されたりすることが特徴です。

肩のインピンジメント型骨棘では、肩を動かすたびに腱板が骨に押しつけられることもあり、炎症や痛みが悪化しやすくなります。

トラクション型

一方、トラクション型の骨棘は、筋肉や靭帯が骨に繰り返し強く引っ張られることで生じる骨棘のこと。

これは、スポーツをしている方や、仕事で特定の動作を繰り返す人に多く見られる型です。

例えば、かかとにできる骨棘(踵骨棘)は、アキレス腱が強く引っ張られることで形成されます。

トラクション型の骨棘は、慢性的なストレスや長期間の負荷によってゆっくりと形成されるため、早期に適切な対応を行えば、痛みを軽減したり、症状を和らげたりすることが可能とされています。

骨棘が作られる原因は?

骨棘が作られる原因は、関節や骨にかかる過度なストレスや加齢による体の変化にあります。

これらの要因によって、体は骨を修復しようとする過程で、余分な骨が形成されるのです。

以下では、具体的な骨棘の発生要因について解説します。

椎間板に弾力がなくなっている

年齢を重ねるにつれて、脊椎の椎間板が徐々に弾力を失い、硬くなることがあります。

この椎間板の変性が進行すると、椎間板が薄くなり、骨同士の距離が近づいて摩擦が生じやすくなります。

体はこの摩擦を軽減しようと防御反応として骨を増やしますが、この過程で骨棘が形成されるのです。

特に腰や首の部分に痛みを感じる場合、この椎間板の劣化が原因で骨棘が形成されていることがあるでしょう。

椎間板がしっかりとしたクッションとしての役割を果たせなくなると、骨同士の接触が増え骨棘につながるのです。

肩甲骨部にストレスがかかっている

肩甲骨や肩関節に過度なストレスがかかると、肩の骨周辺に骨棘ができることがあります。

これは特にデスクワークや長時間のパソコン作業をしている方に多く見られる現象です。

肩甲骨部は、姿勢が悪くなるとストレスが集中しやすく、関節周囲の摩擦が増えることで、骨棘が作られるリスクが高まります。

肩の骨棘は、肩の可動域を制限し、痛みや炎症を引き起こすケースが多くみられます。

日常生活で肩に違和感を覚えたら、姿勢や体の使い方を見直すことが予防策として有効でしょう。

捻挫

捻挫も骨棘が作られる原因の一つです。

特に繰り返し同じ関節を捻挫する場合、関節周辺の軟部組織や靭帯が損傷を受け、骨に過剰な負荷がかかることがあります。

この結果、骨が防御的に増殖し、骨棘が形成されるというメカニズムです。

足首や手首に骨棘ができることが多く、捻挫後の違和感や痛みが長引く場合には、骨棘が原因となっていることも考えられるでしょう。

骨棘が作られるとどんな症状が起こる?

骨棘が形成されると、症状が徐々に現れることが多いとされています。

骨棘自体は必ずしも痛みを引き起こすわけではないですが、周囲の組織や神経を圧迫したり、関節の動きを妨げることで、痛みや不快感が生じます。

症状は骨棘ができる部位やその大きさによって異なりますが、以下のような症状が典型例です。

関節拘縮

骨棘が形成されることで、関節の動きが制限される「関節拘縮」が起こることがあります。

これは特に肩や膝など、よく動かす関節に骨棘ができた場合に顕著です。

例えば、肩に骨棘ができると、腕を上げたり後ろに引いたりする動作が困難になり、痛みを伴うことがあります。

膝の場合、歩行や階段の上り下りがつらくなることもあるかもしれません。

変形性関節症

骨棘が進行すると、関節の構造そのものに変形が生じ、変形性関節症へと発展することがあります。

変形性関節症は、関節軟骨がすり減っていくことで関節が変形し、痛みや炎症を引き起こす疾患です。

特に高齢者や関節に負担のかかる作業を長年続けている人に多く見られます。

変形性関節症の主な症状には、関節のこわばり、腫れ、動作時の痛みが挙げられます。

骨棘が形成されると、これらの症状が悪化しやすくなりますが、早期に適切なケアを行うことで、症状の進行を遅らせることができるかもしれません。

骨棘は体のどこにできる?

骨棘は、体のあらゆる関節や骨の周辺に形成されやすいと言われていますが、特に負荷がかかりやすい部位に多く見られます。

以下では、腰椎、踵、肩、足関節における骨棘の特徴を簡潔に解説します。

・腰椎
腰椎は、日常生活で最も負担がかかる部位。長時間の座り仕事や立ち仕事が多いと、椎間板に圧力がかかり、骨棘が形成されやすくなります。これが原因で、腰痛や坐骨神経痛といった症状が現れることも。

・踵
踵にできる骨棘、特に「踵骨棘」は、長時間の立ち仕事や硬い靴が原因で発生します。この場合、歩行時に強い痛みが感じられ、特に朝起きたときの痛みが強くなるのが特徴。

・肩
肩関節は可動範囲が広く、摩耗やストレスがかかりやすい部位です。40代以降、使いすぎや悪い姿勢が原因で骨棘が形成されることがあります。これにより、肩が上がらなくなる症状が現れる可能性も。

・足関節
足関節も、運動や日常生活で常に負担がかかるため、骨棘ができやすいとされている部位です。繰り返される捻挫や過度の運動によって、痛みや不快感を感じることがあります。

骨棘を改善する方法は?

骨棘ができると、さまざまな症状が引き起こされるため、早期の対策が重要です。

ここでは、骨棘を改善する方法を詳しく解説します。

保存療法

保存療法は、手術を行わずに症状を改善する方法で、主に安静や物理療法、リハビリテーションが含まれます。

まずは、痛みを感じる部位を安静に保ち、炎症を抑えるために物理療法が行われます。

その後、専門家の指導のもとで、ストレッチや筋力トレーニングを行うことで、関節の可動域や安定性を回復させることが可能です。

日常生活での姿勢改善も重要なポイントとなるでしょう。

ステロイド注射

痛みが強くて日常生活に支障が出る場合、ステロイド注射が有効かもしれません。

炎症を抑える効果があり、痛みを軽減することを目的としています。

ただし、注射の効果は一時的であるため、長期的には保存療法やリハビリを併用することが重要です。

超音波

超音波療法は、音波を利用して体内の深部に刺激を与えたり、温熱効果が得られたりする検査法です。

血行を促進し、痛みを緩和する効果が期待できます。この検査法は非侵襲的で、リハビリテーションの一環としても取り入れられることがあります。

超音波を受けることで、症状の改善を図ることができるでしょう。

広島周辺で骨棘にお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

この記事では、骨棘が形成される原因や主な症状、改善方法について詳しく解説しました。

骨棘自体は、一度形成されてしまうと自然消失されるものではありません。

しかし、早めの対策を取ることで、症状の軽減を見込めるかもしれません。

広島周辺にお住まいの方で、骨棘にお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。

セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。

どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。

どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。

一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。