尾骨痛の原因は?考えられる病気・ストレッチ方法をご紹介!
「最近、座っていると尾骨に痛みを感じることが増えたけど、何が原因なのかな?このまま放っておいても大丈夫なのかな…?」
と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
尾骨痛は外力による怪我や姿勢の悪さ、さらには病気が原因で起こることがあります。
痛みを放置せずに、早めに原因を特定し、適切な対処を行うことが大切です。
この記事では、尾骨痛の原因や考えられる病気、そして痛みを軽減するためのストレッチ方法や対処法について詳しくご紹介します。
尾骨痛に悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。
尾骨痛が起こる原因は?
尾骨痛の原因はさまざまですが、主に外的な要因や体の状態の変化によって発生します。
ここでは、代表的な原因について詳しく説明していきますね。
外傷によるもの
尾骨痛の最も一般的な原因は、外傷によるものです。
転倒や尻もちをついた際、尾骨に直接的な衝撃が加わることで骨や周囲の組織が損傷し、痛みが生じることがあります。
特に、スキーやスノーボード、サッカーなどのスポーツ中に転倒した際に尾骨を強く打つケースが多く報告されています。
軽い打撲から、尾骨を骨折することもあるため、痛みが続く場合には早めに医師に相談することを心がけましょう。
妊娠・出産による重心の崩れ
妊娠中や出産後の女性が尾骨痛を感じることも少なくありません。
妊娠によって骨盤周囲の関節や筋肉が緩み、体重が増加することで重心が崩れやすくなるのです。
これにより、尾骨に負担がかかり、痛みが発生することがあります。
また、出産時に尾骨が押されることで、尾骨周辺の組織が傷つきやすくなるため、出産後も尾骨痛が続く場合も考えられます。
長時間の座り姿勢
デスクワークや長時間座っている仕事をしている人が尾骨痛に悩むこともあるでしょう。
座りっぱなしの姿勢が続くと、尾骨に圧力がかかり、血流が悪くなることで痛みが生じてしまいます。
特に、硬い椅子に座り続けることで痛みが悪化しやすいため、姿勢に気をつけたり、クッションを使用することが効果的です。
尾骨の歪み
姿勢の悪さや体の使い方によって、尾骨が歪んでしまうこともあります。
たとえば、長時間足を組んで座る、片足に重心をかける癖があるなど、日常生活の中で尾骨に不自然な負荷をかけることで、徐々に痛みが出てくることもあるでしょう。
これが慢性的な尾骨痛の原因になってしまうかもしれません。
尾骨痛から考えられる病気は?
尾骨痛の原因は外傷や姿勢の問題だけでなく、深刻な病気が隠れていることもあります。
ここでは、尾骨痛の背景に潜む可能性のある病気について解説していきます。
仙骨脊索腫
仙骨脊索腫(せんこつせきさくしゅ)は、脊椎や仙骨に発生する腫瘍の一種です。
この腫瘍が仙骨や尾骨の周辺にできると、圧迫されることによって尾骨に痛みを感じることがあります。
特に、徐々に痛みが強くなり、座っていると痛みが悪化する場合は、仙骨脊索腫の可能性が考えられます。
早期発見が大切なので、長引く痛みがある場合は、早めに検査を受けるようにしてくださいね。
馬尾腫瘍
馬尾腫瘍(ばびしゅよう)は、脊髄の末端にあたる馬尾神経にできる腫瘍です。
馬尾腫瘍が尾骨付近の神経を圧迫すると、尾骨痛を引き起こすことがあります。
馬尾腫瘍の特徴としては、尾骨痛に加えて、下肢のしびれや排尿困難などの神経症状が見られることです。
こうした症状が現れた場合は、すぐに医療機関に相談してみてください。
尾骨滑液包炎
尾骨滑液包炎(びこつかつえきほうえん)は、尾骨周囲の滑液包と呼ばれる袋状の組織が炎症を起こすことで、痛みを引き起こす病気です。
滑液包は関節や骨の周りでクッションのような役割を果たしている組織で、これが炎症を起こすことで痛みが生じます。
特に、長時間の座位や尾骨に圧力がかかる動作が続くと、痛みが悪化することがあるでしょう。
炎症が原因のため、適切なケアや薬の使用によって改善が期待できます。
尾骨痛の対処法は?
尾骨痛を軽減するためには、原因に応じた対処が必要です。
日常生活で注意すべきポイントや、痛みを和らげるための具体的な方法をいくつかご紹介します。
体を冷やさない
尾骨痛がある場合、体を冷やさないことが重要です。
特に、痛みが炎症によるものである場合、冷えは血行を悪くし、痛みを悪化させることがあります。
冬場や冷房が強い場所では、腰回りを冷やさないように対策をしましょう。
腹巻きや温熱パッドを活用するのも効果的です。
体を温めることで血行が促進され、尾骨周辺の筋肉や組織がリラックスし、痛みが緩和されることが期待できるでしょう。
猫背にならないように姿勢を意識する
尾骨痛は、姿勢の悪さ、特に猫背が原因となることがあります。
猫背の姿勢では、骨盤が後傾し、尾骨に過度な負担がかかります。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などで前かがみの姿勢が続くと、圧迫により痛みが生じやすくなります。
そのため、普段から正しい姿勢を取れるようにしたいもの。
背筋を上方向に長く伸ばし、骨盤を立てる姿勢を保つことで、尾骨への負担が軽減されるでしょう。
円座クッションで痛みを和らげる
尾骨痛の症状がある方には、円座クッションを使用するのがおすすめです。
円座クッションは中央に穴が空いているため、座った際に尾骨への直接的な圧力を避けることができます。
特に、長時間座る必要がある方には、尾骨への負担を大幅に軽減してくれる便利なアイテムです。
通勤やデスクワーク時に活用することで、尾骨痛の悪化を防ぎ、痛みを和らげる効果が期待できるでしょう。
ストレッチで改善を目指す
尾骨痛が筋肉の緊張や姿勢の乱れから来ている場合、ストレッチを取り入れることで痛みの改善が期待できます。
大臀筋や腸腰筋、梨状筋など、骨盤周りの筋肉をほぐすストレッチを日常的に行うことで、尾骨周辺の筋肉の柔軟性が高まり、痛みが軽減されるとされています。
次の章で紹介するストレッチ方法を試して、尾骨痛の改善を目指しましょう。
尾骨痛におすすめのストレッチ方法
尾骨痛を和らげるためには、骨盤やその周辺の筋肉を柔軟に保つことが重要です。
特に、大臀筋や梨状筋、腸腰筋のストレッチを行うことで、尾骨への負担を軽減し、痛みを和らげることが期待できます。
大臀筋のストレッチ
大臀筋は骨盤を安定させ、尾骨に直接的な影響を与える重要な筋肉です。
大臀筋が硬くなると、骨盤が正しい位置に保てなくなり、尾骨に負担がかかることがあります。
次のような方法で大臀筋を伸ばすことができます。
1.仰向けに寝転がり、両膝を立てます。
2.片方の足首を反対側の膝の上に置き、足を「4」の形にします。
3.そのまま反対側の太ももを両手で抱え、ゆっくりと胸に引き寄せます。
4.この姿勢を30秒ほど保ち、筋肉が伸びるのを感じましょう。
5.反対側も同様に行います。
梨状筋のストレッチ
梨状筋もまた、尾骨痛に関与する筋肉の一つです。
梨状筋が緊張すると、坐骨神経が圧迫され、尾骨や臀部に痛みが生じることがあります。
梨状筋をほぐすための簡単なストレッチを以下に紹介します。
1.床に座り、片方の足を反対側の膝の上に乗せます。
2.膝を両手で抱え、胸に近づけます。
3.背筋を伸ばしたまま、体を前に倒しながら、お尻の外側の伸びを感じましょう。
4.30秒間キープし、反対側も同様に行います。
腸腰筋のストレッチ
腸腰筋は骨盤を支える深層筋で、日常的な姿勢や動作に大きな影響を与えます。
以下の方法で腸腰筋を効果的にストレッチしましょう。
1.片膝を立てて床に片膝立ちの姿勢を取ります(ランジのような姿勢)。
2.前足の膝を曲げ、後ろ足の膝を床につけた状態で体を前にスライドさせます。
3.後ろ足側の股関節に伸びを感じたら、そのまま30秒キープします。
4.反対側も同様に行います。
尾骨痛は子どもでも発症する?
尾骨痛は大人に限らず、子どもにも発症することがあります。
子どもの場合、大人と異なる原因が関与することが多いため、特に注意が必要です。
子どもに尾骨痛が起こる主な原因は以下が挙げられます。
・転倒やスポーツによる怪我
・姿勢の悪さ
・成長痛や筋肉のアンバランス
・精神的ストレス
子どもの尾骨痛が続く場合や、痛みが強い場合には、早めに専門家に相談しましょうね。
上記の原因を知っておくことで、いざという時に正しい対処をすることができます。
広島周辺で尾骨痛でお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
尾骨痛は、外傷や姿勢の悪さ、さらには病気など、さまざまな原因で引き起こされることがわかりました。
痛みを無視せず、適切な対処を行うことが大切です。
特に、尾骨痛が長引く場合や、生活に支障をきたすような症状がある場合には、専門家に相談しましょう。
広島周辺にお住まいの方で、尾骨痛の不調にお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。
セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。
どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。
どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。
一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。