ぎっくり腰は癖になる?繰り返し発症する理由・改善方法などをご紹介!

ヨーロッパでは「魔女の一撃」と呼ばれるぎっくり腰。
重たい物を持ったり急に動いた拍子に、腰に激しい痛みが起こり動けなくなってしまうぎっくり腰は、癖になると聞いたことはありませんか?

今回は繰り返し発症してしまう理由と、その改善方法をご紹介します。
あの痛みはもう経験したくない…そう思っている方は、ぜひこの記事を読んで、改善方法を覚えておきましょう。

ぎっくり腰が癖になるって本当?

癖になる、といわれているぎっくり腰ですが、正確には少し違います。
1度ぎっくり腰になってしまうと、2度、3度と繰り返す方が多いのは事実です。
これは、痛みが取れたからといっても、ぎっくり腰になりやすい状態が続いていて再発しやすくなっているから。根本的な原因を取り除かないと、繰り返しやすくなってしまうのです。

ぎっくり腰を繰り返し発症するのはなぜ?

では、ぎっくり腰を何度も繰り返してしまうのはなぜでしょうか。
繰り返さないためにも、根本原因を知ることが大切です。
主な原因を3つ解説しますので、ぜひ予防に役立ててください。

筋肉の柔軟性が戻っていない

まず1つ目は筋肉の柔軟性が戻っていないことが挙げられます。
一度ぎっくり腰になると、痛みから腰をかばうためにできるだけ動かず安静にしてしまいがちです。
その結果、筋肉が弱くなり硬くなることで、再びぎっくり腰になりやすい状態が続いてしまいます。
筋肉は体の表面にできる傷と違って、筋肉の状態を見ることはできません。
「痛みがなくなった」イコール「治った」ではないため、元の筋肉に戻っていない状態で再び疲労が蓄積され、ぎっくり腰を繰り返してしまうのです。

体の軸が歪んでいる

2つ目は骨格の歪みです。仕事で座りっぱなし、または立ちっぱなしなど、常に同じ姿勢でいると、常に同じ筋肉を酷使してしまいます。
そうすると、体の柔軟性が失われて体の軸が歪み、知らず知らずのうちにバランスを取ろうと普段使わない筋肉を使用することで徐々に筋肉に疲労が溜まっていき、限界を迎えるとぎっくり腰になってしまうのです。

ほかの病気からくる痛みの可能性

ぎっくり腰は腰痛の1つの原因ですが、実は他にも腰痛を引き起こす病気があります。
時間が経つにつれて症状が自然に良くなることが多いですが、痛みが続く場合は注意が必要です。
他の病気が原因で腰の痛みが出ていると、場合によってはすぐに対処しなければならないためです。
次の章でご紹介しますので、あてはまるものがないか確認してみてくださいね。

ぎっくり腰が頻繁に起こる時に考えられる病気は?

ぎっくり腰は、起き上がるときや前かがみの姿勢をとると痛みが出やすい症状です。
横になって楽な姿勢を保つことで、痛みが緩和しやすくなります。

一方で、突然強い腰痛が現れて姿勢に関係なく痛みが続いたり、じっとしていても激しい痛みがある場合は、重大な病気が隠れている可能性があります。
そのため、あまりにも痛い時は早めに専門家に相談しましょう。

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、背骨を構成する脊椎(背骨)と、脊椎の間にあるクッションの役割をする椎間板が傷ついて、外にはみ出した状態です。
背骨のどの部分でも起こり得ますが、特に負担がかかりやすい腰の骨(腰椎)や首の骨(頸椎)で発生しやすいとされています。
主な原因は老化などのため、誰でもヘルニアになる可能性があり、整形外科や脊椎外科では特に神経に影響を与える場合に椎間板ヘルニアといわれます。

腰椎椎間関節症

腰椎椎間関節症は、名前の通り、腰の骨(腰椎)にある椎間関節が原因で起こる腰痛です。
重いものを持ち上げたり、スポーツで体をひねったときに急に鋭い痛みが出ることもあれば、症状が慢性化して、腰を反らしたときに痛みが出ることもあります。

腰椎のクッションである椎間板は、年齢を重ねるにつれて薄くなり、椎間関節にかかる負担が増します。
その結果、関節がぶつかりやすくなり、椎間関節症になるリスクが高くなるのです。
椎間板ヘルニアは前屈すると痛みやすいのに対して、椎間関節症では後屈や体をひねる動作で痛みが出ることが特徴です。
ただし、慢性の場合は椎間板症も併発することがあり、見分けが難しい場合もあります。

感染性脊椎炎

化膿性脊椎炎は、細菌が血液を通じて背骨(脊椎)に入り、感染を引き起こす病気です。
この病気では、発熱に加えて、腰や背中に痛みが現れることが多く、感染が進行すると下半身の麻痺や排尿がうまくできなくなることもあります。

主な原因となる菌はいくつかありますが、特に黄色ブドウ球菌がもっとも多く、全体の半数以上を占めています。
化膿性脊椎炎は40~50歳代に多く見られるほか、糖尿病やがん、肝機能障害のある人、透析を受けている人など、免疫力が低下している人に特に起こりやすいため注意が必要です。

腰椎すべり症

腰椎すべり症は、腰の骨(腰椎)が前後にずれて神経を圧迫することで起こる病気です。
主に腰痛や足の痛み、しびれ、さらには間欠跛行(歩いている途中に痛みが出て、休むと楽になる)といった症状が現れます。

腰椎すべり症には主に2つのタイプがあります。
1つは、加齢によって椎間板や関節が変形することで起こる「腰椎変性すべり症」で、これは特に40歳以上の女性に多く見られます。
もう1つは、スポーツなどで腰椎に過度な負担がかかり、疲労骨折が原因となって発生する「腰椎分離すべり症」で、若い世代に多い症状です。

繰り返されるぎっくり腰の改善方法は?

発症した直後は、激しい痛みのために歩くのさえ難しい場合が多いぎっくり腰。
横向きに寝て腰を丸める姿勢をとると、痛みを緩和させることができますが、1秒でも早く痛みを取り除きたい方がほとんどだと思います。
以下で改善方法を紹介しますので、ぜひ試してみてください。

発症時に患部を冷やす

ぎっくり腰を起こした患部は炎症を起こしているため、冷やすのが一番。
痛みが出たばかりのときは、熱を持っているので、温湿布よりも冷湿布がおすすめです。
もし冷湿布が手元にない場合でも、保冷剤を当てると痛みを和らげることができます。

痛みが少し和らいできたら、冷やすのをやめましょう。
ぎっくり腰の状態によって異なりますが、冷やすのはだいたい48時間程度を目安にしましょう。
2、3日経って炎症が落ち着いた後は、患部を温めることが大切です。
温めることで血液の流れが良くなり、筋肉や組織の修復が進み、回復が早まる効果があるためです。

コルセットでで体を支える

腰椎は、普段は腹筋や背筋などの筋肉によって支えられています。
しかし、ぎっくり腰は、痛みのせいでこれらの筋肉がうまく働かず、腰を支えるのが難しい状態になります。
コルセットには金属製の細長いプレートが入っており、それによって腰の骨が支えられるため、ヘルニアなどのリスクを減らす効果が期待できるでしょう。
また、コルセットを装着することで動きを制限し、動作による痛みを和らげる効果もあります。

ぎっくり腰が繰り返される時の注意点は?

以前は、ぎっくり腰になった場合は絶対安静!といわれていましたが、今では痛みがあっても普段の活動を続けることが推奨されています。
ぎっくり腰になったからといって、完全に安静にする必要はないのです。

長期間安静にするのはNG

実は、痛みが取れた後は、できるだけ安静にしない方が回復が早いというデータもあります。ただし、痛みが強くて動けない場合は無理に動く必要はありません。
こわばった筋肉を緩めるストレッチや、リハビリの一環として、ウォーキングを取り入れるのもおすすめ。
適度に腰に負担をかけることで血流が良くなり、腰痛が慢性化するのを防ぐだけでなく、筋力の柔軟性を保ち、再発の予防にもつながるでしょう。

急に動き出さずにゆっくり日常生活を再開する

普段の活動をすることで筋肉の過度な緊張を防ぎ、痛みが早く和らぐ可能性もあります。
ただし、ぎっくり腰の直後は無理に動く必要はなく、2〜3日間は安静にしても問題ないとされています。

それでも、できる範囲で少しずつ動くほうが回復が早くなる場合が多いのです。
痛みの程度を確認しながら、徐々に日常の活動に戻していきましょう。

広島周辺でぎっくり腰でお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

繰り返すぎっくり腰の痛みにお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。
セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。

どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。

痛みを改善する施術はもちろんのこと、不安や痛みで笑顔を無くしてしまっている患者さんが笑顔を取り戻し、周りにいるご家族やお友達も笑顔になり、その輪が広がっていくことを理念としています。
どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。