【ツボ】合谷が痛いのはなぜ?場所や押し方を解説!

押すだけで効果が得られるツボは、手軽で便利だと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それぞれのツボにはそれぞれの効果や役割があり、専門的知識や正確な位置などを把握しなければ有効的な効果は得ることができません。
その中でも、合谷(ごうこく)というツボをご存じですか?
今回は、その合谷(ごうこく)というツボについて解説します。

合谷(ごうこく)のツボとは?

合谷(ごうこく)とは、万能ツボとも呼ばれ様々な効果があると言われています。
その効果は以下の通りです。

・頭痛や顔面痛の緩和
・肩や首のこりの緩和
・自律神経の調整
・消化器官系の調整

自律神経の乱れは日常生活にも影響を与えるものです。ストレスを感じやすくなったり、なかなか眠りにつけなくなったりなどで次第に身体的不調へと繋がってしまう可能性もあります。
消化器官系では、胃痛や消化不良などの症状を改善する効果があると言われています。

合谷のツボの場所はどこ?

正確な場所を把握していれば、効果を実感することができるでしょう。
では、合谷の場所はどこにあるのでしょうか。
手の甲側の親指と人差し指の間の骨が交わり、手を開いた時にくぼみができる部分に位置しています。

参照元:合谷 ごうこく|ツボの場所と効果|ツボネット 鍼灸の症例が検索できるツボ辞典 (tsubonet.com)

合谷のツボの押し方は?

合谷のツボの押し方は、至って簡単に行うことが可能です。
手順は以下の通りです。

①場所を確認する
②反対の手の親指を使って、ツボを押す
この時、反対の手の人差し指で挟むようにする
③痛気持ちいいと感じる程度の適度な力で押す
④1回につき3〜5秒ほど力を加えて押し、緩める
これを1分程度繰り返すと効果的

より効果的に行うためには、リラックスした状態でリズム良く押すことです。
また、両手の甲にあるため左右で行うと効果を実感することができるでしょう。
強く押しすぎると苦痛に感じてしまうため、無理のない力で押すことがポイントです。

合谷のツボはどんな時に押すと良い?

合谷のツボの効果は前述しましたが、具体的にはどのような時に刺激すると良いのでしょうか。
では、症状別に見ていきましょう。

便秘

合谷のツボは消化器官系の調子を整える効果があるため、便秘の改善にも役立つでしょう。
また、自律神経にも影響を与えることで、腸蠕動運動を促すことも期待できます。
便秘の改善には、生活習慣の見直しと共に、合谷のツボを刺激することでより効果的な便秘改善を実感するかもしれません。

腰痛

合谷のツボが腰痛に効く理由は、全身の気や血流が良くなることで、腰の筋肉や関節などの緊張が緩和されるためであるとされています。
また、合谷のツボは痛みを抑える作用を持つツボとしても知られているため、腰痛の軽減に役に立つと言われています。
しかし、脊椎や内臓などの何らかの原因によって腰痛がもたらされている場合は、合谷のツボに頼らず、専門家に相談しましょう。

肩こり

肩こりは、血行不良や筋肉の緊張、ストレスが原因となり引き起こされる場合が多くあります。この場合には、合谷のツボを押すことで肩こりや首のこりの緩和が期待できるでしょう。
自律神経を整えてストレスを軽減することや血流の改善によって筋肉の緊張が緩和されることでこりの改善に役立ちます。

緊張

自律神経を整えることで精神的な緊張を緩和する効果も期待することができます。
合谷を刺激することで、副交感神経が優位になりリラックス効果を得ることができます。これにより、緊張や不安が軽減され、精神的に落ち着くことができるでしょう。
リラックス効果は、血流を改善することでも得ることができます。

合谷のツボを押した時に痛いのはなぜ?

合谷のツボを押した時に痛みを感じる場合は、体の不調のサインかもしれません。
ツボを刺激した時に痛みを感じる時の押すポイントは以下の通りです。

・軽い力で優しく押す
・1回につき5~10秒程度を1分間にとどめ、短時間にする
・深呼吸と合わせて押す

痛みが強い時に無理な力を加えてしまうとストレスの原因にもなりかねません。
リラックスした状態で、ほんの少し痛みを感じる程度で刺激することが効果的にするポイントとなります。
では、具体的にどのような時に痛みを感じるのかいくつかのポイントに絞って見ていきましょう。

風邪を引く前兆

まず、風邪症状がある時やその前兆がある時です。
風邪を引く時には体の免疫力が低下している状態です。
合谷のツボは、自律神経だけではなく、免疫系にも関連しているため痛みを感じる時があります。逆に体が回復を要しているサインでもあります。
また、風邪に効く他のツボも刺激することでより効果を実感することができるでしょう。
風邪に効く他のツボには、風門(ふうもん)や列缺(れっけつ)などがあります。

目の炎症

合谷のツボは、目の健康とも関連していることがあり、目の疲れや炎症がある時に痛みを感じることがあります。
刺激することで、顔や目の周りの血流を改善する効果があります。
目の炎症に対してより効果的にするためには、攅竹(さんちく)や承泣(しょうきゅう)などのツボも併用するとおすすめです。

歯肉炎・口内炎

顔周りの症状に関連している合谷のツボは、歯周炎や口内炎といった口腔内の何らかに不調がある場合にも、痛みを感じることがあります。また、炎症が起きているということは免疫力の低下が関係していることもあります。そのため、合谷のツボを押すことで顔周りの血流を良くすることで改善が見込まれるでしょう。
歯周炎や口内炎の際に併用すると良いとされるツボには、下関(げかん)や頬車(きょうしゃ)というツボもおすすめです。

鼻炎・副鼻腔炎

頭部の症状に対しても効果のある合谷のツボは、鼻炎や副鼻腔炎によっても痛みを感じることがあります。
副鼻腔は、顔面の骨にある空洞で顔の2/3を占めています。この空洞に炎症が起き膿が溜まってしまっている状態を副鼻腔炎と呼び、額や両頬などに痛みを伴うことがあります。
また、鼻をかみすぎて頭痛がするなどといった経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
これらの痛み緩和にも合谷のツボは優位に働きます。
さらに併用すると効果的なツボには、迎香(げいこう)や印堂(いんどう)といったものもあります。
ただし、副鼻腔炎の場合には重症化すると脳にも影響する可能性があるため、ツボだけに頼らずに専門家に相談しましょう。


参照元:【CT画像あり】副鼻腔の場所・解剖を図で解説!起こる病気は? (medical-symptoms.net)

中耳炎

合谷のツボは、中耳炎の場合やそれによる炎症で痛みを感じることもあります。
耳や顔面の症状に関連する合谷のツボですが、特に耳に炎症がある時に敏感に感じることがあると言われています。
なぜなら耳は、顔面や頭部と密接に関係しているため、その影響を受けやすいとされているからです。
耳周囲は、血流やリンパの流れが滞りやすい場所でもあり、合谷のツボを刺激することによってこれらの流れを改善する効果も見込むことができます。
併用すると良いとされるツボには、注渚(ちゅうしょ)や耳門(じもん)などがあります。

合谷に似たツボは?

合谷のツボに似た効果や役割を持っているツボがあります。
合谷のツボは、顔面やその周囲の症状の不調を改善することが期待できますが、その他の特定の体調不良を改善するツボを2つご紹介します。

太衝(たいしょう)

太衝(たいしょう)とは、全身の気や血の流れを調整し、特に肝臓の働きに関連していると言われています。
足の甲にあり、親指と人差し指の骨が交わる部分の少し下に位置します。
合谷のツボ同様に、ストレスや緊張の緩和の改善が期待できるほかに、肝臓の働きを助け、消化器不良や便秘などにも効果的です。また、頭痛や目の疲れ、生理痛などを緩和する効果もあると言われています。合谷のツボと併用することで、より効果が期待でき体内のバランスを取り戻す効果が高まるでしょう。

参照元:太衝 たいしょう|ツボの場所と効果|ツボネット 鍼灸の症例が検索できるツボ辞典 (tsubonet.com)

天枢(てんすう)

天枢(てんすう)は、特に消化器官系の不調の改善が期待でき、胃腸の働きを助ける機能があるツボです。
臍の中心から3横指からの左右対称に位置します。
特に消化器官系に直接作用するので、便秘や下痢、腹痛などに効果的と言われています。
また、代謝の向上にも作用し老廃物の排出効率を上げることにも効果的です。
合谷のツボと同様に、全身のバランスを整えるツボでもありますが、特に腹部周辺の気や血の流れを整えます。
併用することで、より全身の循環を良くする効果が期待できるでしょう。


参照元:天枢(てんすう)について | まごころ鍼灸整骨院 阪南店 (magokoroshinkyu-hannan.com)

広島周辺で合谷のツボでお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

「万能ツボ」と言われる合谷(ごうこく)のツボは、体のあらゆる不調を改善する効果が期待できます。日々の疲れやストレスなどは合谷のツボを刺激することで、改善が見込まれより良い生活にすることも可能かもしれません。
広島周辺にお住まいの方で、ツボについてもっと知りたい方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。