
猫背になると息苦しく感じるのはなぜ?原因や改善方法を解説!
猫背になるとなんとなく息苦しさを感じることはありませんか?
猫背で体が前に丸まった姿勢になると、胸郭の可動域が狭まったり腹式呼吸がしにくくなったりするため、息苦しくなることがあると言われています。
猫背が進行すると円背という状態になり、誤嚥のリスクが高まることも。
この記事では、猫背になる原因や改善方法などをご紹介します。
猫背になると息苦しく感じるのはなぜ?
猫背で息苦しさを感じると、かがんだ時や睡眠時に気になってしまうでしょう。
ここでは、猫背になった時に息苦しさを感じる理由をご紹介します。
胸郭の可動域が狭まるから
猫背の姿勢になると背中が丸まるため、胸の骨と筋肉で構成される胸郭という部分の可動域が狭くなるとされています。
胸郭が圧迫されると肺が大きくならないため、深呼吸がしにくくなります。
肺が大きく広がらないと、酸素が供給できないため、息苦しさを感じるのです。
息苦しい感覚が長期間続くと胸郭の周りにある筋肉や関節が硬くなり、柔軟性も失われるため、息苦しさが慢性化することも。
息苦しさを感じたら専門家に相談するようにしましょう。
腹式呼吸がしにくくなるから
猫背になると体の前面が圧迫されて、腹式呼吸がしにくくなります。
腹式呼吸は深い呼吸なのでリラックス効果があるとされていますが、腹筋が圧迫されて横隔膜が十分に動かなくなるため、浅い呼吸に頼ることになります。
呼吸が浅くなると酸素を十分に取り込めず、体全体に酸素が行き渡らなくなるため、息苦しさにつながるのです。
この状態が続くと、疲労感も感じやすくなります。
猫背になる原因は?
猫背になると、ご紹介したようなリスクがあります。
では、猫背になる原因は何なのでしょうか。ここでは代表的な原因を3つご紹介します。
前かがみになる癖がついている
猫背は常に前かがみのような姿勢になってしまうことです。
そのため、普段から前かがみで生活している方は猫背になりやすいとされています。
自宅でリモートワークをする方の場合、一人で過ごすことからついつい悪い姿勢で過ごしていませんか?
前かがみでパソコンやスマートフォンを触っていると、気付かぬうちに猫背になってしまうのです。
また、同じ姿勢を長時間続けている場合も注意が必要です。
同じ姿勢を続けると、自然と頭や肩が前に出る姿勢になってしまいます。
この状態だと胸や肩の筋肉が緊張して背中の筋肉が弱まることに。
そして、猫背の姿勢が定着してしまうのです。さらに、猫背の前かがみの姿勢は呼吸を浅くするため疲労感が溜まりやすくなるだけでなく、血行不良や肩こりなどの悪影響も及ぼします。
足を組んで座っている
足を組んで座ると骨盤が歪み、猫背につながります。
足を組むと骨盤が片方に傾き、背骨が真っ直ぐに保てません。
そのため、背中が丸まりやすく、猫背の姿勢になるのです。
また、足を組む時間が長いほど骨盤だけでなく腰椎にも負担がかかるようになるため、腰痛のリスクも高まります。
骨盤を安定させるために、正しい姿勢で過ごすようにしましょう。
横座りやアヒル座りになることが多い
横座りやアヒル座り(女の子座りやぺたんこ座りとも言います)も猫背の原因の一つです。
骨盤や背骨に負荷がかかり、体全体のバランスが悪くなります。
また、このような座り方をすると骨盤が左右非対称に開き、背骨が本来のラインからずれてしまうのです。
さらには腰痛や筋肉のバランスの乱れなど、さまざまな悪影響を及ぼすことがあるため、できるだけ避けるようにしましょう。
猫背が進行すると「円背」になる!
猫背と円背はどちらも背中が曲がる状態という意味ではほとんど似たようなものですが、円背の方が背骨の後弯が強くなります。
そのため、猫背が進行した状態を円背と表現することがあります。
加齢にともなう筋力の低下
円背は、猫背が進行した状態であることをご紹介しましたが、特に加齢による筋力低下が影響することもあります。
筋力が低下するとどうしても背筋や腹筋が弱くなり、背骨を支える力が不足することに。
そのため、猫背の状態よりもさらに大きく丸まってしまう傾向が強くなります。
高齢者の方で円背になってしまうと、転倒のリスクも高まります。
猫背や円背を防ぐために、適度な運動やストレッチがおすすめです。
誤嚥のリスクが高まる
円背になると食道や気道が圧迫されてしまいます。
そのため、誤嚥のリスクが高まるとされています。
特に高齢者の方は、誤嚥してしまうと誤嚥性肺炎などの非常に深刻な病気を発症する可能性もあるため注意が必要です。
また、円背になると首が前に突き出た状態になるため、飲み込みにくいなどの食事面での不都合も発生します。
円背に進行しないように猫背の改善を目指しましょう
円背にならないためには、猫背の段階で改善を目指すことがおすすめされます。
改善のためにはストレッチや矯正ベルトを使う方法が良いでしょう。
日頃から気を付けることで改善につながります。ここでは、改善方法を2つご紹介します。
ストレッチを行う
猫背を改善して円背への進行を防ぐために、ストレッチを行いましょう。
胸や肩の筋肉を伸ばすことで、悪い姿勢によって緊張した筋肉をほぐす効果が期待できます。ストレッチを2つご紹介します。
1.背筋を伸ばし、椅子に浅く座ります。足は肩幅に開き、膝が90度になるようにしましょう。
2.両手を後ろで組み、肩甲骨を寄せるように意識しながら、ゆっくりと腕を後ろに引いていきます。胸を開く感覚を感じながら、肩を下げましょう。
3.この姿勢で10〜15秒間キープし、深呼吸を続けます。
4.ゆっくりと腕を戻しましょう。これを3〜5回繰り返します。
前に丸まった肩を元に戻し、胸の筋肉を伸ばすことで胸が開きます。猫背改善の効果が期待できます。
1.立ったまま、または椅子に座った状態で背筋を伸ばします。
2.両腕を肩の高さで前に伸ばし、右手で左肩を、左手で右肩を触るようにします。(腕を交差させる形です)
3.そのまま、両肘を前に押し出しながら、肩甲骨を左右に引き離すように意識して背中を丸めます。背中の上部が伸びる感覚がわかるでしょう。
4.この状態を10〜15秒間キープしてゆっくりと元の姿勢に戻ります。これを3〜5回繰り返しましょう。
肩甲骨周りの筋肉を柔らかくなるため、姿勢を改善が目指せます。
矯正ベルトを使う
矯正ベルトで猫背の改善を目指す方法もあります。
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上記の画像のように、背中を真っ直ぐに矯正できるベルトは、Amazonなどのショッピングサイトなどで簡単に購入できます。
矯正ベルトは、意識的に姿勢を良くすることが難しい方におすすめです。
また、背筋が弱くなってしまっている方でも徐々に姿勢を改善することができます。
ただし、矯正ベルトに頼りすぎてしまうことは避け、ストレッチも行うことで、自力で改善を目指すようにしましょう。
広島周辺で猫背でお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
この記事では、猫背になると息苦しさを感じる理由や、猫背の原因、円背についてなどを詳しくご紹介しました。
姿勢が悪いと猫背になるだけでなく、呼吸がしにくくなったり誤嚥のリスクが高まったりと、さまざまな症状に悩まされることになるため、日頃から猫背にならないように意識する必要があります。
広島周辺にお住まいの方で、猫背や息苦しさにお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。
セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。
どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。
どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。
一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。