骨の後ろの出っ張りを押すと痛い原因は?発症しやすい人・ストレッチを解説!

首の後ろの出っ張りを押さえると痛いという方は意外と多くいらっしゃいます。

この記事では、首の骨の出っ張りを押さえると痛い原因や発症しやすい人などを詳しくご紹介します。

骨の後ろの出っ張りを押すと痛い!考えられる病気は?

首の後ろの出っ張りは頚椎の骨の棘突起という部分です。

恐竜のステゴザウルスの背びれをイメージしていただけるとわかりやすいかもしません。

あの突起のようなものが人間にも小さいながらついています。

本来は押さえても痛みが生じることはないため、何かしらの症状が疑われます。

項靭帯・棘上靭帯の炎症

棘上靭帯は胸椎以下の棘上靭帯につけられる名称で、項靭帯は頚椎の棘突起につく靭帯の名前です。

項靭帯は頚椎を守るために棘上靭帯よりもかなり分厚くなっており、負荷に耐えられる構造になっています。

この部分に炎症が起きると、押さえた時の痛みが生じます。

原因は、首の繰り返し運動による摩擦が多いでしょう。

摩擦によって靭帯や靭帯下部の組織に炎症が生じて痛みが発生します。

項靭帯・棘上靭帯の石灰化症

項靭帯が石灰化する病気をバルソニー病と言います。

バルソニー病は限局性の石灰化もしくは骨化が起こる疾患です。

中年以降の男性に発症例が多く見られますが、ほかにも腎臓の透析を行っている方にも多く見られると言われています。

首を動かすと痛みが生じるだけでなく、周囲の筋肉に石灰化部分が当たることで、押さえると痛みを感じます。

頚椎椎間板ヘルニア

頚椎椎間板ヘルニアとは、頚椎と頚椎の間から出ている神経部分が圧迫されることによって生じる疾患です。

頚椎の椎間板という部分が飛び出てしまうことで、脊髄を圧迫してしてしまいます。

普段から首周囲に痛みや硬さが感じるとともに、神経部分に圧迫が生じるため痺れや筋力低下、感覚が分かりにくくなることも特徴です。

一般的に頚椎椎間板ヘルニアの症状といえば、腕や手、首をイメージされる方が多いと思います。

しかし、頚椎椎間板ヘルニアの症状には圧迫部位によっては下肢の痺れや筋力低下も生じることがあるため、全身に痺れ感や筋力低下が生じる方はできる限り早く専門家に相談して原因を追求しましょう。

骨の後ろの出っ張りを押すと痛い!がんと関係はある?

骨の後ろの出っ張りを押すと痛いことと、がんは関係している可能性もあると言われています。

首の後ろの痛みを発症する原因ががんであった方もいらっしゃいます。

しかし、この場合は脊椎腫瘍という脊椎に直接できたがんであるケースや、関連痛というものが考えられます。

関連痛というのは内臓に何らかの疾患が生じた際に、その内臓と対応した部位の脊髄レベルの筋肉に疼痛が発生するものです。

例えば心臓病を発症した際に左胸が苦しくなったり、背中をほぐしてもなかなか取れないだるさがあったりなどの症状も見られます。

これが関連痛の代表例であり、肝臓の症状が出た際には腰背部に痛みが出ることもあるため、初期の症状を検査してみると、腰痛の原因が実は内臓系の疾患だったということもあります。

そのため、早めに専門家からの適切な指導を受けるようにしましょう。

痛みを発症しやすいのはどんな人?

痛みを発症することが多い傾向の方として姿勢が悪いという共通点があります。

姿勢が悪くなると首の前湾が減少してしまいストレートネックと言われる真っ直ぐの首になってしまいます。

本来、頚椎は前腕することで頭を支えているとされています。

この前弯がないと衝撃を吸収することができず、頚椎自体に負担がかかります。

その結果、頚椎の出っ張っている部分を押さえると痛みが生じるのです。

デスクワークの人

デスクワークを行っている時、基本的には座っている状態であることが多いでしょう。

長時間背筋を伸ばした状態を維持するのは誰にとっても困難なことで、徐々に猫背になっていきます。

猫背の状態というのは頭が前に出る姿勢になります。

頭が前に出てしまうと自然に頚椎の前弯は減少し、ストレートネックという状態に。

この状態では頭が前に倒れて行かないようにする負荷が大きくかかってしまい、結果として靭帯や筋肉に負荷が生じて首の後ろの出っ張り部分を押さえると痛い、といった症状につながります。

しかし、仕事でデスクワークは切っても切り離すことができない存在でもあります。

対策としては椅子の高さを調整してみるのが良いでしょう。

多くの方が椅子を高くして少しパソコンを見下ろすような形でデスクワークを行っています。

そのため、職場の椅子やデスクの高さを調整し、モニターを正面で見られる状態に調整するのが良いでしょう。

肩こりで悩んでいる方にも効果が期待できる方法です。

首に負担がかかる姿勢でスマホを見る人

先にご紹介したデスクワークと同様に、体にスマホを近づけて下を見ながら操作している方も頭部が前に出てしまうという現象がよく起こります。

現代人はスマホをよく見ると言われますが、仕事等に欠かせないアイテムではあるでしょう。

しかし、長時間の悪い姿勢でのスマホの操作や動画の視聴は頭が前に出てしまう姿勢を誘発します。

そのため、下を見ながらスマホの操作や動画の視聴を行うのではなく、できる限り顔を下に向けない正面にスマホを置いたり持ち上げたりして操作を行うことで姿勢の悪化を防ぐことができます。

仕事に欠かすことのできないスマホですが、工夫して上手く付き合うようにしましょう。

耐えられる痛みでも来院した方が良いのはどんな時?

痛みに耐えられる程度だったとしても来院した方がいいケースは、神経症状が出ている時です。

神経症状というのは頸椎ヘルニアでご紹介したような症状です。

  • 腕や脚に力が入りにくい
  • 指を器用に動かせない
  • 痺れがしょうじている
  • 気づかないうちに火傷をしていた など

神経症状を疑う症状はたくさんあります。

押さえて少しばかり痛みが生じる・痺れがあるだけだから大丈夫、と考えがちですが、できる限り早く診てもらいましょう。

頚椎の疾患は早期に改善を目指すことで回復速度が大きく変わります。

一方で、神経の損傷は時間が経てば経つほどに回復が遅れてしまいます。

早期に検査を行い、専門家と一緒に改善を目指すことが重要です。

ほかにも来院した方が良いケースは2つあるため、詳しくご紹介します。

・日常生活に支障が出た時

日常生活に支障が生じた時にも早期の検査がおすすめです。

神経症状が生活に支障を来すとなると、放っておくとさらに生活に影響を及ぼすことが予測されます。

そのため、早期に検査を行い、一刻も早い症状の改善を目指すことがおすすめです。

・痛みが増した時

痛みが増している時も、早めに来院するようにしましょう。

靭帯の炎症や石灰化症状が進んでいる可能性が考えられます。

大丈夫だと思っていても知らぬ間に症状が進行していることがあり得るため、早めに来院するようにしましょう。

痛みを感じる時にストレッチをしても大丈夫?

首をコキっと鳴らすような施術やストレッチを検索したり、テレビやSNSでご覧になることがあると思います。

「コキッ」「ポキッ」といったストレッチは気持ち良さそうに見えますが、基本的に頚椎の症状が出ている場合はストレッチは禁忌とされています。

また、首を鳴らすような動作は頚椎に非常に大きな負荷がかかります。

中には首を鳴らすことが癖になってしまっている方もしますが、できる限りそのような動作は避けるように心がけ、ストレッチも行わないようにしましょう。

間違った方法でのストレッチは頚椎の神経症状を加速させてしまうこととなり、逆効果になってしまうことがあります。

広島周辺で首の後ろの痛みにお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

首の後ろの出っ張った部分に痛みがある方は実際の症状はなんなのか気になっている方、痛みは軽度で神経症状が出ていないという方もたくさんいらっしゃいます。

お一人で悩むことなくセラピストプラネットまでご相談ください。

症状を見て適切なストレッチや運動等を指導させていただきます。

広島周辺にお住まいの方で、首に痛みを感じている方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。

セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。

どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。

どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。

一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。