胸椎椎間関節症とは?症状や原因・ストレッチ方法をご紹介!

胸椎椎間関節症は、椎間関節が硬直して痛みを感じる疾患です。主に胸や背中に痛みを感じることが多いですが、肩や腰にも痛みが広がることも。胸や背中以外にも痛みを感じる方も胸椎椎間関節症の可能性が高いとされています。
椎間関節症には適切なストレッチも大切になってきますので、今回は胸椎椎間関節症についてとストレッチ方法を解説していきます。

胸椎椎間関節症とは?

胸椎椎間関節症は、胸椎の椎間関節に炎症などが起こり、痛みが伴う疾患です。
そして胸椎椎間関節症は、関節が摩耗したり、関節に過度の負担がかかったりすることで発症し、胸や背中、肋骨に痛みを感じます。

胸椎椎間関節症の主な症状は?

胸椎椎間関節症には、さまざまな体感症状があります。主な症状は以下のとおりです。

主に胸や背中に痛みを感じる

胸椎椎間関節症は、主に胸や背中に痛みを感じる疾患です。
胸椎は脊椎の中でも胸部側に位置しており、各椎骨が椎間関節に通じています。
椎間関節が摩擦したり、過度に負担がかかることによって炎症が発生して胸や背中に痛みを感じます。そして、感じる痛みは鋭い刺すような痛みや鈍い痛みで肋骨周辺に広がる鈍い痛みを感じることも。特に、深呼吸や体をねじったときに痛みを感じることが多いとされています。

肩や腰にも痛みを広がる

胸椎椎間関節症は、胸や背中に痛みを感じることが多いですが、肩や腰にも痛みを感じることがあります。
椎間関節は、胸椎の各椎骨と連結しているため肩や腰につながる関節が摩耗したり、過度に負担がかかったりすることで肩や腰に痛みを感じることもあります。
そして、肩の痛みは胸椎から肩甲骨の筋肉への緊張が原因です。
また胸椎が体全体のバランスを保っているため、悪い姿勢で生活することによって肩や腰の痛みを悪化させることがあります。

寝返りなどの動作で痛みを生じる

胸椎椎間関節症は、寝返りをうつことで肩や腰の痛みを悪化させることがあります。
特に胸椎椎間関節症は、長時間同じ体勢でいることや睡眠中に関節や筋肉が硬直することによって寝返りの際に痛みを感じます。

そのため、寝返りなどで痛みを感じやすい時間帯は朝方や夜間です。痛みを解消するためには、柔らかいマットレスや体に合った枕の使用、ストレッチなどをしましょう。

息苦しさを感じることも

胸椎椎間関節症は、胸や背中に痛みを感じますが息苦しさを感じることがあります。
この息苦しさは、胸椎の炎症が肋骨の周辺の筋肉に制限がかかっているためです。
胸椎は呼吸するのに大きな役割を持っており、椎間関節に炎症などの影響が出ることによって浅い呼吸になってしまいます。浅い呼吸が続くことで、酸素の取り込みが不十分になって息苦しさや呼吸困難の症状を感じます。

胸椎椎間関節症におすすめのストレッチは?

胸椎椎間関節症に効果が期待できる、おすすめのストレッチを2つ紹介します。

横になる胸椎のストレッチ

1.体の左側が下になるように両膝を曲げ、背筋を伸ばした状態で横になります。
2.両肘をまっすぐ胸の前に伸ばして、手の平を合わせます。
3.右手を半円を描くように、頭上を通りながら水平に後ろに動かします。
4.右手を元の位置へ戻して約5往復繰り返します。
5.次に反対側に移ります。

四つん這いで胸椎のストレッチ

1.背中をまっすぐに伸ばして四つん這いになります。
2.へそをのぞくようにゆっくりと背中を丸めていきます。
3.目線をあげて両方の肩甲骨を寄せながら背中をそらしていきます。
4.約5往復繰り返しましょう。

胸椎椎間関節症に似た病気は?

胸椎椎間関節症と勘違いしやすい病気もあるため、以下の症状を感じた場合は注意してください。

肋間神経痛

肋間神経痛は、肋骨にある肋間神経が刺激されたり圧迫されることによって痛みを感じる病気です。肋間神経は、胸椎から肋骨に沿っており神経が炎症を起こしたり、圧迫されることによって鋭い刺すような痛みや熱くなる感じがあります。

肋間神経痛の症状は、ウイルス感染や肋骨の外傷、姿勢の悪さが原因の場合が多く、咳やくしゃみ、体をひねったときに悪化すると言われています。

脊椎圧迫骨折

脊椎圧迫骨折とは、脊椎の骨が外部からの圧力や衝撃を受けて潰れてしまう病気です。
そして、脊椎圧迫骨折になりやすいのが骨粗しょう症を発症している高齢者に多く発生するとされています。
骨粗しょう症は骨密度が低下して骨がもろくなるため軽い衝撃や転倒などで骨折してしまいます。また、脊椎圧迫骨折を発症すると背中に痛みが現れて、姿勢を変えた時や寝返りをうった時に痛みが出るのが特徴です。

開胸術後疼痛症候群

開胸術後疼痛症候群とは、開胸手術をした際に長時間にわたって痛みが起こる病気です。
開胸手術とは、心臓や肺などの手術で胸部を開いて施術を行います。
そして、開胸手術後に肋骨や筋肉、神経が傷つくことで鋭い刺すような痛みや鈍い響くような痛み、焼けるような症状が出ることも。
このような痛みは胸部や背中、肩にかけて症状が出る場合が多く、体を動かしたり深呼吸したときに痛みが出るとされています。

胸椎後縦靭帯骨化症

胸椎後縦靭帯骨化症は、胸椎の後縦靭帯が骨化して硬くなり脊髄や神経を圧迫する病気です。
本来、脊髄は後縦靭帯に保護されていますが、その靭帯が骨化してしまうことで柔軟性がなくなり、痛みやしびれ、筋力低下などの症状が現れます。
この症状の怖いところが、症状が進行してしまうと歩行困難や麻痺、排尿や排便障害など私生活に大きく影響することです。
そして、胸椎後縦靭帯骨化症は遺伝的要因や代謝異常がかかわっているとされており、特に日本人などのアジア人に多い疾患です。

乳房切除後疼痛症候群

乳房切除後疼痛症候群は、乳がんの治療で乳房切除手術を受けた術後に発生する痛みです。
そして乳房切除後疼痛症候群の原因は神経の損傷や炎症が関わっていると考えられ、術後は数か月から数年にもわたって痛みが続くことがあります。
主に痛みを感じる場所は、胸や脇の下、腕などで鋭い刺すような痛みや焼けるような痛みを感じます。
痛みが持続して起こる場合は、医療機関で来院しましょう。

胸椎椎間関節症の原因は?

胸椎椎間関節症になる原因として考えられるものを4つご紹介します。

加齢

胸椎椎間関節症は、加齢によって胸椎の椎間関節が硬直して痛みを引き起こします。
痛みは年齢を重ねていくことで体重が関節に負荷をかけて、関節がすり減って炎症が生じることが原因です。
また、姿勢の悪さや関節への負荷、関節の劣化が大きな要因となってきますので日常生活で負荷をかけないような対策をしましょう。

脊椎の圧迫骨折

胸椎椎間関節症は、脊椎の圧迫骨折によって胸椎の椎間関節に痛みを引き起こします。
圧迫骨折は、骨粗しょう症を患っている高齢者に多く脊椎が一部潰れてしまうことが原因です。
圧迫骨折が椎間関節に負担をかけて椎間関節への過剰なストレスがかかり、痛みや機能障害を起こすことにつながるのです。
そして、発症した場合は生活習慣の見直しと適切な検査を心がけましょう。

運動不足

胸椎椎間関節症は運動不足が原因で胸椎の椎間関節が痛みを感じることがあります。
運動不足が原因になってしまうのは、筋肉や靭帯が弱くなり脊椎を支える力が低下してしまうことが原因です。
そのため、脊椎を支える筋肉が弱くなってしまうと椎間関節に負担がかかり、関節の劣化や炎症が進行しやすくなります。
特に、背中の筋肉が弱くなってしまうと姿勢の悪化につながり、胸椎に圧力がかかることで椎間関節症を引き起こすリスクが高まります。

肥満

胸椎椎間関節症は肥満が原因で、胸椎の椎間関節症に痛みを引き起こす可能性があります。
体重が増加すると脊椎に負担がかかり、そのなかでも椎間関節に大きな負荷が加わります。
痛みの原因は、関節の軟骨が摩擦によってすり減って関節が炎症を起こして痛みが出るのが原因です。
また肥満は、姿勢の悪化にもつながりますので、さらに椎間関節に負担をかけることになります。そのため、減量をして椎間関節に負担をかけない生活習慣を心がけましょう。

広島周辺で胸や背中の痛みにお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

胸椎椎間関節症は、椎間関節症が姿勢の悪さなどによって硬直し痛みを感じる疾患です。
主に胸や背中に痛みを感じる場合が多いですが、感じる痛みは多岐にわたります。
また、胸椎椎間関節症を予防するためのストレッチも紹介してきました。
広島周辺にお住まいの方で、胸や背中の痛みにお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。