膝の横の骨が出ているのはなぜ?よくある病気や改善方法を解説!

「膝が歳をとるにつれて形が変わってきた」

「膝の横の骨が出るようになってきた」

こんな悩みを抱えていらっしゃる方はたくさんいらっしゃいます。

そうなると、お風呂の中などで自分の膝を見るたびに気になることがあるでしょう。

今回は膝の横の骨が出ている理由について解説します。

膝の横の骨が出ているのはなぜ?

膝の横の骨とは、大腿骨の一部です。大腿骨の外側上顆(がいそくじょうか)と呼ばれる部分のことで、膝のねじれ具合や曲がり方などの色々な要素が組み合わさって出てきてしまうとされています(画像参照)。

原因にはさまざまなものが挙げられますが、今回は大きく分けて3つ紹介します。

参照元:iOSアプリ VISIBLE BODY https://apps.apple.com/app/id1117998129

O脚になっている

変形性膝関節症、いわゆるO脚が原因の一つです。

O脚とは膝より上の大腿骨が外側にねじれ(外旋)、膝より下の骨が内側にねじれた(内旋)状態のことです。

両膝を揃えて立つことができない状態です。

この状態では膝のお皿の下の出っ張り部分が内側にまわってしまうことで大腿骨の外側の出っ張り部分が出やすくなります。

その結果、膝の横の骨が目立ってしまうのです。

筋力が不足している

筋力不足が原因で膝の横の骨が出ているように見えることがあります。

大腿骨(股関節から膝までの太ももの骨)は下側が出っ張っており、その部分に筋肉がついている構造ですが、筋肉が痩せてしまうと骨が剥き出しの状態になってしまい、膝も同様に横の骨が出ているように見えてしまいます。

また、膝の筋力低下はO脚にもつながるのでより骨が出ているように見えてしまうのです。

筋肉が硬くなっている

筋肉が硬くなることで膝のねじれ具合も変わり、伸ばしにくくなってしまうことがあります。

膝が伸びにくい状態になると脛(膝から足首までの下腿(すね)の内側の骨)が内側に回った状態になってしまうので、O脚と似たような膝になり、骨が出ているようになるのです。

膝の横の骨が出ている時に考えられる病気は?

膝の横の骨が出ている時に考えられる疾患として、先に記述したO脚、そのほかに膝の関節のねじれや曲がりに影響する症状があります。

鵞足炎(がそくえん)

鵞足炎とは膝の鵞足といい、膝を曲げるための3つの筋肉(薄筋・縫工筋・半腱様筋)の付着部である膝の内側が炎症を起こしている状態です。

膝の屈伸運動などの動作で3つの筋肉の付着部が摩擦することが原因とされています。

年齢層に関係なく誰もが発症するとされている非常に身近な疾患です。

内側側副靭帯損傷

内側側副靱帯とは、大腿骨の内側の出っ張り部分と膝の下の脛骨の内側部分をつなぐ靭帯のことで、膝の安定性を作る上で重要な靭帯の一つです。

この靭帯が損傷すると膝の左右への安定性が欠如してしまい、ブレによって膝の横の骨が出てしまいます。

外傷が主な原因で、スポーツで着地に失敗したときや交通事故が例に挙げられます。

タナ障害

タナとは膝関節全体を覆う関節包のひだ状になっている部分のことです。

このタナが膝蓋骨(お皿のこと)と大腿骨の間に挟まったり、摩擦を受けたりすることによって発症する疾患です。

スポーツ等による繰り返しの膝の屈伸運動や外傷が主な原因です。

半月板損傷

半月板とは、膝の動きを円滑にするためにあり、大腿骨と脛骨の間の緩衝材の役割をしている部位のことです。

半月板は片方の膝に2枚ずつ、外側と内側に分かれて存在しており、膝の屈伸・ねじれに合わせて位置を変えることで骨同士の摩擦を軽減する役割も果たしています。

この半月板がスポーツや事故などで過度な負担がかかることで損傷し、痛みが発生します。

疲労骨折

疲労骨折とは膝以外にも生じる可能性のあるもので、通常では骨折にはならない程度の軽い負荷が繰り返し骨に生じることで小さな傷が入り、その傷が徐々にヒビとなって大きくなっていく症状です。

普段から膝の屈伸を繰り返すような運動やスポーツをしている方に発症事例が多く、脛骨の部分に発症しやすいとされています。

膝の横の骨が出ている時の改善方法は?

膝の横の骨が出ている場合、炎症を起こしていることがあります。

また骨の位置のねじれを矯正するためにテーピングを用いたりストレッチを行ったりすることも重要です。

痛みがある部分を冷やす

膝の痛みが出ている場合、痛みが弱くても熱を持っている場合はアイシングをするようにしましょう。

冷やすことで痛みを軽減する効果が期待できます。

テーピングをする

膝が内側にねじれている際はテーピングをして膝の位置を修正する必要があります。

テーピングをする際は脛の内側にテープを貼り、そこから太ももの外側に持っていきます。

そのテープを固定するよう、さらに水平に巻きます。

テーピングについては動画等をご参照いただけたらと思いますが、専門家に適切な強さなどを指導してもらうことを推奨します。

ストレッチを行う

ストレッチとマッサージを行い、膝を内側にねじるための筋肉を柔らかくします。

筋肉が硬くなってしまうことでも痛みが生じたり膝の横の骨が出たりします。

また、筋肉が硬くなることは膝周囲の筋力低下にもつながり、ねじれが生じた状態での運動は骨や半月板への負担をより大きくしてしまいます。

次の項目にてストレッチの紹介をしますが、マッサージについてはここで少しご紹介します。

・膝の裏をもみほぐす

①椅子に座ります

②膝の脛側の裏側を直接ほぐします

膝の横の骨が出ている時におすすめのストレッチは?

膝の横の骨が出ている際のストレッチは基本的に股関節、膝、ふくらはぎといった膝以外の筋肉のストレッチも重要になります。

膝に負担が生じる原因には他の筋肉や関節の硬さなども影響します。

そのため、ほかの関節も一緒にストレッチするように心がけましょう。

・タオルを使ったストレッチ

①仰向けに寝ます

②片方の足の裏に長めのタオルをかけて膝を少し伸ばしたまま足を上げます

③少し曲げている膝を伸ばして太ももの裏を伸ばします

④1分程度を目安に反動をつけずに伸ばします

・ふくらはぎのストレッチ

①立った状態で伸ばしたい方の足を後ろに下げ、足を前後に開いた姿勢になります

②後ろの足の踵をつけてふくらはぎを伸ばします

③30秒程度を目安に伸ばします

膝の横の骨が出ている時におすすめのアイテムは?

膝の横の骨が出ている際には、膝の骨の状態を整えるためのサポーターや、立ち上がりやすい椅子が推奨されます。

負荷がかかりにくいアイテムがいいでしょう。下にご紹介します。

膝サポーター

膝のサポーターは下の写真のような構造のものを用いることがおすすめです。

こちらの画像にあるようなサポーターには支柱がついています。

この支柱は膝の横ブレを抑えることができることできます。

膝は伸びた状態だと靭帯が損傷していなければ骨の構造と靭帯によってロックされるため、不安定さが出ません。

膝を曲げた状態では膝がロックされていないため、横ぶれが生じてしまいます。

そのため、画像のような左右の支柱付きのサポーターを使うことで膝を安定させることが可能です。

参照元:変形性膝関節症で必須なサポーターのメリットと選択時の注意点についてhttps://fuelcells.org/topics/10052/

膝に負担がかからない椅子

膝に負担がかからない椅子を使うようにしましょう。

肘掛けがあると肘掛けを使って立ち上がることができるため、膝の負担を軽減させることができます。

広島周辺で膝の横の骨が出ていてお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

膝の横の骨が出ていると気になることが多々あるでしょう。

膝の痛みや疾患は生活の中でも不便になることが多く、1人で解決することは難しいでしょう。

広島周辺にお住まいの方で、現在、膝の横の骨に関してお困りの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。

セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。

どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。

どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。

一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。