捻挫の原因は?首・股関節・肩・足首・腰など部位別に解説!

捻挫は、生活しているなかで頻繁に発生する怪我の一つです。運動をしている時に捻挫をしてしまったという方も多いのではないでしょうか?体の各部位で、捻挫が起こる原因に違いがあり、そこで気になるのは捻挫になった時の対処法です。今回は捻挫の原因と対処法について解説していきます。

【部位別】捻挫の原因は?

捻挫は各部位によって原因が異なります。各部位の詳しい原因は以下のとおりです。

首の捻挫の原因

首の捻挫の原因は、首を固定している筋肉や靭帯が外から大きな力が加わって損傷することが原因です。主に、追突事故や交通事故、転倒などで起こることが多く、頸椎捻挫と呼ばれます。症状として首の捻挫は、痛みや動かしづらいだけではなく、全身にさまざまな痛みの症状があらわれ、その他の症状として頭痛や耳鳴り、めまいによる吐き気、しびれです。
そして、首の捻挫の症状は怪我をしてからすぐに症状が現れないこともあり、数時間や数日経過してから症状が悪化してくる可能性があります。

肩の捻挫の原因

肩の捻挫の原因は、筋肉の疲労や硬直、外部からの衝撃による靭帯の断裂です。
主に、肩の捻挫はスポーツ選手に起こる場合が多く、ラグビーやレスリング、柔道といった外部からの衝撃を受けやすい症状です。そして、肩を無理に引っ張ったり急激に動かすことも捻挫の原因になります。

腰の捻挫の原因

腰の捻挫の原因は、腰に急なひねりを加えたり、無理な体勢から動作をして靭帯や椎間板が伸びてしまうことが原因です。主に、腰の捻挫が発症するものとして、ゴルフや野球、サッカー、急に重い荷物を持ち上げる時に引き起こされることがあります。
腰の捻挫は痛みが非常に強く、動くことができないほどの症状や咳・くしゃみなどでも腰に響くような痛みやしびれが発生します。
そして、急な腰の痛みが現れるとなぜ起こったのか原因を明確にするのが難しいため、ぎっくり腰と呼ばれます。

膝の捻挫の原因

膝の捻挫を引き起こす原因として、膝の働きに重要な役割を持っている組織に関節包と靭帯があり、スポーツ中や転倒、交通事故などでその組織を痛めてしまうことが原因です。そして、膝の捻挫の症状として腫れや痛みを伴うことが一般的ですが、腫れや痛みが感じられない部分もあります。しかし、痛みを感じない部分の損傷が危険で痛みを感じないまま運動を繰り返すことで悪化させてしまう恐れがあるのです。膝の捻挫は、アイシングや関節部を固定することで1〜3か月程度安静にすれば日常生活には支障がない状況までは回復が見込める可能性があります。

股関節の捻挫の原因

股関節の捻挫の原因として考えられるのは、股関節を強くひねったり、高いところから飛び降りた際に股関節に大きな力が加わるような激しいスポーツをした場合に股関節に大きな力が加わることが原因です。主に、股関節の捻挫は骨と骨をつなぐ関節部に強い衝撃が加わることで起こりますが、股関節の靭帯は強固になっており簡単には損傷しません。
捻挫の症状にもよりますが、軽度な症状で1週間から10日、重症になると2週間から3週間くらい回復に時間がかかるでしょう。

足首の捻挫の原因

足首の捻挫は、障害物につまずき足をひねったり、スポーツなどで走っている時などで足をひねったりすることが原因で起こります。痛みの症状としては、捻挫した部分に腫れや痛みが生じます。足首を捻挫した時には症状の重さによって適切な対処が必要です。軽度の捻挫であれば、足首を保護して冷やし安静にすることが望ましく、重度の捻挫になると理学療法や手術を伴う場合があります。しかし、足首の捻挫はほとんどが軽症で済みます。

土踏まずの捻挫の原因

土踏まずの捻挫の原因は、走ったりジャンプしたりする動作の時に土踏まずの部分にある足底腱膜に負荷がかかり、足底腱膜が断裂や炎症を起こすことで発症します。そして、足底腱膜が断裂や炎症を起こすと足底腱膜が運動したときに伸ばされ痛みを生じます。さらに、症状が慢性的におこると骨棘という突起がかかとに現れて、さらに痛みを伴うことも。特に、偏平足の方は土踏まずの捻挫になりやすいとされていますので運動される際は注意が必要です。

捻挫によるかゆみの原因は?

捻挫によるかゆみの原因は、患部の炎症と組織が修復していることが関係しています。
それは、靭帯の組織が修復されるときに炎症を起こして血流が増加し、その時にヒスタミンが放出されるのがかゆみの原因です。

捻挫によるしびれの原因は?

捻挫によってしびれが起こるのは、神経の損傷と神経が圧迫されているためです。
そして、腫れや内出血によって神経を圧迫することがしびれや感覚の異常を引き起こします。

捻挫になった時の対処法は?

捻挫になった時には適切な対応をする必要があります。
対処法は以下の4つの方法を心がけましょう。

・安静

怪我をしたときに重要なのは早期の対処です。まず、怪我をしたら焦らずに安静にしましょう。
無理に患部を動かしてしまうと出血や腫れを悪化させ、対処に時間を費やしてしまう可能性があります。

・冷やす

捻挫の痛みを緩和させるのに患部を氷や水で冷やすことが効果的です。しかし、痛みがの少ない場合には冷やしすぎると血流を悪化させることに繋がるので注意しましょう。目安として冷やす時間は15分程度が最適で、15分を一時間ごとに3回くらいの対処が良いとされています。

・圧迫

患部を圧迫する理由として、患部の腫れを悪化させないようにするためです。圧迫方法は、包帯やテーピングで固定するのが効果があります。しかし、圧迫のしすぎは血液の循環を悪くしますので注意が必要です。

・挙上

挙上とは、患部を通常の体の部分より挙げることをいいます。高い位置に患部を挙げることで、腫れを防ぐことができますので包帯やクッションなどで挙げましょう。

捻挫にならないための予防策は?

捻挫にならないために自身でできる予防策は以下のとおりです。

準備体操をしっかり行う

捻挫を予防するために、準備体操をしっかりしましょう。怪我を予防するためにする準備運動は、捻挫の予防にももちろん重要な役割を持っています。そして準備運動は、体を温め関節の可動域を広げてくれます。手軽に始められる、ラジオ体操なども効果的でおすすめです。

サポーターやテーピングを活用する

捻挫を予防するためにサポーターやテーピングで固定することが効果的です。そしてサポーターやテーピングをすることで関節の動きを安定させ、大きな動きをしないように制限します。しかし、適切な固定の方法がわからないと血流の流れを悪くするので正しいテーピングの仕方を学んでおきましょう。

関節周りの筋肉を鍛える

捻挫を予防するために、足首や腱など関節周りの筋肉を鍛えることがおすすめで、関節周りの筋肉を鍛えることが関節の可動域が向上させ柔軟性が高くなります。筋肉を鍛えるためにも、定期的なトレーニングやストレッチを心がけましょう。

捻挫でお困りの方はセラピストプラネットにご相談ください!

捻挫の原因は、各部位によって異なり、日ごろの運動や患部の固定など自身でも予防できることが多いです。しかし、適切な運動や対処をしなければならないので、現在お困りの方はセラピストプラネットにご相談ください。