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      ガングリオンの手術に必要な入院日数は?原因・予防方法・仕事復帰までの期間を解説!

      「ガングリオン」という病名を耳にしたことはありますか?特徴的な名前ですが、ギリシャ語で「できもの」や「コブ」という意味。

      その名の通り、手にできることの多い腫瘍を指します。

      本記事ではこのガングリオンについて、手術する場合の入院日数や原因、そして予防方法や仕事復帰までの期間について解説します。

      手に気になるコブができている方、既にガングリオンと判断されている方も、ぜひ病気への理解を深めてくださいね。

      ガングリオンとは?

      ガングリオンとは関節付近にできる、コブのような腫瘍(しこり)です。

      中にはゼリー状の物質が詰まっていて、ぶよぶよと柔らかい場合と骨のように硬い場合があります。

      腫瘤の大きさについても、米粒程度の小さなものから、ピンポン玉のような大きなものまでさまざまです。

      手首の甲にできることが最も多く、その他には手の親指の付け根や、ばね指の下にもよく見られます。

      8割程度は手や手首にできると言われていますが、足首や膝、肩甲骨などに発生することもあります。

      基本的には無症状なのですが、発生場所によっては神経を圧迫することで痛みやしびれ、運動麻痺を起こすこともあります。

      ガングリオンの原因は?

      ガングリオンができるはっきりとした原因は解明されていませんが、いくつかの説は示されています。

      一つは腱や関節への過度な負荷。

      スポーツや業務などで反復的な圧力がかかり、腫瘍を形成すると考えられています。

      そのほかにも、遺伝的な要因や怪我などの外傷が要因の一つと疑われています。

      また、男性に比べて女性の、特に20代から50代の間に起きやすいのですが、その理由については現在のところ不明です。

      メカニズムとしては、関節を包む「関節包」や腱を包む「腱鞘」が損傷することで袋状になり、その中に関節内の水が入り込んで溜まります。

      水はやがて固まってゼリー状となり、ガングリオンを形成するのです。

      ガングリオンの検査法は?

      しこりのようなものが見つかって病院を来院した場合、まず医師による問診と視診、そして触診が行われます。

      そこでガングリオンが疑われた時は、MRI・超音波検査のような画像検査や、組織の吸引検査が実施されます。

      画像検査(MRI・超音波検査)

      MRIや超音波検査では腫瘤の中の内容物やしこりの大きさ、周囲の組織との位置関係などを確認し、他の疾患との鑑別を行います。

      さらに、外からは見えない、隠れたガングリオンを見つけることもできます。

      注意点として、MRIは20〜30分程度じっとしていなければならないので、人によっては負担になります。

      また、ペースメーカーなどの機器を付けている人、刺青やアートメイクをしている人などは受けることができません。

      超音波検査は既往歴に関わらず受けることが可能で、比較的短時間で済みます。

      しかし、画像がやや粗いために、判断には知識と技術が必要です。

      吸引検査 

      腫瘤に注射針を刺して腫瘍の内容物を吸引します。

      淡く黄色いゼリー状の内容物が確認されれば、ガングリオンと判断することができます。

      ガングリオンの保存療法とは?

      ガングリオンは良性の腫瘍なので、悪性のものとは違い、転移や全身への影響はありません。

      そのため、特に症状が無ければ手術などの必要性はありません。

      一方で、腫瘍が神経を圧迫して痛みなどを起こしている場合や、見た目が気になるケースで適応されます。

      保存的な方法としては、吸引と腫瘍を押しつぶす方法があります。

      吸引では、吸引検査と同様に腫瘍に針を刺して内容物を吸い取ります。

      腫瘍の押しつぶしは整形外科医によって、皮膚の上から力を加えて実施します。

      どちらも短い時間で実施できて体への負担が少ないのがメリットですが、再発率は高いと言われています。

      ガングリオンの手術内容は?

      保存療法を繰り返しても再発を繰り返すケースでは、手術療法を検討することになります。

      主流となっている手術は切開法と鏡視下手術で、どちらも基本的に局所麻酔下で行われます。

      リスクとしては、腫瘍近くの血管や神経を傷付けたり、傷口から感染したりする可能性が挙げられます。

      切開法

      切開法ではガングリオンのすぐ上を切開して、ガングリオンと、茎(関節包とつながっている部分)を丸ごと取り除きます。

      この時に一部を取り残してしまうと再発につながるため、靭帯を傷付けないように注意しつつ腫瘍をすべて取り除く技術が求められます。 

      デメリットとして、術後の痛みや手術痕が残る場合があります。

      また、可能な限り患部を取り除いても再発することがあります。

      鏡視下手術

      数mm程度の皮膚切開から内視鏡を関節内の挿入し、専用の細い器具で行う手術です。

      ガングリオンの鏡視下手術では、液体の漏出口である茎のみを破壊します。

      茎がなければ関節包から液体が漏れることもなくなるため、ガングリオンは自然後退します。

      切開法に比べて傷口が小さくて痛みが軽く、再発率も低くなるのが利点ですが、一部のガングリオンには適応できません。

      ガングリオンの手術に必要な入院日数は?

      ガングリオンの手術は切開法、鏡視下手術ともに20〜30分で終わることが多く、入院せずに日帰りで済むことがほとんどです。

      しかし、腫瘍の数が多かったり神経の奥に入り込んでいるなど、稀に施術が難しいケースもあります。

      その場合は体の負担が大きくなるために、1〜2日の入院を要します。

      ガングリオンの手術後〜仕事復帰まではどれくらいかかる?

      手の甲や手の関節のガングリオンを手術した際、切開法・鏡視下手術のいずれの場合も、約1〜2週間はスプリントを装着しての固定が必要です。

      これは関節への負担を軽減して、炎症を予防する目的で行われます。

      また、手術した部分の組織が修復されるまで1〜2ヶ月かかるため、この間は力仕事や手に負担の大きい作業(重い荷物を持つ、タオルを絞る、手をついて体重を支えるなど)は避けなければなりません。

      仕事復帰までの期間は、仕事内容によって変わってきます。

      デスクワークであれば痛みの様子を見ながら翌日から復帰が可能ですが、重いものを持つ・運ぶような仕事であれば1ヶ月程度は休んだ方が良いでしょう。

      痛みには個人差があるので、無理をせず様子を見ながら仕事を再開することが重要です。

      ガングリオン再発防止のための予防方法は?

      全体として再発率が高いと言われるガングリオン

      定期的に関節の状態をチェックするため、違和感や痛みを感じたら早めに相談することが大切です。

      また、再発防止に努めることも重要です。

      既にガングリオンになったことのある方は以下のことに気を付けて再発を防止しましょう。

      関節に負担をかけない

      同じ動作を繰り返すことで一部の腱や関節に負担がかかり、ガングリオンを形成することがあります。

      姿勢や動作を少し変えるなどの工夫をし、負担が分散されるよう意識すると良いでしょう。

      関節周辺の柔軟性を高める

      関節周りにある筋肉の柔軟性を高めることは、関節への負担を軽減することにつながります。

      特に運動不足は筋力低下や姿勢の乱れを招いて関節の負担を増大させ、ガングリオンを再発させる原因になります。

      適度な筋トレやストレッチで、関節の保護を心掛けましょう。

      広島周辺でガングリオンにお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

      ガングリオンの再発を繰り返して悩んでいる方は、整体院での施術もおすすめです。

      関節の歪みを整えることで関節の負担を減らして、ガングリオンの改善や再発防止を図ることができます。

      広島周辺にお住まいの方で、ガングリオンでお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。

      セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。

      どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。

      どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。

      一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。