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      アキレス腱炎の症状は?検査方法・改善方法・予防方法もご紹介!

      「アキレス腱炎」という症状を知っていますか?

      アキレス腱自体はよく聞く名前ですが、そこに炎症が起こるアキレス腱炎については耳慣れない、という方も多いのではないでしょうか。

      本記事では、アキレス腱炎の症状や検査方法のほか、改善・予防方法についてもご紹介します。

      特に、ランニングなどのスポーツを楽しむ人は知識をつけおきたいアキレス腱炎。

      きちんと理解して、適切に対処できるようにしましょう。

      アキレス腱炎の症状は?

      アキレス腱炎とはその名の通り、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつなぐアキレス腱に損傷が起きる症状です。

      ランナーや、スポーツをする中年の人に多くみられますが、運動習慣のない人がある日突然発症することもあります。

      そんなアキレス腱炎の主な症状は、痛みと腫れです。

      では具体的に、どの部分にどんな症状が出るのか見ていきましょう。

      かかとの上部が痛む

      アキレス腱炎で主に痛みが出るのは、かかとの上部です。

      初めは軽い痛みであったり押すことで痛みを感じる程度ですが、悪化すると歩けないほどの痛みになることもあります。

      動き出しに痛みを感じる

      動き出しや歩き始めに、アキレス腱の痛みを感じることが多くなります。

      これは、長時間動かない状態では筋肉や腱の柔軟性が低下するためです。

      同じ理由で、起床時にアキレス腱のこわばりや硬さを感じることもあります。

      腫れて炎症を起こす

      アキレス腱に炎症が起こるため、かかとの付け根から上部2〜4cmにかけて腫れを感じることがあります。

      この腫れには痛みを伴うことがほとんどです。

      アキレス腱炎の検査方法は?

      アキレス腱炎かどうか正確に判断するには、病院を受診して検査を受ける必要があります。

      アキレス腱炎の検査方法についてはいくつかありますが、問診・触診と超音波検査を行った後、必要に応じてレントゲン検査やMRI検査を行うことが一般的です。

      それぞれの検査の内容について、下記に解説していきます。

      問診・触診

      問診では痛みの程度や部位のほか、どのような場面で症状が出る・強くなるかについて詳しく聞かれます。

      触診ではアキレス腱の腫れや、押すことで痛みが出るかを確認します。

      また、足関節を動かした時の痛みの部位についてもチェックします。

      動かすことで痛む場所が移動すればアキレス腱炎、移動しなければアキレス腱を包んでいる組織の炎症である「アキレス腱周囲炎」の可能性が高くなります。

      超音波検査(エコー)

      超音波検査とは、高い周波数の音波を体内に送って組織の構造を調べる検査です。

      超音波を発生させる、プローブと呼ばれる機械を患部に当てることで、被ばくもなく実施できます。

      アキレス腱炎の場合、超音波検査で腱の肥厚や周囲の血流増加、繊維の損傷などが認められます。

      レントゲン検査

      レントゲン検査はX線という放射線を体に当て、その透過したX線量を画像化します。

      少量の被ばくがありますが短時間で終わり、臓器や骨の状態を見ることができます。

      レントゲン検査ではアキレス腱内部の石灰化が確認できるケースが存在し、それがアキレス腱炎の診断の決定打となる可能性があります。

      MRI検査

      MRI検査は強い電磁波と磁石で、体の断面画像を撮影する検査です。

      トンネル状の装置に数十分入らなければならず、体内に金属があると検査できないのがデメリットですが、被ばくすることなく組織を詳しく調べられます。

      アキレス腱炎によって腱に腫れがあると、その部分が太くなっていることが多く、MRI画像で確認することができます。

      アキレス腱炎の改善方法は?

      ここからは、アキレス腱炎の改善方法について、2つご紹介します。

      保存療法

      保存療法とは外科的手術を行わず、症状の緩和や改善を目的とする治療のことを指します。

      アキレス腱炎の場合は、主に安静、薬物療法、リハビリテーションが選択されます。

      安静

      アキレス腱炎では、まずは安静にすることが大切です。

      スポーツは休み、走ったり階段の上り下りも避けて、なるべく痛みの出ないようにします。

      安静の期間は一般的には2〜6週間程度ですが、初期の場合は2〜3週間で安静解除できることもあります。

      薬物療法

      アキレス腱炎で用いられる薬は主に2種類です。

      ひとつはNSAIDと呼ばれる消炎鎮痛剤の飲み薬や湿布です。

      これは痛みや炎症を引き起こす物質である、プロスタグランジンの生成を抑制します。

      もうひとつはステロイド注射で、アキレス腱内部やその周囲に打つことで炎症を鎮めます。

      ステロイド注射は腱が弱くなり断裂を招くリスクがあるので、投与は慎重に行われます。

      リハビリテーション

      リハビリテーションもまた、アキレス腱炎でよく行われる治療です。

      内容としては、下記のような療法が行われます。

      • 物理療法:電気や超音波、温熱、冷却などを行なって患部の回復を促進します。
      • ストレッチ:アキレス腱からふくらはぎのストレッチによって柔軟性を向上させます。
      • 筋力トレーニング:ふくらはぎやアキレス腱周囲の筋力強化を図ります。
      • ランニングフォームのチェック:再発を防ぐため、ランニングフォームをチェックします。

      手術療法

      アキレス腱炎に行われる手術は、痛みの出ている腱の一部を切除するものです。

      保存療法で改善が見られなかったり、腱が断裂している時に選択されますが、侵襲性が高く、肺塞栓症や神経障害などのリスクもあることから、実際に手術が行われるケースはかなり稀です。

      アキレス腱炎は走りながら治すことはできる?

      アキレス腱炎は、走りながら治すことはできません。

      治療の第一選択は安静で、無理に走り続けることは治りを遅らせるばかりか、さらに悪化させる要因となります。

      アキレス腱炎と診断を受ける前でも、かかとの痛みを感じたらランニングや激しいスポーツは休むようにしましょう。

      アキレス腱炎は予防できる?

      発症してしまうと安静が余儀なくされ、スポーツなどを休むことになってしまうアキレス腱炎ですが、予防方法はあります。

      アキレス腱を十分に伸ばす

      運動前にアキレス腱を伸ばすストレッチを行うと柔軟性を高められ、腱にかかる負荷を軽くすることができます。

      ストレッチの方法を紹介します。

      1. 両手の手のひらを壁に付け、片足を前に、もう片方の足を一歩後ろに下げます。つま先をまっすぐ前に向けて、足裏全体を床につけておきます。
      2. 前に出している足の膝を曲げながら、壁に体重をかけていきます。後ろの足の膝は曲げず、アキレス腱がしっかりと伸びているのを感じたら、30秒間そのままキープ。これを左右5回ずつ行いましょう。

      定期的にマッサージを行う

      定期的なマッサージは腱の柔軟性を高められ、アキレス腱炎の予防に効果的です。

      自宅で行える、アキレス腱周囲の組織のマッサージについて解説します。

      1. ふくらはぎの外側に人差し指・中指・薬指の3本を当て、指の腹で上下にマッサージする。
      2. 外側くるぶしとかかとの真ん中当たりに人差し指を置き、下に向かってマッサージする。

      1と2のどちらも、気持ち良いと感じる程度の力で行うのがポイントです。

      広島周辺でアキレス腱炎でお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

      痛みが出始めると、それまでの運動を続けるごとに腱の損傷が悪化してしまうアキレス腱炎。

      ランニングなどのスポーツをしている人は、なるべく早く直して長期の休止を避けたいですよね。

      そのためには、予防と同時に、初期のうちの対処が必要です。セルフケアも重要ですが、専門家の力を借りるとより良い結果が期待できますよ。

      広島周辺にお住まいの方で、アキレス腱炎でお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。

      セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。

      どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。

      どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。

      一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。