お灸でおすすめのツボは?期待できる効果・最適な頻度などをご紹介!
目次
季節の変わり目や気温の変化、忙しい日が続くと疲れが取れず、病院に行くほどではないけれど、体のだるさや不調に悩む方は多くいます。
今回は、そうした不調を解決してくれるお灸でおすすめのツボの解説や、効果や最適な頻度を紹介します。
自宅でも簡単にできるお灸を使って、体を整えてみませんか?
不調にお悩みの方はぜひご覧ください。
お灸をツボに行う効果は?
お灸は、モグサを燃やして生まれる温かさと、モグサに含まれる薬効成分を利用した施術法です。
モグサは、ヨモギの葉の裏についている白い細かい毛を乾燥させて、不純物を取り除いて作られたもの。
これにはシネオールという成分が多く含まれ、薬効を高めると考えられています。
お灸は本来持ってる自然治癒力を引き出し、肩こりや腰痛などの体の痛みを和らげたり、内臓の調子を整えます。
また、女性特有の不調やストレスによる自律神経の乱れを改善する効果も期待できるのです。
次の章で期待できる効果を詳しく説明します。
自律神経の乱れを整える
お灸の熱刺激で血液の流れが良くなると、固まった筋肉がほぐれ、自律神経のバランスが整いやすくなります。
自律神経が正常に働くと、体の温度調整やホルモンバランスも良くなり、体全体の不調改善に役立ちます。
また、自律神経と背中のコリは深く関係しているのをご存じでしょうか。
交感神経(緊張したときに働く神経)が優位になりすぎると、体が緊張して背中が張りやすくなります。
さらに、自律神経は背骨の一つひとつからつながっているため、背中の強いコリがその働きを邪魔してしまうこともあるのです。
特に背中の上半分には、心の健康に関係する心兪(しんゆ)や、肝兪(かんゆ)というツボがあります。
この部分をほぐすには、ストレッチポールやゴルフボールの上に背中を乗せて軽く刺激したり、ストレッチやヨガで背中をしっかり伸ばすのがおすすめです。
内臓疾患を和らげる
消化不良の改善や水分の流れを良くする効果が期待でき、胃や腸の調子が悪いときにもツボへのお灸はおすすめです。
腸の動きを正常化し、便秘や下痢など、多くの方が悩んでいる症状にも効果が期待できます。
カイロや温かいタオル、市販のお灸で温めるのも効果的です。
みぞおちとおへそのちょうど真ん中にあるツボ、中脘(ちゅうかん)は、内臓全体の働きを活発にし、体全体を元気にする効果が期待できます。
女性特有の症状を和らげる
ツボを刺激すると、自律神経やホルモンのバランスを整えたり、骨盤の中にある臓器の働きを調整したりする効果があるといわれています。
そのため、女性特有の生理痛や下腹部の冷えを和らげ、生理のリズムを整えたり、子宮や排卵の調子を良くする効果があるといわれています。
生理不順や腰の痛みの改善も期待できるでしょう。
また、30代後半から40代半ばの女性にもおすすめなのが血海(けっかい)というツボです。
この時期は、更年期に似た体の不調が起こりやすいですが、その原因は卵巣の働きが弱くなったり女性ホルモンが減ったからではなく、体の冷えや生活習慣の乱れが多いと言われています。
このツボを刺激することで、子宮や卵巣周りの血流が良くなり、不調の改善につながるのです。
お灸におすすめのツボとは?
では、お灸をするのにおすすめのツボはあるのでしょうか。
体のバランスが崩れたときに整えるツボを紹介します。
ご自身の症状に合わせて、お灸を試してみませんか?
内関(ないかん)|自律神経の改善におすすめ
心を落ち着けたり、自律神経のバランスを整える効果があるツボです。
イライラや不安を和らげたり、ストレスで起こる胃の不調などにも効くと言われていて、「万能ツボ」としても有名です。
平衡感覚を整える働きがあるので、乗り物酔いを防いだり、胃や喉の痛み、不快感、二日酔いを和らげる効果も期待できます。
場所は、手のひらを自分の方に向けて、手首のシワから肘に向かって指3本分上がったところ。細い腱が2本並んでいる間にあります。

肩井(けんせい)|肩こりにおすすめ
肩井は、首から肩にかけてのラインにあるツボで、肩こりや首の疲れを和らげるのに効果的です。
特に、現代人によくある肩こりや、デスクワークで緊張しやすい首や肩の筋肉をほぐすのに役立ちます。
簡単に押せるので、日常的なセルフケアにもおすすめです。
肩井は、首の付け根から肩にかけて筋肉が一番盛り上がるところにあります。
具体的には、肩の端と首の根元を結んだ線の真ん中で、肩の少し内側に位置していて、指で押すと、少し硬い部分がツボの位置です。

湧泉(ゆうせん)|冷え性におすすめ
足の裏にある筋肉をほぐすことで、親指が外側に引っ張られるのを防ぐ効果があります。
また、食欲がないときや腰の痛み、冷え症に役立つといわれています。
東洋医学では「生命の源」と呼ばれ、体全体のエネルギーをコントロールする大事なツボとされています。
場所は、足の裏の土踏まずより少し指寄りの部分で、足の指を曲げたときにできるくぼみにあります。

腎兪(じんゆ)|腰痛におすすめ
腎兪は、腰痛や坐骨神経痛に効果があるツボです。
このツボを刺激することで、腰まわりの血流が良くなり、筋肉の緊張をほぐしたり、背骨や姿勢を整える効果が期待できます。
腎兪は、ウエストが一番くびれているところの背骨から指2本分外側にあります。
第12肋骨(いちばん下の肋骨)の先端と同じ高さで、背骨の両側にある筋肉(脊柱起立筋)の上に位置します。

足三里(あしさんり)|内臓関連の症状におすすめ
足三里は、胃腸を整えるツボとしてとても有名です。
お腹の痛みや吐き気、下痢などの胃腸の不調だけでなく、足の疲れや歯の痛みにも効果があると言われています。
膝のお皿の下から指4本分下がったところで、ふくらはぎの外側にあるくぼみが足三里のツボです。

三陰交(さんいんこう)|女性特有の不調におすすめ
三陰交は、女性特有の悩みに効果が高いとされるツボです。
生理痛や生理不順、更年期障害、そして下痢や便秘などの消化器系の不調にも広く使われています。
このツボは「肝」「脾」「腎」という3つの経絡(エネルギーの通り道)が交わる場所にあります。
昔から、女性の月経や妊娠、出産に関係する悩みには三陰交が良いと言われてきました。
三陰交の場所は、足の内くるぶしの一番高いところから指4本分上に上がった部分の、骨と筋肉の境目に位置しています。

合谷(ごうこく)|美容におすすめ
合谷は「万能のツボ」とも呼ばれ、体全体の調子を整え、さまざまな効果が期待できます。
頭痛や肩こり、ストレスの軽減、美容効果など、幅広い症状に役立ちます。
頭や顔の血流を良くするツボで、肌のトラブルやむくみ、顔まわりの不調に効果があるといわれています。
合谷は手の甲の側、親指と人差し指の骨が交わる手前の人差し指側にあります。

お灸を行う最適な頻度は?
お灸を受ける頻度は、症状や体の状態によって変わりますが、初めての場合は週に1~2回を目安に通うのがおすすめです。
体が温かさに慣れてきて、症状が改善してくると、週に1回や2週間に1回のペースでも効果を感じられるようになります。
慢性的な痛みや不調がある場合は、最初に集中して施術を受けることで、早めに改善を実感できることが多くあります。
施術の頻度や回数は、体調や生活スタイルに合わせて調整しますので、お気軽にご相談くださいね。
広島周辺でお体の不調でお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
肩こりや腰痛、胃腸の不調、冷え症、ストレスによる自律神経の乱れなど、日々の生活で感じるさまざまな体の不調にお灸は効果的です。広島周辺にお住まいの方で、お体の不調にお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。