側弯症とは、背骨が横方向に曲がってしまう状態を指します。本来、背骨は横から見るとS字カーブを描いていますが、正面から見たときにはまっすぐな状態が正常です。しかし、側弯症では正面から見たときに背骨がC字型やS字型に曲がってしまうことも。この記事では、側弯症になりやすい人の特徴や改善方法などについて詳しくご紹介します。

側弯症になりやすい人は？

側弯症は、はっきりとした原因は現在のところわかっていません。ただし、遺伝や成長期の体の変化が影響している可能性が指摘されています。ここでは、側弯症になりやすいとされる人の特徴についてご紹介します。

思春期の子ども

思春期は、体が急速に成長する大切な時期です。この時期に背骨が曲がりやすくなることが、側弯症と深く関係していると考えられています。成長期のピークにあたる10歳から15歳頃に症状が現れることが多いとされています。この時期には骨や筋肉のバランスが崩れやすく、外見上では肩の高さが左右で違う、背中が丸く見えるなどの変化が生じるのです。多くの場合、本人が痛みを感じないため、気づかれにくいのも特徴です。定期的な健康チェックや、親が子どもの姿勢を観察することが、早期発見につながると言われています。

女児

側弯症は男女ともに発症する可能性がありますが、特に女児に多いと言われています。思春期の女児では、成長期の終わり頃に曲がりが進むケースが多く、放置すると症状が悪化することがあります。なぜ女児が発症しやすいのかは明確に解明されていませんが、体の成長やホルモンバランスが関係している可能性が考えられています。家族や学校の先生が早めに気付いてあげることで、早期にサポートできる可能性が広がります。普段の生活で、姿勢や肩の高さなどを観察してみると良いでしょう。

家族に発症歴がある人

側弯症は遺伝的な要因が関係している可能性があるため、家族に発症歴がある場合、その子どもや兄弟も側弯症を発症するリスクが高くなると言われています。特に親や祖父母が側弯症を経験している場合、子どもに注意を払うことが重要です。ただし、遺伝的要因だけでなく、環境や成長過程の影響も無視できません。家族に発症歴がある場合は、早期に専門家に相談し、定期的に検査を受けることで、背骨の異常をいち早く発見できる可能性が高まります。家族の経験をもとに、予防や対策をしてあげましょう。

側弯症の改善方法は？

側弯症の改善方法は、症状の進行度や年齢、生活の影響を考慮して選びます。改善方法には、装具を使用する方法や手術療法などがあります。ここでは、側弯症の改善方法について詳しくご紹介します。

装具による改善

中等度の側弯症の改善には、装具を使うことがよくあります。骨が成長中の時期に装具を着用することで、脊柱の曲がりを抑える効果が期待できます。成長期の子どもでは、装具を使用する方法が重要です。装具は主にプラスチック製で、胸や腰の形に合わせて作られるため、服を着ていれば目立ちません。

装具の効果を最大限に引き出すには、1日13～16時間程度の着用がおすすめされています。長時間の着用が必要ですが、運動やスポーツの際には一時的に外しても問題ありません。ただし、装具を使用しても完治するわけではなく、骨の成長が止まるまで続ける必要があります。目安として、男児は16歳頃、女児は14歳頃に終了となるケースがよくあります。日常生活への支障は少ないため、学校生活や友達との活動にも安心して取り組めます。

整体

整体で側弯症の改善を目指すことが可能です。整体では、筋肉の緊張を和らげたり、骨格のバランスを整えたりするアプローチで改善していきます。セラピストプラネットでも側弯症の改善を目指すための施術を行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください！

側弯症でやってはいけない姿勢は？

側弯症を抱える方にとって、日常の姿勢や体勢は背骨への負担に直結します。無意識のうちに取ってしまう姿勢が、症状の進行を招いたり、体に余計な負担をかけたりすることも。ここでは、避けた方がよい姿勢についてご紹介します。

横向きで寝る

横向きで寝る姿勢は、楽な体勢に感じられるかもしれません。しかし、側弯症の人にとっては、背骨に左右非対称の圧力がかかるため、曲がりを悪化させる可能性があります。特に同じ側を向いたまま長時間寝続けると、片側にかかる負担が大きくなり、体全体のバランスが崩れてしまうことも。

仰向けで寝る姿勢が、最も背骨に負担をかけにくいとされています。仰向けに寝る際には、腰の自然なカーブを保つために、膝の下にクッションを入れるとより効果的です。寝具選びも重要で、適度に体を支えてくれる硬さのマットレスを使うことで、背骨を安定させることができます。夜間の姿勢は無意識になりがちですが、普段から意識しておくと良いでしょう。

うつ伏せになる

うつ伏せは側弯症に限らず、背骨にとってあまり良い姿勢ではありません。この姿勢は、腰や首に大きな負担をかけ、自然な背骨のカーブを歪めてしまいます。特に側弯症の方の場合、背骨がさらに不自然に曲がり、筋肉のバランスを崩す原因にもなります。

うつ伏せで寝る習慣がある場合は、少しずつ仰向けや横向き（バランスよく）に切り替える努力をしてみてください。もしどうしても慣れない場合は、腰の下に小さなクッションを入れることで、負担を軽減できます。また、うつ伏せでスマホや本を見ることも、首や背中への影響が大きいため避けた方が良いでしょう。

側弯症をそのままにしておくとどうなる？

側弯症をそのまま放置してしまうと、見た目や健康面でさまざまな影響が現れることがあります。特に症状が進行した場合、日常生活や体の機能に支障をきたす可能性があるため、早めに対策を行いましょう。ここでは、考えられる影響について詳しくご紹介します。

歪みが見た目にも現れる

側弯症が進行すると、背骨の曲がりによる体の歪みが見た目にも現れるようになります。肩の高さが左右で異なる、背中や腰が不自然に膨らんで見えるといった変化が生じることも。軽度の場合は服を着ていれば気づかれにくいこともありますが、弯曲の角度が大きくなると、外見上の変形が目立つようになります。

一般的に、成長期が終わると側弯の進行は止まることが多いですが、角度が大きい場合には成長終了後も徐々に悪化するケースがあります。見た目の変化が本人の心の負担になることもあるため、早い段階で専門家に相談しましょう。早期発見と対処により、進行を抑えられる可能性があるため、定期的な検査も大切です。

内臓を圧迫して機能が低下する

側弯症が進行して背骨の曲がりが強くなると、内臓が圧迫され、体のさまざまな機能に影響を及ぼすことがあります。特に心臓や肺が圧迫されると、呼吸がしにくくなったり、心臓の働きが低下したりすることがあります。このような状態が続くと、疲れやすさや歩きにくさなど、日常生活に支障をきたすことがあります。

さらに、重度の場合には、呼吸器の機能障害や心不全といった深刻な症状につながる恐れもあります。また、胃腸が圧迫されることで消化不良を引き起こし、食欲低下や体重減少といった問題が現れることもあります。これらのリスクを防ぐためにも、早めに専門医の診察を受け、適切な検査や経過観察を行うことが大切です。

広島周辺で側弯症にお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください！

この記事では、側弯症になりやすい人の特徴や改善方法などについてご紹介しました。早めに気付いて対処することが非常に大切です。
広島周辺にお住まいの方で、側弯症にお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。