ぎっくり腰は中高年だけじゃない?全年代で注意すべき原因と症状まとめ
目次
腰に突然走る激痛、いわゆるぎっくり腰は、中高年特有の症状と思われがちですが、最近では20代や30代の若い世代にも増えているのをご存じでしょうか。
デスクワークでの長時間同じ姿勢、運動不足による筋力低下、無理な体勢での荷物の持ち上げなど、年齢を問わず誰にでも起こりうるリスクがあります。
重症化すると日常生活にも支障をきたすため、注意が必要です。
今回は全年代で注意すべき原因と症状を紹介します。
ぎっくり腰になりやすい年齢はいくつ?
ぎっくり腰は年齢や性別に関わらず誰にでも起こり得ます。日本腰痛学会の2023年調査によると、急性腰痛の有訴者割合は40〜49歳が最も多く、次いで30〜39歳、50〜59歳の順に高い という結果が示されました。働き盛りの世代に比較的多いのが特徴であり、日常生活や仕事への影響が大きいため注意が必要です。
ぎっくり腰のピークは30~50代
一般的には30代から50代に多いと言われており、仕事のストレスや運動不足が原因になっているケースが多くみられます。
男性は重い物を持つ作業やスポーツによる負荷がきっかけになっている場合が多く、筋肉量はあっても柔軟性が失われていて、急な動きでの発症が多いです。
女性の場合、出産による骨盤のゆがみや靭帯のゆるみ、年齢による筋力の低下が引き金になることも。
また、ヒールの高い靴を履くと姿勢が乱れ、腰への負担が増すことも原因のひとつと考えられています。
正しい姿勢で歩ける高さの靴を選ぶようにしましょう。
油断できない!10〜20代でも発症例あり
年齢を重ねた人がなると思われがちなぎっくり腰。
実は若い年代での発症例もあるのです。
自分は大丈夫と思わずに、まずは原因を知って日頃からぎっくり腰にならないよう心がけましょう。
年代別に見るぎっくり腰の原因と特徴
ぎっくり腰は、発症する年代によってその原因と特徴が違ってきます。
各年代での原因と特徴を下記にまとめました。
それぞれの年代に多い原因と対策を知っておくと、予防や再発防止につながります。
若い世代|スポーツや急な動作で発症しやすい
10代、20代でのぎっくり腰の発症は、激しいスポーツがきっかけといわれています。
筋肉を酷使して疲労がたまった状態で急激な動きや無理な姿勢をとってしまい、腰に強い負担がかかり、発症してしまうのです。
特に、テニスやゴルフなど、腰を回転させる動きがあるスポーツをしている方は注意しましょう。
また、最近ではゲーム機やスマートフォンの普及により、背中を丸めて猫背になったり、脚を組んだりと姿勢が崩れている若い世代が多くみられます。
外で遊ぶ機会も減ったため、若者の運動不足が深刻化しており、筋力が弱くなってぎっくり腰になりやすい状態になっているのです。
正しい姿勢を意識して、腹筋や背筋、体幹を鍛える軽い運動を取り入れるとよいでしょう。
筋肉の柔軟性を保つために、お風呂上りのストレッチもおすすめです。
働き盛り世代|疲労や姿勢のクセが積み重なる
30代から50代のぎっくり腰は若い頃からの積み重ねが原因といわれています。
姿勢の悪さや不摂生など、若い頃から続けてきた生活習慣の積み重ねが、腰の痛みとなって体に現れるのです。
腰痛は事故などにあわない限り、積み重なってきた歪みが表面化したもの。
若い頃からの姿勢の悪さ、座り方のクセ、睡眠や食生活など、ひとつひとつ見直しましょう。
また、40代ごろになると社会的な責任が増え仕事が忙しくなったり、育児や家事に追われる日々が続きます。
そのため運動する機会が減り、筋力も低下しぎっくり腰になりやすくなるのです。
また、代謝が落ちてきたと感じるのもこの年代でしょう。
運動をしても若い頃より筋肉がつきにくく、血流が滞り、腰回りのコリにつながります。
シニア世代|筋力低下と加齢変化に注意
60代以降のぎっくり腰は、加齢による体の変化が大きな原因です。
筋肉量が減少し、特に腹筋や背筋が弱くなると体を支えきれなくなり、腰が曲がってしまいます。
曲がったままだと周辺の筋肉が緊張した状態が続き、ぎっくり腰になりやすくなってしまうのです。
また、骨粗鬆症も原因のひとつで、加齢により骨密度が低下して骨や椎体に負担がかかってぎっくり腰を誘発しやすくなります。
カルシウムやビタミンDの多い小魚や乳製品、キノコ類を意識して摂るようにしましょう。
女性は50代以降の閉経後、骨粗鬆症になりやすいため、1年に1回の骨密度検査をおすすめします。
セルフケアとして、ウォーキングや軽い運動で筋力と柔軟性を保つよう意識しましょう。
無理をして重い物を持ち上げないよう注意して、必要な場合は、膝を使って腰への負担を分散させてください。
あなたも当てはまる?ぎっくり腰リスク度チェック
ぎっくり腰は突然なるもの、と思われていますが、実は腰痛に悩む方には共通点があります。
それは、腹筋、背筋の筋力の低下と、ふとももの筋肉の硬さです。
運動や筋トレで筋肉をつけて、ストレッチで柔軟性を保つと、ぎっくり腰を防ぐことができます。
生活習慣を見直して、腰への負担を減らすことが大切です。
以下のぎっくり腰リスク度チェックも活用して、自分に合った対策をしましょう。
ぎっくり腰のサイン・よくある初期症状の例
ぎっくり腰は、なんらかの原因で、突然腰に激しい痛みが発生した状態です。
症状が出る前には、腰周辺に違和感を覚えたり、軽い痛みや怠さが出るケースがあります。
咳やくしゃみが腰に響くと感じる方も。
前触れもなく突然なるもの、というイメージのぎっくり腰ですが、実際にはこのような小さなサインが現れることが多いのです。
これらを見逃さず、適切にケアをすると重症化を防げます。
ぎっくり腰になったときの正しい対処法
普段は気を付けていても、ふとしたときに「やってしまった!」というのがぎっくり腰。
なってしまった場合はどのように対処すればよいのでしょうか。
痛みが強く出ている急性期は、まずは安静にすることが重要です。
むやみにうごかず、自分が一番楽な姿勢で深呼吸をして痛みが落ち着くのを待ちます。
発症から24時間~48時間以内は、患部の炎症を抑えるため冷却湿布やアイスパックを使用するとよいでしょう。
3日目以降は患部をあたためるようにしてください。お風呂は、こわばった筋肉をほぐしリラックスできるためおすすめです。
まだ痛みは続いていますが、安静にしすぎず、普段通りの生活をこころがけましょう。
1週間程で、激しい痛みから鈍い痛みにかわってきます。
これは患部をかばううちに、腰周辺の筋肉がこわばるためです。
この頃には、無理のない範囲で少しずつストレッチをすると痛みが改善しやすく回復が早まります。
ぎっくり腰は再発しやすい症状といわれていて、実際に繰り返す腰痛に悩んでいる方も少なくありません。
痛みがあるからといって安静にしすぎると、腰周辺の筋力が落ちてしまったり、こわばったままになり、再発しやすい状態に。
再発の予防には、姿勢の見直しや、運動などの筋トレ、ストレッチを日課にして腰周辺の筋肉を鍛えることが大切です。
また、バランスのとれた食生活やストレスをためないことも重要です。
放置は危険?病院に行く目安・タイミング
通常、2週間ほどで痛みはやわらぎますが、激しい痛みが長く続く場合は椎間板ヘルニアや脊椎管狭窄症など、別の病気の可能性があるため、早めに専門医に相談しましょう。
また、腰の痛みだけでなく足の痺れや麻痺が出ている場合、神経を圧迫している可能性が高いため、早急な対応が必要です。
高齢者の方は、ぎっくり腰になったときに圧迫骨折をしているケースもあるため、痛みが激しい場合は特に注意しましょう。
骨粗鬆症といわれたことがある方はその旨も伝えるとよいでしょう。
広島周辺でぎっくり腰にお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
広島周辺にお住まいの方で、ぎっくり腰にお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。