シンスプリントとは?疲労骨折との違いや発症しやすい人の特徴などを解説!
目次
シンスプリントとは、下肢の脛あたりが痛む怪我のことで疲労骨折と症状が似ているため鑑別が難しいと言われています。しかし、シンスプリントと疲労骨折とでは原因が異なります。
今回は、シンスプリントとはどのような怪我の状態なのか、疲労骨折との違いにはどのような点があるのか解説していきます。また、発症しやすい人の特徴や放置してしまうとどのようなリスクがあるのかも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
シンスプリントと疲労骨折の違いは?
症状が似ているとされるシンスプリントと疲労骨折にはどのような違いがあるのでしょうか。一見、痛み方が似ているためどちらから引き起こされているか分からない場合も少なくありません。しかし、この2つには原因や痛みの範囲、痛みの持続期間などに違いがあります。
では、シンスプリントと疲労骨折のそれぞれの症状や原因についてと2つの違いについて解説していきます。
シンスプリント:筋組織の炎症
シンスプリントとは、脛骨つまり脛あたりの筋肉がスポーツなどの運動によって負荷が蓄積されたことで炎症を起こし痛みを生じさせるものです。別名、脛骨過労性骨膜炎とも呼ばれています。
安静時には何ともなくても、運動の前後で痛みを感じるのが特徴です。しかし、重症化してしまった場合には安静時にも痛みを伴うことがあります。
疲労骨折:骨に微小なヒビが入る
疲労骨折とは、通常イメージする骨が折れる骨折とは異なり、骨にヒビが入った状態のことです。これは、同一部位に負荷が蓄積することで引き起こされ、慢性的なスポーツ障害とも言われています。
安静時にも持続して痛みを感じることもあり、再発する場合も少なくありません。ほとんどの場合は安静にすることが最善策ですが、重症化すると手術による治療をしなければならないこともあります。
シンスプリントと疲労骨折の違い
シンスプリントと疲労骨折の違いは下記の点です。
- 原因
- 痛む場所や範囲
- 痛みの持続期間
大きな違いとして挙げられるのが、痛みの原因です。シンスプリントは筋肉の組織がダメージを受けたために炎症をきたすことで痛みが生じるのに対し、疲労骨折は骨にヒビが入る程度の小さな骨折から生じます。
痛みの場所についても、疲労骨折の方が限局した痛みとなり痛みの持続期間も長くなります。一方シンスプリントでは、重症化の場合には安静時にも痛みますが、基本的には運動などの可動時に鈍い痛みを感じます。
また、どちらも脛あたりに痛みを感じますが、シンスプリントはやや足首よりであることが多く、疲労骨折では膝に近い脛であり骨自体が痛いと感じるでしょう。
シンスプリントを起こしやすい人の特徴は?
シンスプリントになりやすい人とそうでない人の違いとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、シンスプリントを起こしやすい人の特徴について解説していきます。
扁平足の人
一般的に土踏まずと呼ばれている足裏のアーチは、足から受けた衝撃を吸収し和らげる働きがあります。このアーチが不十分な扁平足の人は、足からの衝撃を直に受けやすく負荷がかかりやすくなる傾向があるためシンスプリントになりやすいと言われています。
フォームが乱れている人
運動時のフォームが乱れている人は、足にかかる負荷が大きくなるためシンスプリントなどの筋肉の炎症をきたしやすい状態になります。また、不適切なフォームはその他の怪我の原因にもなり得ます。
筋肉がほぐれていない人
準備運動やウォーミングアップなどは、怪我を予防するための重要な工程です。筋肉が緊張状態で運動をしてしまうと、柔軟性がないために衝撃や負荷に耐えきれずに思わぬ怪我の原因となる可能性があります。運動前だけでなく、日常的にストレッチなどを行うことで筋肉の柔軟性を高めるとシンスプリントなどの筋肉の炎症による怪我を防ぐことができます。
激しい運動を再開した人
期間を空けて以前していた運動を再開する人も、シンスプリントを起こしやすい人の特徴です。特に激しい運動や活動量が多いスポーツなどは、再開することでシンスプリントを引き起こす原因となる可能性があります。
以前行っていたからと安心せずに、期間が空いてしまった際や休憩後などはしっかり体を慣らしてから再開するようにしましょう。
シンスプリントを放置するとどうなる?
シンスプリントはスポーツなどの運動によって引き起こされる怪我の一種です。痛みを我慢して治療をせずに運動などを続けた結果、どのような状態に陥ってしまうのでしょうか。
では、放置した際のリスクについて解説していきます。
症状が慢性化する
シンスプリントを治療せずに放置することで、症状の慢性化や治りにくくなってしまう可能性があります。初期の場合は、安静や鎮痛薬で痛みのコントロールをするなどで改善が期待できますが、放置した結果、神経にまでダメージを及ぼしてしまう可能性があります。
骨折につながる
シンスプリントと疲労骨折は似ている症状ですが、シンスプリントを放置していると疲労骨折の原因にもなり得ます。痛み方が似ているため、シンスプリントだと思っていたら疲労骨折を引き起こしていたなんてことも少なくありません。
シンスプリントと疲労骨折の見分け方は?
シンスプリントと疲労骨折の違いについては前述しましたが、実際にはどのようにしてこの2つを見分ければ良いのでしょうか。双方の違いも踏まえて、見分ける際のポイントを2つご紹介します。
痛みの違い
痛みの違いは、範囲と痛みを感じるきっかけの有無です。シンスプリントでは、運動時に強く痛み、安静時には緩和されることが多く見られます。また、範囲も10cm程度と比較的広範囲で鈍く重い痛みを感じるでしょう。
一方で疲労骨折は、痛みの程度は安静時と運動時同様であり、限局した箇所に鋭い痛みを感じます。
腫れの違い
シンスプリントは筋肉組織の炎症のため、あまり腫れが見られることはありませんが、疲労骨折では骨折部位に腫れが見られることがあります。
広島周辺でシンスプリントや疲労骨折でお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
シンスプリントと疲労骨折は慢性的なスポーツ障害によって引き起こされる怪我の一種で、症状が似ているため鑑別が難しいと言われています。しかし、この2つでは痛みとなる原因が全く異なり、痛みの範囲や持続期間にも違いがあります。
シンスプリントは、筋肉の炎症によって比較的広範囲に鈍く重い痛みを感じ、安静時には緩和されるのが特徴です。疲労骨折では、骨に微小のヒビが入ることで限局した箇所に鋭い痛みが生じます。
シンスプリントは筋肉の炎症ですが、放置すると疲労骨折に発展する可能性もあります。自己判断での鑑別はさらなる怪我や重症化のリスクがあるため、脛に痛みを感じたら医療機関で診断してもらうと良いでしょう。
広島周辺にお住まいの方で、シンスプリントにお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。