人工膝関節でやってはいけないことは?過ごし方の注意点を解説!
「人工膝関節手術を受けた後、何を避けるべきか詳しく知りたい。」「間違ったことをしてしまい、膝に負担をかけるのが心配…。」
このように考える方は少なくないでしょう。
人工膝関節を装着した後の生活には、いくつかの注意点があります。
避けるべき行動を把握し実践することで、回復を促進し、膝の健康を長期的に維持することが可能です。
この記事では、人工膝関節の概要や必要性、リハビリ期間について解説します。
さらに、手術後に避けるべき行動や、膝への負担を軽減するための生活上の工夫、注意点なども詳しく取り上げていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
人工膝関節とは?
人工膝関節とは、損傷を受けた膝の関節部分を人工物に置き換える手術です。
関節リウマチや変形性膝関節症などで関節が損傷し、激しい痛みや可動域の制限がある場合に検討されることが多いとされています。
人工関節は主に金属やプラスチック製の素材で作られ、膝の動きを滑らかにする役割を担ってくれます。
人工関節によって歩行や日常生活を取り戻せますが、いくつかの制限や注意点も生じます。
これらの点を正しく理解して、無理のない生活を送ることが、長期的な健康維持につながります。
そのため、医師や理学療法士などの専門家の指導を受けながら、慎重に回復を目指していくことが重要になるでしょう。
人工膝関節を装着する必要があるのはどのような人?
人工膝関節の装着が必要となるのは、主に膝関節に深刻な損傷がある場合です。
変形性膝関節症や関節リウマチにより軟骨がすり減り、関節が固まってしまって痛みが生じているケースが多くあります。
また、膝関節の変形が重度で、保存療法では痛みや機能障害の改善が見込めない場合も、選択肢の一つとして考えられます。
人工膝関節を装着する目的は、患者さんが痛みのない生活を送り、日常動作を快適に行えるようにすること。
しかし、装着することで全ての問題を解決してくれるわけではなく、装着後の適切なケアと注意深い生活が求められるでしょう。
特に、膝へ無理に負担をかけることは避けなければなりません。
人工膝関節が必要かどうかについては、専門医との綿密な相談と検査結果に基づいて慎重に判断する必要があると考えられます。
人工膝関節によるリハビリ期間はどれくらい?
人工膝関節手術後のリハビリ期間は、年齢や体力、手術前の膝の状態によって個人差がありますが、一般的には3ヶ月から6ヶ月ほどかかるとされています。
このリハビリ期間は、膝の機能を回復し、再び日常生活に戻るために非常に重要な時期です。
まず、装着直後から入院先でリハビリが始まります。
専門スタッフの指導の下、膝の動きを回復させるための基本的な運動から始め、徐々に負荷を上げていきます。
退院後も自宅でのリハビリが必要となり、膝を無理に曲げたり、重い荷物を持ったりする行為は避ける必要があります。
また、リハビリ中は痛みが完全に消えるわけではありません。
痛みと上手く付き合いながら、リハビリを継続することが大切です。
適切なケアと運動を行うことで、術後の膝機能の回復を促し、快適な日常生活を取り戻せる可能性が高まります。
焦らず、着実にリハビリに取り組むことが重要になるでしょう。
人工膝関節でやってはいけないことは?
人工膝関節手術後には、膝に過度な負担をかける行動を避けることが回復を早めるために重要です。
以下に、特に注意が必要な行動を詳しく解説します。
重い荷物を持つ
装着後しばらくは、膝関節が完全に回復していないため、重い荷物を持つことは避けましょう。
重いものを持つと膝に過剰な圧力がかかり、回復を遅らせる可能性があります。
急な動きや長時間の荷物運びは、関節に悪影響を及ぼすため、特に注意が必要となります。
回復期間中は、軽い荷物であっても膝への負担を意識し、できるだけ荷物の運搬は家族や周囲に頼みましょう。
どうしても自分で持たなければならない場合は、両手に分散させるなど工夫し、膝への負担を最小限に抑えることが重要です。
足に合ってない靴を履く
靴選びも膝の健康に大きく影響します。
特に、足に合っていない靴やサポートが不十分な靴は、膝に不自然な負担をかける可能性があります。
装着後は、クッション性のある靴や膝の動きをサポートする適切な靴を選びましょう。
靴が合っていないと、歩行時に膝に余計なストレスがかかり、回復を妨げることがあります。
靴選びの際は、専門店でフィッティングを受けることをおすすめします。
適切な靴を選ぶことで、日常生活での膝への負担を軽減し、スムーズな回復を促すことができるでしょう。
膝に過度な負担がかかるスポーツ
装着後の回復期間中は、膝関節に過度な負担をかけるスポーツや運動は避けましょう。
ジャンプや急激な方向転換を伴うスポーツは、膝に大きなストレスをかける可能性が高いため、控えた方が望ましいとされています。
適切なリハビリが進むまでは、ウォーキングや水中歩行、軽めの水泳など、膝に優しい運動を選びましょう。
ただし、これらの運動を始める際も、必ず担当医や理学療法士に相談し、自身の回復状態に合わせた運動方法や強度を確認することが大切です。
人工膝関節装着後の過ごし方や注意点は?
人工膝関節装着後の生活は、膝の回復を促進するためにいくつかの注意点があります。
ここでは、日常生活で気をつけるべき点について詳しく説明します。
体重管理を行うこと
人工膝関節装着後、体重管理は非常に重要です。
過剰な体重は膝に余分な負担をかけ、回復を遅らせる原因となります。
バランスの取れた食事と適度な運動を心掛けることで、体重を適正に保ち、膝にかかる負担を軽減することができるでしょう。
体重が増加しないよう注意し、健康的な体重を維持することが、膝の長期的な健康にとっても重要です。
ズボンは座って履く
ズボンを履く際の姿勢も、膝への負担軽減に関係するとされています。
立ったままズボンを履くと、膝に不自然な負荷が加わってしまい、回復が遅れる可能性があります。
膝を守るためには、座った状態でズボンを履くことが推奨されます。
これにより、膝への圧力を最小限に抑え、リハビリ中の膝の負担を軽減することができます。
正座ができなくなる
人工膝関節を装着した後、多くの方が正座に苦労します。
それは、人工関節は通常の膝関節とは動きが異なるため、正座時に違和感や痛みを感じることがあるからです。
リハビリ中は無理に正座をせず、膝に優しい姿勢を心掛けましょう。
必要に応じて、専門家のアドバイスを受けながら適切な動作を学ぶことも大切です。
可能なら自転車の運転は避ける
自転車の運転も、膝に負担をかけることがあります。自転車に乗るときは、膝関節は約120度曲がります。
特に装着直後は可動域の制限があるため、自転車のペダル操作が膝に不快感を引き起こすことがあります。
リハビリが進むまでは、自転車の運転を避けるか、軽い運転から始めるようにしましょう。
回復が進んだ後、専門家の指示に従って自転車の運転を再開することが推奨されます。
人工膝関節は破損のリスクがある
人工膝関節には、破損のリスクが存在します。
特に、過度な負荷や不適切な使い方によって、関節部品が摩耗したり破損したりする可能性があります。
破損を防ぐためには、適切なケアと注意を払い、膝に無理な負担をかけないようにすることが重要です。
定期的に専門医の診察を受け、人工関節の状態を確認することも大切です。
合併症を発症する可能性がある
人工膝関節手術後には、いくつかの合併症のリスクも考慮する必要があります。
特に注意が必要な合併症として、以下のものがあります。
血栓症
装着後の血栓症は、脚部の血管に血栓ができる状態です。
これが進行すると、深部静脈血栓症(DVT)や肺塞栓症を引き起こす可能性があります。
血栓症を予防するためには、手術後の早期に歩行を開始し、医師の指示に従った抗凝固薬の使用やリハビリを行うことが推奨されます。
肺炎・肺水腫
装着後には、肺炎や肺水腫などの呼吸器系の合併症が発生することがあります。
特に高齢者や体力が低下している場合、リスクが高くなります。
これを防ぐためには、手術後のリハビリだけでなく、呼吸器系のケアも重要です。
深呼吸や軽い運動を行うことで、肺機能を維持し、合併症のリスクを減らすことができます。
広島周辺で人工膝関節が気になる方はセラピストプラネットにご相談ください!
人工膝関節装着後の過ごし方には多くの注意点があります。
特に、重い荷物を持ったり、足に合っていない靴を履いたりすることは膝に余計な負担をかけ、回復を遅らせる原因となります。
体重管理や適切な姿勢での動作を心掛け、合併症のリスクも考慮しながら慎重に生活を送りましょう。
広島周辺にお住まいで人工膝関節に関するお困り事がある方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。
セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。
どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴の一つです。
どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。
一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。