低身長症のチェック方法は?原因・検査方法・改善方法を解説!
「子どもの身長がなかなか伸びない…」と悩みを抱えている方は少なくありません。
実年齢の平均身長よりもかなり身長が低い場合、低身長症と判断されることがあるとされています。
原因はさまざまですが、改善が目指せる期間は思春期ごろまでとされているため、早めの検査がおすすめです。
この記事では、低身長症の原因や検査方法などをご紹介します。
低身長症とは?
低身長症とは、年齢に対して身長が極端に低い状態を指す用語です。
「小人症」とも言われ、同じ年齢の人と比べて、SDという標準偏差スコアが-2SD以下であると低身長症と判断されることがあります。
低身長症の原因は?
低身長症の原因は、名前のつく症状のものだけでなく特別な検査が必要ない遺伝的なものまでさまざまです。
ここでは、低身長症の代表的な原因を4つご紹介します。
成長ホルモン分泌不全症
成長ホルモン分泌不全症は、成長ホルモンの不足が原因となって発症する低身長の原因の一つです。
成長ホルモンは聞き馴染みのある方も多いと思いますが、子どもが成長していくために必要なホルモンです。
そのため、この成長ホルモンが不足していると身長の伸びにも影響し、子どもの成長を妨げることになります。
子どもが年齢にあった成長をしない場合にこの症状が疑われます。
甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は、甲状腺が十分なホルモンを生成しないことによって起こる症状です。
甲状腺ホルモンが不足すると、骨の成長が遅れるため、低身長になることがあります。
疲れやすい、通常よりも寒がる、便秘になりやすいなどの症状があり、子どもからこのような兆候がみられたら早めに専門家に相談するようにしましょう。
性腺機能低下症
性腺機能低下症は、性ホルモンの分泌が不十分であることが原因で思春期の成長が遅れる症状です。
性腺機能低下症は、性別に関係なく発症する可能性があるとされていますが、適切に検査をしていくことで思春期の発育を促し、身長の改善を期待することができます。
体質性低身長症
体質性低身長症は、遺伝によって発症するとされている症状で、病気と判断されない場合に体質性低身長症であるとされます。
体質性低身長症の方は、家族みんなが低身長である場合が多いですが、その中でも低身長の傾向が見られる場合に判断するとされています。
特別な検査は必要はない上に、成長期の後半に急激に成長することも。
本人の不安に対する心理的なサポートを中心に行いましょう。
低身長症の検査はどんなことをする?
低身長症であることが疑われる場合、まずは検査が必要です。ここでは、一般的な検査方法についてご紹介します。
成長障害に関連する病歴のチェック
低身長症は、成長障害に関連する過去の病気が原因となる場合もあるとされています。
そのため、まずは過去に発症した病気をチェックします。
ほかにも、生まれてから現在にいたるまでを詳しくヒアリングして原因を探ることが一般的で、具体的には次のような内容を確認します。
・出生児の状況
・食生活
・薬の使用履歴
・家族の成長パターン
家族の成長パターンとは、親や兄弟・姉妹との遺伝的な要因が影響していないかを判断するために活用されます。
また、先にご紹介した成長ホルモン分泌不全症や甲状腺機能低下症などの可能性がないかの判断としても活用されます。
内分泌検査
内分泌検査は、ホルモンバランスを確認して低身長症の原因となる異常を特定するための検査です。
確認するホルモンには次のものがあります。
・成長ホルモン
・甲状腺ホルモン
・性ホルモン
・インスリン様成長因子-1(IGF-1)など
点滴や注射、薬剤を投与によってホルモンを分泌できているかを調べます。
レントゲン検査
レントゲン検査では、子どもの成長状態を確認するために手の骨の年齢を測ります。
撮影したレントゲン写真をチェックして、骨年齢が同い年の子どもと比較して遅れていないかを判断するためです。
もし、骨年齢が実年齢よりも遅れている場合は成長ホルモンの不足が疑われるとされています。
遅れていない場合でも骨の年齢を知って、今後の身長の伸びを推測することもあるとされています。
低身長症かどうかをチェックする方法は?
「子どもの身長がなかなか伸びない…」とお悩みの場合、検査の前にネットなどで検索して自分なりにチェックすることが多いでしょう。
では、どのように低身長症であることをチェックするのかを2つご紹介します。
医療機関サイトによるセルフチェック
すでにご存知の方も多いと思いますが、医療機関などの専門的なサイトでセルフチェックをすることができます。
子どもの年齢や現在の身長を入力すると、その年齢の子どもの平均身長を元に低身長症が疑われるかどうかを簡単にチェックできます。
専門家に相談する前の手軽なチェックとして活用できますが、あくまでも数値データを元に算出しているものなので、参考程度にとどめておきましょう。
正確な判断をしてもらうには、やはり専門家による検査が必要とされています。
成長曲線を使ったチェック
成長曲線を使用することで、今現在の子どもの成長が遅れていないか、または平均的な範囲にあるかをチェックできます。
母子手帳やサイトなどで確認できます。
参照元:背が伸びない、体重が減ってる…母子手帳 乳幼児身体発育曲線の見方・活用方法|たまひよ
上記の画像は一例ですが、このように緩やかなボーダーが描かれており、大体この範囲内であればOKとされています。
また、現在は低身長である場合でも、後から範囲内まで成長する「追いつき型」と呼ばれるケースもあるため、範囲内でないことが必ずしも低身長症でないことは覚えておいてくださいね。
低身長症を治す方法はある?
では、実際に低身長症であることを判断された場合、治す方法はあるのでしょうか?
低身長症を治す方法や、そもそも治るのか?については原因によって変わりますが、改善を目指せる期間が限られていることは覚えておきましょう。
というのも、思春期を過ぎて骨が成熟すると身長の伸びが期待できなくなるからです。
この時期は、男性は17歳ごろまで、女性は15歳ごろとされています。
成長ホルモン分泌不全症が原因である場合は、成長ホルモン療法が行われることが一般的です。
ホルモン注射を定期的に打ち、成長ホルモンを補充して成長を促すことで改善が期待できます。
性腺機能低下症もホルモン療法でホルモンバランスを整えることで成長をサポートします。
性腺機能低下症の改善見込みは80%と言われています。
甲状腺機能低下症が原因の場合は、ホルモン剤を投与することでホルモンを正常に保つことができます。
甲状腺機能低下症そのものは完治できないと言われていますが、不足しているホルモンの量を正常まで増やせば問題ないとされています。
いずれにしても、改善のためには専門家によるサポートが必要です。改善を目指す場合は早めに相談するようにしましょう。
身長を伸ばすために気をつけたいこと
平均よりも身長が低いことから低身長症であると疑うことがあるかもしれませんが、単に成長が遅れているだけの可能性も考えられます。
ここでは、子どもの身長を伸ばすための3つの方法をご紹介します。
睡眠をしっかりとる
身長を伸ばすためにはしっかりと睡眠をとることが大切です。
これは有名な方法なのでご存知の方が多いでしょう。
睡眠をとることで成長ホルモンが分泌されますが、特に夜中の深い時間帯に多く分泌されます。
夜更かしや寝不足を続けると成長ホルモンの分泌を妨げることになり、子どもの成長期に大きな悪影響を及ぼします。
早めに布団に入ってもなかなか寝付けない場合は睡眠環境を改善する必要があります。
体にあった寝具を選ぶことや、睡眠の妨げになるようなもの(スマホなどのタブレット)を持ち込まないなどで改善ができるでしょう。
バランスの良い食事をとる
身長を伸ばすためには、バランスの良い食事も大切です。
成長期の子どもは、タンパク質やカルシウム、ビタミンD、亜鉛など、骨の成長や筋肉の発達に必要な栄養素を十分に摂取する必要があります。また、野菜や果物を摂ることもお忘れなく。
食事の回数や栄養のバランスが不規則になると、成長に悪影響を与える可能性があるとされています。
日常の食事で意識してみてくださいね。
運動を行う
運動は健康的に成長することを促すため、睡眠や食事と並んで重要と言えます。
身長を伸ばすスポーツといえば、バスケットボールやバレーボールが思い浮かぶかもしれませんが、実はさまざまなスポーツを満遍なく行うことが推奨されています。
さまざまなスポーツを楽しむことで筋肉をバランス良く使えるからです。
過度に行ってしまうと逆効果になることもあるため、楽しみながら行うことを意識してみてくださいね。
広島周辺で身長にお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
この記事では、低身長症の原因や検査方法などをご紹介しました。
子どもの成長は気になることが多いかもしれませんが、単に身長の伸びが遅れている場合も考えられます。
ちなみに、整体では身長を伸ばすための施術も行っています。子どものうちから施術を受けることで、できる限りの改善を見込めることがあります。
広島周辺にお住まいの方で、子どもの身長にお悩みの方は、ぜひセラピストプラネットにご相談ください。
セラピストプラネットは広島県広島市を拠点としている整骨院で、広島県内に10店舗を構えています。
どの店舗も最寄り駅から徒歩1〜13分程度というアクセスの良さが特徴です。
どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。
一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。