スポーツ外傷とは?よくある原因と症状・スポーツ障害との違いを解説!
スポーツによって生じる外傷。
例えば、打撲や捻挫など体のあらゆる場所に生じます。
スポーツを経験したことがあるほとんどの方が経験しているものだと思います。
今回はよくある原因や症状、スポーツ障害の違いなどをご紹介します。
スポーツ外傷とは?
スポーツ外傷とは、スポーツが原因となって生じる打撲や捻挫などの症状のことです。
ほかにも脱臼や骨折、軟骨損傷、靭帯損傷、筋肉や腱の断裂なども含まれます。
スポーツが原因となっていることからスポーツ外傷と呼ばれていますが、重症度や症状はスポーツによって大きく変わります。
その時の姿勢や他選手との衝突があるかなど、色々な背景が考えられるため、一概にこの痛みならこの疾患と断定できないのも特徴の一つです。
スポーツ外傷で一番多いのは?
最も多いとされているのが捻挫であり、3〜4割を占めると言われています。
軽症の状態だと様子観察することが多いですが、実際には次の日になってから腫れが強くなったり痛みが強くなったりして、動くことができず日常生活に支障を来たしてしまうことがよくあると言われています。
捻挫の中でも足首の捻挫が非常に多く、経験された方は多いと思います。
ほかには転倒時に手をついた時に起こる手首の捻挫、走行中にブレーキをした時や切り返しの時に膝を捻ってしまう膝関節の捻挫が挙げられます。
スポーツ外傷とスポーツ障害との違いは?
日本スポーツ振興センターでは、この二つを「スポーツによって起こる運動器のトラブル」と定義しています。
そして下記のように分類しています。
外傷:転倒、衝突などの一回の外力により組織が損傷した場合
例)打撲、骨折、捻挫、肉離れ
障害:比較的長期間に繰り返される過度の運動負荷により組織が損傷した場合
例)疲労骨折、関節炎、腰椎椎間板ヘルニア
引用元:スポーツ外傷・障害について
上記に分類されますが、実際には過度の運動負荷にて組織が弱ったところにちょっとした外力や負荷で症状が生じてしまい、外傷と障害の区別がつかないこともある、とされています。
つまり、繰り返しによる運動負荷と一回で起きる負荷の二つに分類されているのがスポーツ障害とスポーツ外傷です。
スポーツ外傷では原因が明確である”きっかけ”が存在していることが特徴であり、スポーツ障害では原因はフォーム中の動作といったように明確にすぐに断定できるものではないことが特徴です。
スポーツ外傷でよくある原因は?
スポーツ外傷でよくある原因の例を以下に挙げます。運動中はもちろんですが、練習中に起こる不慮の事故によっても発生することがあり、球技の練習中に転がっているボールを踏むなどもこれに該当します。
足首をひねったことによる捻挫
スポーツ外傷の中で足首の捻挫は12%を占めます。また、足関節外傷の中では80%にも及ぶとされています。
1日あたりの発生率は10000人当たり一件の頻度とも言われてます。
スポーツ外傷の中でよく遭遇する疾患は捻挫である。その中でも足関節の捻挫は頻度が高く、全外傷の 12%を占め、足関節外傷の 80%に及ぶとされている。
引用元:スポーツ障害ースポーツ整形外科の役割とその意義について
足関節はたくさんの骨で作られており、多くの関節をまとめた集合体です。関節一つ一つは小さく弱いものです。
そのため、この足首を支える靭帯の数は非常に多く、捻挫によって靭帯損傷を発症することがよくあるとされています。
先にご紹介したように、落ちているものを踏んだ時やスポーツで人の足を踏んだ時などが原因で、明確なきっかけのある疾患と言われています。
急なダッシュによる太ももの肉離れ
肉離れとは、スポーツ動作中に伸び切った筋肉に反対方向の力が加わったり、接触などの衝撃によって生じる筋肉の損傷です。
伸びすぎてしまった筋肉に反対方向の力が加わるということは、伸び切った筋肉を縮めるということです。
そのため、非常に大きな負荷がかかります。
筋肉はいきなり強い伸びをしてしまうと大きく損傷してしまいます。
そのため、できる限り事前にストレッチをしてからスポーツを行うようにしましょう。
事前に筋肉を伸ばしておくことで肉離れのリスクはかなり軽減します。
激しく転んだことによる骨折した
転倒による骨折は若年者では少ないとされていますが、スポーツ中に他人との接触で転倒してしまったり、他人が自分の上に乗ってしまったりして骨折してしまうことがあります。
また転倒した時に体を捻ってしまうことで骨折が起きることもあると言われています。
相手と接触したことによる腕の打撲
他人と接触する競技は非常に多いですが、骨折と同様に他人との接触時に打撲が生じることもよくあると言われています。
激しい打撲だと筋肉の損傷が生じることも。
内出血が生じている時は、同時に筋肉の損傷も生じていることもあります。
そのため、打撲をした場合は無理せずに安静にするように気をつけましょう。
スポーツ外傷でよくある症状は?
スポーツ外傷にてよくある症状に挙げられるものはさまざまです。
代表的な症状を5つご紹介します。
関節の痛み
スポーツ外傷で関節に痛みが生じる例として、捻挫や脱臼、亜脱臼があります。
これらはよく「癖になる」と言われますが、その原因は主に関節が緩くなることにあります。
外傷によって関節の締まりが弱くなり、本来動かない範囲まで動くようになってしまうのです。
この状態は、捻挫や脱臼時に靭帯や筋肉が損傷することが原因です。
また、関節自体に強い負荷がかかり、関節に傷がついてしまうこともあります。
筋肉の損傷
筋肉の損傷は、さまざまな怪我で見られます。
例えば肉離れは、筋肉が過度に伸びることで起こります。
捻挫でも筋肉が伸びすぎると損傷が生じます。
筋肉が伸びた状態で収縮が起こると、さらに筋肉が伸び、これを防ぐ防御機能が働かないと損傷が起こります。
また、打撲でも同様の症状が発生します。
靭帯の損傷
靭帯の損傷の代表例は、足首や膝の前十字靭帯です。
捻挫や転倒、無理な姿勢での動作が原因となります。
靭帯が損傷すると関節が不安定になり、力を入れるときに痛みや不安感が生じます。
あざが残る
強い打撲による内出血は、傷跡としてあざが残ることがあります。
特に筋肉が損傷している場合、あざが残りやすいとされています。
可動域が狭くなる
関節や靭帯、筋肉が損傷すると、関節の可動域が狭くなります。
これにより、関節が限られた範囲でしか動かなくなり、スポーツをする方はパフォーマンスが低下する可能性があります。
早期の検査をおすすめします。
スポーツ外傷を起こした時の対処法は?
スポーツ外傷を起こした際には自己判断で放置せず、対処を行いましょう。
安静にする
すぐにスポーツを中止して安全な場所に移動して安静にしましょう。
外傷を起こした状態でスポーツを継続すると外傷部位が悪化してしまい、さらに状態が悪化してしまいます。
POLICEを行う
安静にしたら、POLICEという対処を行いましょう。
手順は次のとおりです。
・Protection(保護):負傷部位を保護し、再受傷や悪化を防ぐ。
・Optimal Loading(最適な負荷):最適な負荷をかけることで最適な組織修復を促す。
・Ice(冷却):患部を冷却し、炎症を早期に消失させ疼痛を緩和する。
・Compression(圧迫):患部の内出血や腫脹を防ぐ。
・Elevation(挙上):むくみや炎症の軽減を図る。
スポーツ外傷に対して整体はどのようにアプローチする?
スポーツ外傷では、まず損傷している部位を評価します。
炎症がまだ治まっていない場合は、炎症を軽減することに集中します。
炎症が和らいだ後は、再発を防ぐために、周囲の筋力を強化し、不安定な動きをサポートできるようにします。
また、関節の可動域を広げ、外傷による負担を軽減することも目指します。
損傷した部位が完全に修復できない場合は、他の部位で補いながら改善を図ります。
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一人ひとりの原因を突き止めて、解決への道筋を探し、一緒に改善を目指していきましょう。