足の付け根に痛みがある女性の方へ、考えられる疾患５つを解説【片方・外側だけ・リンパが痛むなどは要注意】
目次
「足の付け根に違和感や痛みがある」
「なんだか股関節あたりが重だるい」
女性の足の付け根の痛みの原因として、リウマチや婦人科系疾患など様々な疾患が隠れている可能性があります。
考えられる５つの疾患や初期症状について詳しく解説していますので、ご自身の症状と照らし合わせながら確認していきましょう。
この記事の監修者
HBL広島整体院＆美容鍼 院長
米田 佳奈恵
さらに、医療専門学校の非常勤講師でもあり、確かな技術と実績から多くのお客様から支持を得ている。
◆保有資格・実績
・はり師・きゅう師免許
・はり師・きゅう師教員養成課程
・HBL広島整体院＆美容鍼 院長
・朝日医療専門学校広島校 非常勤講師
院長米田の詳しいプロフィールはこちら
変形性股関節症
変形性股関節症とは、関節同士をつなぐ軟骨がすり減ってしまい、滑らかに動かすことができなくなることで、骨が炎症を起こしてしまう疾患です。
とくに40～50代の女性に多いと言われていますが、子どもや20代など、幅広い年齢で発症します。
男性と比較して女性に患者が多いのは、女性ホルモンの分泌量が減少することや、男性と比較して筋肉量が少なく、軟骨に負担がかかりやすいことが一因と言われています。
変形性股関節症の主な初期症状
- 歩き始めや立ち上がりの時だけ痛い
- 片方の足の付け根や外側が痛い
- おしりや太もも、ひざの痛みもある
- あぐらや足の爪切りが辛い
初期段階では、歩き始めのみ違和感を感じたり、太ももやひざのだるさなどを感じるのみの方も多く、日常生活にもほとんど支障がない程度です。
そのため、放っておいてしまい、診断されたときには既に痛みや症状が進行している状態という患者様が多数。
上記症状に一つでも当てはまる方は、早めに通院しましょう。
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リウマチ性股関節症
自己免疫疾患の一種で、身体を守るべき免疫系によって関節が攻撃され、炎症を引き起こす「関節リウマチ」。
40代以降の、中高年以上の女性に多く見られる疾患です。
さらに進行し、股関節が破壊されてしまうのが、リウマチ性股関節症です。
関節リウマチの主な初期症状
- 身体の中で、関節が腫れている関節がある
- 手や指に力が入らない
- 起床時の関節のこわばりが15分以上続いているように感じる
- 痛みを感じる場所が体の左右両側にある
関節リウマチは、まず手や足などの関節から症状が現れ、その後股関節まで症状が広がるケースが多々あります。
初期段階では、自然にしていると全く痛みを感じない方が多いのですが、関節を押してみると痛みを感じる、ペットボトルのキャップを開ける・ドアノブを回すなど複雑な動きをすると痛みを自覚することもあるようです。
早めに対処することが重要ですので、初期症状を見逃さないようにしましょう。
リンパ管炎
脚の付け根が重だるく、付け根に赤い線が見られるなどの症状がある方は、リンパ管炎の疑いがあります。
リンパ管炎の主な初期症状
- 鼠径部に幅数ミリから数センチの不規則な赤い線がある
- 悪寒や筋肉痛がある
- 発熱や頭痛がある
リンパ管炎は、細菌がリンパ管に入り込み感染することで発症します。足の付け根に症状が現れる場合、足や骨盤の感染が原因となることが多数。
抗生物質服用し、感染の原因となっている傷を治療することで快方に向かいますが、放っておくとリンパ系から血流へ感染が及んでしまい、感染症が全身にまで広がってしまうこともあります。
すぐに内科や泌尿器科、産婦人科などを受診してください。
疲れやオーバーワーク（使いすぎ）
疲労や、スポーツなどのオーバーワークが原因となり、脚の付け根の痛みに繋がっていることも。
疲労やオーバーワークによる痛みチェック
- ランニングやサイクリングなど、股関節をよく使うスポーツをしている
- 重いものの持ち運びをしている
- 久しぶりに身体を動かした後から痛む
- 日常的にヒールのある靴を履いている
ケアをせずに続けていると、股関節周りの筋肉だけではなく、お尻や腰回りの筋肉まで凝り固まり、痛みに繋がってしまいます。
休養をとる、ストレッチを行なう、マッサージをするなど適切に対処をしましょう。
婦人科系疾患や月経（生理）に伴う痛み
女性の脚の付け根の痛みで考えられる大きな要因の一つとして、婦人科系疾患が挙げられます。
例えば、子宮内膜症や卵管炎・卵巣炎などです。
子宮内膜症とは、子宮内膜症組織が子宮外で増加してしまう疾患で、鼠径部付近で発生した場合、足の付け根の腫れや痛みが伴います。
子宮内膜症の主な症状
- 足の付け根の痛み（ない場合も）
- 生理痛が重い
- 下腹部痛、性交痛、排便痛がある
下腹部痛、性交痛、排便痛は進行してから発現することが多く、初期は生理痛の重さのみ訴える方が多いのが特徴です。
また、卵管炎・卵巣炎は、膣から細菌などが侵入し、卵管、卵巣に感染して炎症を起こす病気です。
どちらかが炎症を起こすと同時に両方で炎症を起こしてしまうことも多く、細菌感染以外にも人工妊娠や中絶、タンポンの出し忘れなども原因となります。
卵管炎・卵巣炎の主な症状
- 足の付け根の痛み
- 下腹部痛がある
- 出血や黄色い膿状のおりものが出る
- 38度の熱を伴う
症状に心あたりのある方は、一度産婦人科へ相談してみましょう。
生理中の足の付け根の痛みについて
また、生理時には骨盤の状態も変化するため、それに伴い違和感を感じることも。
続く場合や痛みが強い場合は一度専門医に相談しましょう。
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痛みが軽減し、足が自然に動いて、帰りに階段をスムーズに下りれたのが感激しました。（M・T様 60代）
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